我想一個人映画美的blog

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パラドクス/EL INCIDENTE/THE INCIDENT

2016-01-24 18:01:44 | 劇場&試写★6以上

 

 

未体験ゾーンの映画たち2016にて。
シッチェス映画祭ほか40部門正式出品、15部門受賞
海外批評サイト、ロッテントマトで91%が面白いと支持

(現在は81%)

 

 

未体験ゾーン、ホラーばかりではありません。

こちらはSF的ループシチェーション、スリラー。

 

これは面白かったけど先に一言いわせて。まず、日本のポスターが酷い!

こんなシーンないし。女はひとりだけ出てくるからその人なんだろうけど。

↓ このシーンのポスターでいいのに。

 

 

無限ループ、脱出出来るか

という話だったらありきたりだったけど、それだけじゃ終わらなかったところが面白い。

 

 

老婆がエスカレーターに流れている、、、、。

 

犯罪を犯した兄弟と、彼らを追いつめた刑事との一室。

 

兄弟の兄の方は刑事に脚を撃たれそのまま追いつめられ非常階段へ。

すぐに出口を探すが開かない。

いくら降りても1階の下はまた9階が始まっている。下に落とした物は上から落ちてくる。

1階にある自販機からは、食べても食べても同じ水のペットボトルとサンドイッチなどが

何故かまた出てくる。必死にドアをこじ開けようともびくともしない。助けも来ない。

そして、そのビルから抜け出せないことに気づいた3人。

 

 

場面変わって4人の家族。家の中でのシーンから始まるが、離婚した夫の実家?へ現在の男と家族で車で出かける。

そこで同じ道を何度も通って先にいけないことに気づく。

動転して叫び続ける母親。

運転をしている連れの男(再婚相手?)は、そうとは知らずに喘息の娘に軽い気持ちでマンゴー味のドリンクを美味しいからと一口飲ませ、

その中に娘がアレルギー反応を起こす食べ物も入ってて発作が起きる。

男は喘息のクスリのケースを踏んで壊してしまい、

妹の喘息の薬のスペアを忘れて来た兄はそれを悔やむこととなる。

 

 

好きなホラー「less レス」(dead end)というのがあるけれど、

無限に続く道は怖い。こちらは昼間だけど怖い。

 

その2場面は関係ないように見えて、あるところでリンクしていく。

前半は伏線だらけだからしっかり観ておかないと頭がこんがらがります。

 

 

 

キャストは

刑事。「カクタス・ジャック」「レジェンドオブゾロ」のラウル・メンデス

渋いイケメンおやじ

 

 

兄。「アモーレス・ペロス」のウンベルト・ブスト

 

弟。

 

「父の秘密」のエルナン・メンドーサ

 

 

監督は、ショートフィルムを中心に活躍してきたアイザック・エスバン

 

 

無限に繰り返される空間に閉じ込められた人々を待ち受ける予測不能な運命を描き、世界各地の映画祭で注目を集めたメキシコ製スリラー。刑事に追われる犯罪 者の兄弟が、とあるビルの非常階段に逃げ込んだ。刑事もその階段に足を踏み入れるが、1階の階段を下りると何故か最上階の9階が現われ、何度下りても9階にたどり着いてしまう。そんな不可解な状況の中、兄が刑事に足を撃たれ、瀕死の状態に陥る。一方、車で荒涼とした大地を横断していた家族4人は、一本道なのに何度も同じ場所を走っていることに気づく。やがて娘が持病である喘息の発作を起こし……。

 

 

8/10(85)

 

 

これ好き

クラッシック音楽に、美しくスタイリッシュな映像に、繰り返されるループの謎を表わすかのような

独特の色彩トーン。

大量のゴミや汚いシーンなど生理的に気分はよくない部分もあれど、

それよりも、持ってるアイテムたちが毎回届き積み重なり、アート化してくる退廃図

美術ワークが素晴らしく、ビジュアル面においても映画全体の質をあげている。

 

あらゆるところで実はリンクしてるのが後半よくわかってくる。

登場人物も、弟が実はあの人だったりとハッとする展開に。

それを確かめるべく、また観たくなる。

既にまた観たいけどDVDがすぐ出るみたい。

2/3 DVDリリース

 

変わったシチェーションスリラーが好みの方は必見

 

公式サイト(未体験ゾーンの映画たち)

EL INCIDENTE            2014年         メキシコ    100min

 

 

 

とある映画祭にて。

ムスメ役、おばあさんに見えた (←失礼)