トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

母貝の避暑・越冬・養生

2024-05-17 | 何よりの楽しみ

 「開放型が良かろう」と昨季の避暑段階から野池での生簀は上面がアッパッパーのコンテナを利用したのだが越冬期も明け繁殖用母貝として活躍させねばならない時期となった早春、生簀から取り出してみれば半数近くが死滅していたのだった。野池での避暑から越冬に至る養生期間は変らなかったのだが開放型が仇となり落ち葉の堆積が呼吸困難を引き起こしたと考えるしかなかった。

 そこで最初の容器は捨ててはいなかったので再使用するつもりだったけれどネット部分の劣化が激しく新たに作り直したのである。プロトタイプのネットはカーペットの滑り止めを使ったから本来の用途には無い厳しい環境下に晒されていた事になる。まあ、三期を使いまわせたから寿命と納得した。新たに作成した生簀は直径こそ変わらないけれど高さを低くした。これは度重なる豪雨で土砂の堆積が進んで水深が浅くなった事によるのだが、避暑の季節になる前に泥浚いまでは繋がらなくとも生簀を据える周囲の水深を深くしておく程度の配慮はするつもりである。

 新しい生簀は廃棄となったウオータークリーナーの濾過槽を使用して下側には砂溜まり用の囲いと上部は園芸用鉢底ネットで高さを設えた。肝心の網目は園芸用鉢底ネットでは細かすぎるので濾過槽のスリットをそのまま生かしてある。これで水の流入はネットの網目サイズに遮られる事無くタナゴなどの魚類も隠れ場所として同居が可能だし落ち葉も縦には入るけれど内部に堆積する程の侵入はしないだろうとみている。まあ、この時期に準備しておくほどのせっかちでも無いけれど雨天でテレビ相手では眠くなるだけなので思い切って工作をしたのだ。廃物利用だけれど使えそうな気がする・・・。ちなみにプロトタイプの底は持ち帰り用の寿司桶を使った。サイズがウオータークリーナーの濾過槽の蓋とほぼ同じだったのはラッキーな偶然であった。

 しかし、肝心のタナゴだが繁殖期と言うのに産卵管を出した個体が一匹もいない。兄の飼育魚も同様との話なので老化による不妊症状なのかどうか見当はつかないのだ。既にこの群れの飼育は5年経過して、その導入時点で産卵していたので老化が妥当なのだろう。調整池までタナゴ釣りに行き若いメスを確保しないと庭池での繁殖は望めない。環境を一新したのに産卵の不可能では何とも寂しい。

     


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