うしくの辺り:魅力度最下位? 茨城県の南部

茨城県の牛久市を中心に、散歩やドライブで見つけた素敵な場所や不思議に思ったことをつづった。魅力度最下位茨城の地味な魅力。

音楽の街、浜松:ヤマハ楽器

2023-12-02 18:00:00 | アート

ご縁があってヤマハ楽器を見学した。

静岡県は浜松市へ新幹線でgo!

海外の楽器メーカはピアノ、ギター、etcの専門業者が一般的だが、ヤマハはほとんどすべての楽器をつくり、世界に向けて販売する稀有な会社という。

 

本社では横断歩道がピアノの鍵盤というシャレたデザイン。

もちろん公道ではないからできるのでしょう。

 

イノベーションロードという展示室がある。

ピアノやギターなどヤマハ製品の製造工程や古くから最新のモデルまで展示されている。

アコースティックの工程はこんな感じ

エレキギターも並ぶ

 

なぜか入口に白熊の親子が気持ちよさそうに寝ている。

 

車で30分ほど移動して掛川工場に。

ここではピアノを作っている(写真は撮れません)。

行程に分けて作業するので、ピアノが職人さんの間を移動していく。

ピアノは木材製品なので、輸出する地域別に温度湿度を調整した部屋でしばらく寝かせないと狂うらしい。

 

見学できるのは比較的汎用品のピアノようだが、それでも同じ工程で作ったピアノが3台並んでいて、それぞれ微妙に音色の違いが楽しめる。

購入する前に弾いてみて自分の好みのピアノを選べるそうだ。

プロ用のはすべて手作りで別の建物で作られているそうだ。

 

ショールームでは様々なピアノが並んでいる。

エルトンジョンが使ったピアノが入口に並ぶ。

別室ではリヒテルが引いたピアノ。

これを自分で弾くことができる。

まことに残念ながら、自分でできる楽器はない。

 

アナログ、アコースティックな世界からデジタルの世界が優勢になる中で、ヤマハは両面の製品を作るため、多様な人材を抱えているようだ。

 

プロになればハイエンドな楽器を使うのだろう。

でも、子供たちを含め、音楽のすそ野を広げるという意味では、ヤマハとか河合楽器は大事なメーカーだと思う。

 

予約が必要だが、音楽が好きな方にはおすすめのお出かけコースである。

 

ではまた、ぶらり。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デイビット・ホックニー展:ポップなイギリスのおじいちゃん

2023-11-18 22:00:00 | アート

デイビット・ホックニー展が東京都現代美術館でやっていた。

美術館は上野にあるものだと思い込んで、上野公園をうろうろ。

もう一度スマホで調べると、木場公園の北、地下鉄の清澄白河下車とある。

隅田川と荒川の間にある。下町だ。

30分後ようやく現地に。

 

ホックニーは1937年生まれ、86歳だ。

現役で意欲的な作画を続けている。

昔の作品も展示されていたが、写真を撮れたのは最近の作品に限られる。

 

この絵は大作で明るい色使いで楽しくなる。

《春の到来 イースト・ヨークシャー、ウォルドゲート 2011年》2011年

油彩/カンヴァス(32枚組 各91.5 x 122 cm) 365.6 x 975.2 cm 

 

1階にはipadで描いたという90mの絵がロール状に展開されている。

ノルマンディーの12か月。

日本の絵巻物と同じように、季節の移り変わり、移ろいが歩を進めながら味わえる。

高齢ながらデジタル系を使いこなして常にチャレンジしている。若々しい。

 

ipadの筆遣いをタイムラプスで追う動画は絵がしだいに完成する様子がわかって楽しい。

明るい気持ちで美術館をあとに次の目的地に向かうのであった。

 

ではまた、ぶらり。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

土とともに:茨城県近代美術館

2023-08-20 10:00:00 | アート

今週も続けて美術館めぐり。

水戸の茨城県近代美術館。

夏休みの企画は

「土とともに、美術にみる〈農〉の世界、ミレー、ゴッホ、浅井忠から現代のアーティストまで」

農業県の茨城らしい企画。

地味なテーマなので、日曜日のはずが鑑賞客は多くない。

 

基本的に写真はNG。

ミレーの落穂ひろいなどフランスのバルビゾン派でスタート

ゴッホもオランダ時代の初期の作品が少しばかり

(基本的には国内美術館所有のもの)

すぐに浅井忠など明治初期の農村風景の油彩画がつづく

牛久に住んでいた小川芋銭の掛け軸墨画も並んでとりとめなく

飯野農夫也の力強い版画がならぶ

新居広治などを見ると、戦前から戦後にかけて、貧しい農民と労働者を描く美術界はソビエト連邦を向いていて、作品は東欧諸国を巡回している。

最後のコーナーに入ると、

とつぜん草間彌生の赤や黄色のかぼちゃの世界。草間も農業とは初めて気づく。

最後はスプニツ子!の光る絹のドレス

現代アートの主張は環境問題でもある

 

これは雨宮庸介のApple (現代アートの一部だけ写真可となっている)

 

農業も馬や牛を使っていた明治の風景から

今はトラクターは当たり前で、最近はドローンも飛び回る。

美術界だって、農村のわらぶき屋根を描く明治の画家に対し

現代美術家はドローンで見た空からの水田を描いてもよいはずだ。

その辺の想像力を鑑賞者も磨いてほしいのだろう。

 

で、最後にロダンの写真を撮って、

ああ、これが美術館だなんてなっとくしたりして。

 

ではまた、ぶらり。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

すみだ北斎美術館:

2023-08-13 12:00:00 | アート

東京都の墨田区にある葛飾北斎の美術館「すみだ北斎美術館」に行ってみた。

ちょっと曇りがちの午後である。

両国駅から歩いて5分ほど。

手前は児童公園になっている。

入館者は外国人の方が多い。

北斎漫画をはじめとして、もしかしたら、日本を旅行する外国人の方が親しんでいるのかもしれない。

ちょっと斬新な建物。設計者を調べると妹島和世建築設計事務所設計。

ひたち野牛久駅前のリフレと同じ著名な建築家だった。

2016年に開館したようだ。

今の企画展は「北斎 大いなる山岳」

 

江戸時代、富士山をはじめ山岳信仰で人々は各地の山に登頂している。

大した装備もないので、必死にのぼったと思われる。

そのようすがリアルに描かれる(北斎自身は登っていないので想像かもしれないが)。

修験者なので信仰心が偉業につながったのかもしれない。

 

もっとも庶民は近くの神社の富士講で十分ご利益を感じたこととおもう。

窓からのぞくと、公園でくつろぐ人、保育園の子供たちが見える。

平和な東京の下町であった。

 

ではまた、ぶらり。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まんぼう:北杜夫を思い出す

2023-05-13 15:00:00 | アート

ミュージアムパーク茨城自然博物館。茨城県の西部にある。

その天井からマンボウがつるされているのを撮って思い出した。

どくとるマンボウ、こと、北杜夫氏

 

最近はほとんど忘れられた作家のように思う。

純文学で芥川賞も受賞している大家である。

三島由紀夫も絶賛していたという。

が、どくとるマンボウ航海記や青春記などのユーモアある自伝小説で出版当時一世を風靡していた感がある。

祖父は政治家で医師。父は医師で歌人の斎藤茂吉。本人も医師で作家。子供も作家。

3代続けて精神科医師。Wikipediaに詳しい。2011年10月に亡くなっていた。

 

 

なんかユーモアある顔。

ひょうひょうと海に漂っているマンボウの姿をテレビでときどき見る。

マンボウのようになりたいと思った。

最近の世界情勢やタイパといわれる忙しい時代にはまったく似合わない存在だ。

荒波には似合わない。

しかし、台風のような荒波でも水中は静かだとも聞いた。

わが心にマンボウを飼ってみようか。

 

ではまた、ぶらり。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする