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フォックスキャッチャー/FOXCATCHER

2015-01-30 23:59:59 | 劇場&試写★6以上

 

 

 全米を震撼させた96年の大富豪デュポン財閥御曹司による金メダリスト殺人事件を題材に、

レスリング五輪金メダリストとそのパトロンとなった大富豪が

悲劇の結末を迎えるまでを描いた戦慄の実録人間ドラマ。

カポーティ」「マネーボール」(←レビューなし)のベネット・ミラー監督作。


このベネット監督って、モデルのアンミカさんの旦那さまのお兄さんなのね。

試写にて鑑賞。上映前にアンミカさんご夫婦が壇上し、トークでちょこっと挨拶。

この方の監督作2つとも、わたしは好きじゃなかった(いまいち)ので

ある程度の覚悟しての鑑賞だったけど、アカデミー賞有力候補とかでかでかとチラシにあったし

ちょっと楽しみでした~

 

しかしこのチラシの三人、チャニングはわかるけどあとは知らない人??

と思ってたら、、、、

 

何と、コメディでおなじみスティーヴ・カレルと、いいひとマーク・ラファロさんではないか

びっくり。

いつもはこんな顔。

  ジャド・アパトゥのデビュー作「40歳の童貞男」時

 

それが、、、 本作では、 えーーーこれだよ。

と思ったら、実物のジョン・デュポン氏、ハイこれ。

 うぁー似せたね!!

 

鼻が特徴だからちゃんと特殊メイクでワシっ鼻

 

 

そして、弟同様、金メダリストの兄デイヴを演じるのは いいひとマーク・ラファロ。

 いつもはこれ。

本作では、、、

 すごいわ。 禿げ上がってるし

と思ったらもともとマークさんけっこうオデコ後退してたのね。 シツレイしました。

 

そして、弟のマークを演じたチャニング・テイタム。

実際の彼のまんま。元々ストリッパーだから鍛えられた筋肉質ボディは完璧。

 ずっとしかめっ面。

 

兄貴は弟の兼コーチ。

 

実物との比較。

マークさんはもうちょっと絞った方が良かったんじゃない

 

兄デイヴの妻役にシエナ・ミラー。

2、3個しか ほぼセリフなし。

 

 

金持ちの御曹司の母親は好きな事もさせず

知らずうち息子に精神的にストレスをかけていた。

 

 

 

キャストの確かな演技力が見もの!

とくに淡々とした静かさの中に見せる狂気を孕んだ男を演じたスティーヴ・カレルの怖さ。

 

 

1984年のロサンゼルスオリンピックで金メダルを獲得したレスリング選手マーク・シュルツのもとに突然のオファーが。

それは、大財閥デュポン家の御曹司ジョン・デュポンが自ら率いるレスリングチーム「フォックスキャッチャー」への誘い。

マークは破格の年俸、最高のトレーニング環境という夢のような話に飛びつき、1988年のソウルオリンピックでの世界制覇を目指す。

しかし妄想型精神分裂病を患っていたデュポンの度重なる突飛な言動によって、マークは振り回され自分を見失って行く。

次第にマークの精神状態が悪化し、ふたりの関係は崩壊へと向かう。

やがて同じく金メダリストであり、当初デュポンのオファーを断っていたマークの兄デイブがチームに加入。

マークがコンプレックスを抱いていた兄デイブの加入によって、悪夢が巻き起こる…。

 

 

6/10(68点)

 

 

ちょこっとネタバレ込み感想

いや~ほんとこの監督の描き方っていつも淡々としてるな。

寝たり退屈はなかったけど、とにかく淡々としててドラマとして盛り上がらない。

事件を知ってる人も多い実話ベースなのだけど、

チラシに書かれてた「金メダリストの殺人」ってとこで知ってしまったので

どこでどうやって殺すのだろうと思いつつ、デュポン氏がどういう経緯で

そうなるのか、もっと最初の方で殺してしまい、サスペンス風に描いていくのかと

思ってたらそうではなく、初めに交流から全部描いた上での殺し、そして捕まるという流れ。

しかも殺されるのは呼ばれたチャニング演じたマークかと思ったら兄の方だった。

どっちも殺されそうと思えるほどの、傲慢さとイカレっぷりを徐々に露にしていくデュポン。

母親は幼い自分が唯一親友だと思ってた運転手の息子に実は裏で金で友達にしていたとか

やりたかったレスリングをいやらしい低レベルのスポーツだと言ってやらせなかったり

相当縛っていた過去が見えてくる。

 

そして大人になって妄想型精神分裂病を引き起こすこととなっていた。

コカインをやらせれたり、常に振り回されるようになるマーク、

 

そして殺人に至る経緯、理由は明らかにはされていないけど

デュポンにとって自分が持っていない暖かい家族、

レスラーのコーチという実力を兼ね備えたマークの兄デイヴに嫉妬をしてしまうのは

無理もないのかもしれない。

 

伏線でいきなりトレーニング最中に天井に向けて銃を放つような

短気で何をしでかすかわからない性格の持ち主である事への怖さを

観るものに徐々に煽る演出、演技力がやはり素晴らしかった。

もちろん、いい人 マーク・ラファロと、苦悩し続ける弟チャニングも最高でした。

ただ、淡々としていてストーリーに起伏はないので

退屈な人も多いかも。

映画ファンとしては、やはり俳優たちの見事なアンサンブルがひとつの見所であり、

そこに惹き付けられる。

それにしてもラストのほうはあっという間の展開で、どうなるかとは想像ついてたし

すぐ捕まって終わってしまったけど。

 

ジョン・デュポンは1938年に生まれてデュポン家の財産を相続、

鳥類学者、軟体動物研究者、切手収集家、コーチ、スポーツ愛好家など多彩な顔を持つ。

1980年代に五種競技に関心を持ち、レスリング施設を建設、アメリカのアマチュアスポーツの支援者となる。

90年代に入ると偏執症的な行動が目立つようになる。

そして1997年に友人でオリンピック金メダリストのデイブ・シュルツを殺害。刑務所へ。

2010年、そのまま刑務所で72歳で死亡。

 

興味ある方はぜひ。

 

1984年のロサンゼルス・オリンピックで金メダルに輝いたレスリング選手、マーク・シュルツに届いた突然のオファーから始まる。有名な大財閥デュポン家 の御曹司ジョン・デュポンが、自ら率いるレスリング・チーム“フォックスキャッチャー”にマークを誘い、ソウル・オリンピックでの世界制覇をめざそうと持 ちかけてきたのだ。その夢のような話に飛びついたマークは破格の年俸で契約を結び、デュポンがペンシルベニア州の広大な所有地に建造した最先端の施設でトレーニングを開始する。しかしデュポンの度重なる突飛な言動、マークの精神的な混乱がエスカレートするにつれ、ふたりの主従関係はじわじわと崩壊。ついに はマークの兄で、同じく金メダリストのデイヴを巻き込み、取り返しのつかない悲劇へと突き進んでいくのだった……。

 映画『フォックスキャッチャー』特報

 公式サイト

FOXCATCHER         2014年     アメリカ    135min

2月14日より、ロードショー

 

 カンヌ国際映画祭にて。

 

 こちらはプレミア。

 

チラシと比較してみて。3人ともぜんぜん違う 

あ、ちなみにわたしとyueがトロント映画祭で会ってから いいひとマークラファロと呼んでることは

ここで何度も過去に書いたけど、(彼の代名詞)

現場を訪れたアンミカさんも、彼はほんとに「いい人で」って言ってた、笑 さすがマークさん。

スティーヴ・カレルは周りを寄せ付けないほど、シリアスに役に挑んでて怖くて近寄れなかったらしい。

ほんとはコメディアンだからいい人でしょうけどね★

そして、チャニングも楽しくお茶目なナイスガイだと言ってました~