我想一個人映画美的blog

新作映画レビュー&温泉&ゴシップ+コスメ+旅行記&日記。
blog開設から18年!ありがとうございます✨

レッド・ファミリー/붉은 가족/RED FAMILY

2014-10-23 23:31:08 | 劇場&試写★6以上

 

 

一見仲が良いふつーの家族に見えるがこの一家、実は

韓国の鬼才キム・ギドク監督が脚本・製作、ちょっとコミカルで哀しいスパイ・サスペンス。

 

去年の東京国際映画祭で観客賞受賞

 

韓国で理想の家族を演じながら、消せとの指令で任務をこなしていく北朝鮮の工作員男女4人。

ケンカばかりの隣人のダメ一家との交流をきっかけに、国家の任務と残して来たそれぞれの家族

一緒にいるうちに生まれる絆との間で待ち受ける運命とは

 監督は、キム・ギドクに抜擢されて本作で長編デビューとなるイ・ジュヒョン。

 

こちら北朝鮮チーム。

 対する、韓国の隣人家族は夫婦喧嘩の絶えない一家。

 

愛する家族を祖国で人質にとられながら、敵国で戦うしかない北朝鮮スパイたちの哀しみ。

 

隣の韓国人の男の子といい感じになる娘役、ミンジは

スパイながらに強く、お金を巻き上げられる男の子を助けるシーンなんて

「猟奇的な彼女」を想わせる。

 

 

7/10(70点)

 

キム・ギドク監督の「春夏秋冬そして春」は好きで支持するうちの両親に言わせると

北朝鮮のスパイ絡みの話は今更映画で観たくないよなって言ってた。

まぁ、深い北朝鮮と韓国についての歴史を描いたような真面目な映画だったらわたしも

興味はなかった。が、笑いは起きなかったまでも本作コメディタッチで綴られる。

だけど、コメディという感じはなく

かといってシリアスすぎず、100分という時間なので見やすい。

(なぜか2時間以上あるように感じたけど)

韓国のダメ一家をお隣において、毎度みせられながら、それをバカにしながらも次第に憧れになっていくという

対照的な描き方が面白い。

 

チームのボスが勝手な判断で国に大事な人間を殺してしまったことで

その罰で殺されるところを、隣人一家を全員殺せば許すというお達しがきた。

そしてバカンスに誘いだし夜のキャンプのうちに殺そう計画をする。

しかし相手は何も知らない一般人。

情もわいて来て簡単には殺せない。さて、結末は、、、、。

面白かったのは、家族仲が良いお隣さんがまさか北朝鮮からの工作員とは知らない

隣人たちは一緒にご飯を食べた際に、北朝鮮と韓国の話になると

俄然、やたら詳しくおまけに北朝鮮に肩入れするような意見を言うところ。

いちいち憎らしい隣のわがままな嫁も、だったら別れればいいのに

と思うも、子供のせいにして別れられないといいつつ結局なんだかんだ仲が良い。

旦那はいつも家にいるなとツッコミたくはなるけど。

おじいちゃん役の工作員はちょうど、綺麗目のおばあさんがお隣にいて仲良しに。

はじめは上下関係の厳しい工作員チームは、本当の家族のようにとまではいかないけど

段々と互いを思いやり、身内のような団結力がうまれてくる。

 

ベタではある「家族」をテーマにした作品ではあるけど、

それぞれが祖国に残した家族を思いながらも、側にいないと何もしてやれないもどかしさ、

それでも国の指令に従う他ない現状と苦しみ。そして、運命。

自らの決断とはいえ、ラストは切なすぎる宿命。

 

国と国との戦いは、一般人の命すら簡単に奪っていく。

何よりも結局は家族が残る。血のつながりは強い。誰だろうが、奪う権利はない。

 

 

娘はわざわざラストに出さなくて良かったのにと思ったけど。

噂通り、なかなか良い作品でした~気になる方、是非劇場で★

 

 

映画『レッド・ファミリー』予告編

 

 はたから見たら理想的な4人家族。実は、母国からの使命を遂行するために家族を演じている北朝鮮工作員チーム「ツツジ班」。ひとたび家に帰り、玄関のドアを閉めると、階級に即した超体育会系。母国の命令を遵守するスパイの顔に一転する。隣に住むのは、下らないことで日々罵り合い、犬も食わない喧嘩を昼夜かまわず垂れ流すしょーもない一家。母国に残る家族の安全のために、苦しい任務をこなし続ける緊迫した日々を送っているツツジ班の事情など知る由もなく、突然おしかけてくる。工作員たちは「資本主義のバカどもが。」と毒づきながらも、お隣り一家の自由な様に淡い憧れを抱いたり、共に暮らしながらも監視しあい規制しあわなければならない偽家族に、少しずつ心を許していく 。そんなある日、ツツジ班夫役の妻子が脱北に失敗したことから、事態は暗転し始める─ 。
    

 

 

 公式サイト

붉은 가족           2013年     韓国   100min

10月4日より、公開中~

 

 

2013年 東京国際映画祭にて。

 

 あれ、なんか皆違う雰囲気。

 

MyTwitter

Twitterボタン