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渇き。

2014-06-29 10:33:41 | 劇場&試写★6以上

 

 

「下妻物語」、「嫌われ松子の一生、「パコと魔法の絵本」、「告白

様々な原作を独特の世界観で映像化する中島哲也監督最新作

 

ってことで早速みてきました~

 

 

原作は、第三回このミステリーがすごい 大賞受賞、深町秋生氏の「果てしない渇き」

 

 

ハイテンションでぐいぐい引っ張る

登場人物の相関図は最初から頭に入れてみると楽かも。


 元刑事のロクデナシ親父・藤島に離婚した元妻から連絡が入った。

成績優秀なうえ、容姿端麗、学園のカリスマでもある女子高生の娘・加奈子が失踪したという。

自分のせいで全てを失った男が、再び“家族”を取り戻すべく、姿を消した娘の行方を追うことに。

娘の交友関係をたどって行く先々で語られる「自分の知らない 加奈子像」に驚く藤島。

次第に明らかになってくる娘の正体に、やがて藤島の激情は、果てしない暴走をはじめる─

 

失踪した娘を探す元刑事藤島、に役所広司。

荒っぽくて口悪く、口癖はふざけんな!と ぶっ殺す。

真面目な印象強かったけど、ダメダメオヤジっぷり良かった。

 

元妻、桐子に黒沢あすか。

その娘役にモデル出身で本作が本格スクリーン・デビューとなる小松菜奈。

 新人ながら、名優たちにひけをとらない存在感と透明感を放つ。

天使と悪魔が密やかに静かに潜む。

 

チュッパチャップスなめてたりガムくちゃくちゃしてたり

軽薄でチャラいやたらにやけっぱなしの刑事 腹立つ 笑。

ロトぶき!  妻夫木聡。

 

 

同級生、森下。には橋本愛。

 

他に、二階堂ふみ。

医者役、國村隼。

 

「嫌われ松子~」で監督とは色々あったといいつつ、今回も登場の

中谷美紀。中学時代の女性教師。

 

最初にチラッチラっと出てたのでこんなカメオでは終わるはずない、

どっかで暴れるでしょうこの人と持ってたけど後半やらかす男

 

そして途中の語りべ、いじめられっこの「ボク」に清水尋也。

 

 

底のない絶望  深い穴に落ちてゆくー。

 

映画「渇き。」予告編 役所広司、小松菜奈が出演

 

賛否両論必至

 

原作のあらすじ
元刑事・藤島秋弘のもとに、失踪した娘の加奈子を捜してほしいと、別れた妻から連絡があった。家族とよりを戻したいと願う藤島 は一人、捜査に乗り出す。一方、三年前。中学生である瀬岡尚人は手酷いイジメにあっていた。自殺さえも考えていたところを藤島加奈子に救われる。彼は彼女 に恋をし、以前、彼女がつきあっていた緒方のようになりたいと願うようになるが…。二つの物語が交錯し、探るほどに深くなる加奈子の謎、次第に浮き彫りになる藤島の心の闇。用意された驚愕の結末とは―?

 

 

 

ネタバレあり

 

 6/10(68点)

 

これはかなり意見分かれる作品だな。

のっけからハイテンション、ハイスピードですごいカット数と

切り替えの早さでテンポがすごい。

役所さん演じるろくでもない元刑事であり父親、藤島のキャラの濃さ。

娘がどんな人間なのか、母親は父親と離婚後 他の男に夢中で

父親藤島は仕事に夢中(だった)で娘はひとりほったらかし。

知らぬ間に、とんでもない仲間たちとつるみ、とんでもない女になっていた。

 

失踪した娘、加奈子。次々起る殺人事件。加奈子のまわりに聞き込み調査に乗り出し

娘の居所を探すのに放浪するロクデナシ父親。

 

妻夫木聡演じる刑事、あんなのいるか!ってくらい チャラい刑事は

この父親が何か絡んでいると睨んで常に追いかけてくる。

 

オープニングからずっとひき付けられて、中島ワールドに染まった映像を楽しんだ。

最初は8のつもりでいたんだけど、、、、

 

ラストの20分ダメだった~

 

ミステリーとして、誰が最終的に加奈子をどこにやった、何をした

ってところで見入ってしまうのだけど

まず一人目の、一連の殺人事件の犯人として出て来た男。

最初に出て来たときから ぜったい何かで重要なことで現れるって思ってたらその犯人

狂ったように拳銃ぶっ放す、オダギリジョー。

愛してた(はずの)家庭を瞬時に破壊して妻まで殺しちゃう残忍さ。

それまでこの人物のキャラは描かれてないだけにこれは突飛すぎてついてけない。

この人が犯人でした、やらされてましたー。と言われても。

 

あと、最終的な犯人は?ってところで

結局女教師だったところでちょっとがっかり。

教師の娘が加奈子にそそのかされて、、、、という動機はあったものの

なんだかなぁ。な展開。

加奈子の死体を見つけるために、本人にスコップで掘らせて

逃げようとしたのを「ダメだちゃんと探せ」とか言いながら

夜になったら車の中に戻って松田聖子の「スイートメモリー」かかってたり。(これ、合わない)

 

選曲もいつも意外なところで(シーンで)意外な曲もってきたり

ポップだったりかっこ良かったりで楽しい、中島監督作品。

本作も途中で撃ち殺すシーンの中でアニメのカット一瞬挟み込んだり、

水中と水からあがったシーンなどをアニメーションにしたり、ディスコシーンで

プリクラ写真のカットのような手書き文字加えたりと

手の混んだ独特な映像で楽しませていた。

 

この原作は未読だけどおそらく中島監督だからこそ映像化出来たってくらいの

出来ではあると思うんだけど、とにかく最終的な展開はいまいちだった~

途中まで引き込まれて面白かったからラスト残念。

 

 

 妻・ 桐子の不倫相手に対して傷害沙汰を起こし警察を追われ、妻とも別れて自暴自棄になった男、藤島昭和。ある日、桐子から娘の加奈子が失踪したとの連絡が入る。成績優秀で容姿端麗な学園のカリスマだった高校3年生の加奈子。そんな彼女が、何日も帰っていないというのだ。自ら捜索に乗り出した藤島は、娘の交友 関係を辿っていくうちに、優等生だとばかり思っていた加奈子の意外な一面が次々と暴かれていき、自分が娘のことを何一つ知らなかったことに愕然とする。おまけに行く先々で常軌を逸した狂った奴らに遭遇し、自身の暴走にも歯止めが掛からなくなっていく藤島だったが…

 

 公式サイト

渇き。       2014年   日本    118min

6月27日より、公開中~