トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「アジアイトトンボかぁ⁉初見」

2024-05-05 | 小父のお隣さん

 数は見ないトンボで時折見かけるサイズのイトトンボなのだが名前が未だに判らない。赤い体色の個体を見た事もあったので「アジアイトトンボ」ではないだろうかと推定しているけれど頼みの綱のS先生も「イトトンボ科は判らない」とおっしゃるので万事休す、新茶も急須である。しかしながら今期の新茶は自分で揉んだ手前茶しか飲んでいないから早いうちに味わいたいし新茶葉での和紅茶も作ってみたいのだ。

 それはともかくこのトンボの飛翔力は弱く、わらわらと言うべきかフラフラと表現すべきか、今にも落っこちそうな飛び方をする。こんなトンボだから長距離移動は不可能と思うものの、どういう過程でこの谷あいに棲息するようになったのかもとんと分からないのである。とは言え、このような非力なトンボが生息できていると言う事は我が姥捨て山フイールドの平和は保たれていると観るべきだろう。周囲の動植物は勿論、飼育下では無いので「環境エンリッチメント」などと言う用語で説明できる訳も無いのだが別の表現「生態系エンリッチメント」は正しく作用されていると爺我自賛する!。なんてったって活動の柱は「生物生産緑地」なのである。

     


三日月池のカサスゲ抜去でクロイトトンボ初見

2024-05-05 | 水辺環境の保全

 ほほ一年間手入れをしないとどこもかしこもマコモもスゲも大変なことになってしまう。三日月池もその例にもれずカサスゲの繁殖侵出とシャジクモだか種類不明の藻が厚く繁茂してしまった。眺めていても穴が開く訳でも無し、胴長を装着し池に入っての抜去を行う。

 中央部の泥土堆積の厚い部分はカサスゲと言えど基盤層まで根を張らないので引き抜くのは楽なのだがところがどっこい、ランナーを出し新たな株を構成しつつタコ足どころかイカ足のようにくんずほぐれつ絡み合っていて四本鍬を撃ち込んで曳いてみてもビクともしない。本丸から攻めても効果無しで小生が疲弊するだけなのでシルクロードの烽火台のような侵出席巻の最前線から丸め込む。クワを打ち込み根茎のマットを捲し上げるようにし岸まで移動させ引き上げるのを繰り返してようやく一掃できた。

 侵入、侵出、席巻する元凶は岸辺にある株からだけれど根絶する訳にはいかず、クロスジギンヤンマの羽化台にもなっているし産卵茎にもなっているから塩梅が必要だ。水中で大繁殖し水面までびっしりと絨毯のように繁茂したシャジクモらしき藻もその上で産卵する事も多いので浚い上げるのも程々が肝要なのだった。今回の抜去で広い水面が現われると早速、クロスジギンヤンマのパトロールが始った。水面が広がると早速あらわれるトンボは多いのであるけれど、尾根先端部横腹にある人工池のここではシオカラトンボやアサヒナカワトンボの姿を見るのは稀で、それでも今日はクロイトトンボの初見となった。