MAX真吉の中年真っ只中~!

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『キラーズ/パーフェクト・パートナー』⑦ ニケツの殺し屋! 金髪とカメバズーガ?

2012-03-31 16:40:04 | 元スタントマン
3月も今日で終わりですね~、ほんま早いわー
せっかくの土曜日だというのに朝から大雨・・・(夕方は晴れましたが)
こんな日は部屋で、ぴーと遊びながらナル度全開でブログ更新します。


さてさて「キラーズ/パーフェクト・パートナー」の続きです。

公開時には「KILLERS」の特集本も発売されたのですよ!
ぴー、う○こしたらあかんで~!


俺とニケツで殺し屋を演じたのが浅井義久という役者です(金髪の方)


浅井くんは俺と違って端整な顔立ちでスタイルも良く、
映画を観た女友達に「後ろの人の方がカッコええやん!」と言われてしまいました。。。






めちゃ激しい銃撃戦!



“静”と“動”のメリハリ、
スタイリッシュなアングルとエネルギッシュなアクション!
激しい銃撃戦がドラマチックに展開されます!
辻本監督のセンスが光ります!
才谷さんかわいい~!


アキさんもケンさんも撃ちまくり~!






金髪の殺し屋は壮絶な銃撃戦の末、ついに力尽きます。。。



カメバズーガ?


相棒を殺されて怒りに燃える俺は背負っていた“M72ロケットランチャー”をブッ放なします!
気分は“ランボー”か“少女コマンドーIZUMI”です!(実は俺、五十嵐いづみってけっこう好きだったのです)


最初、辻本監督にロケットランチャーを背負うって聞かされた時、
「仮面ライダーV3の怪人カメバズーガみたいで嫌や~」っと思ったけど、やってよかったです!


弾はスープラをかすめ大爆発!




実はこのカットのあと、火が雑草に燃え移って消火にけっこう手こずりました。
もちろんロケ地の許可申請や消防申請済で消火器も準備していましたよ。
ロケは全編ほぼ神戸で行ったのですが「神戸フィルムオフィス」の協力体制は素晴らしかったです。感謝しています!


DRとスープラのチキンレース!






実はこのシーンのスープラのスタントも俺がやっていたので“俺vs俺”なのです(笑)
(たいしたことはやってませんがホイルスピンとサイドブレーキターンくらいです。)
撮影時は車に乗ったりバイクに乗ったりで
忙しくて大変やったけどスタントマン冥利に尽きます。

つづく・・・「キラーズ/パーフェクト・パートナー」⑧
さて次はいよいよ“バイク空中爆破スタント”「ダ、ダンボールを飛び越えてしまう~!」?
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『キラーズ/パーフェクト・パートナー』⑥ 空中爆破バイクはカップラーメンで?!

2012-03-29 22:38:27 | 元スタントマン
「キラーズ/パーフェクト・パートナー」の続きです。

劇用車として、主人公の乗る車(前回書いたスープラ)と、“殺し屋”が乗るバイクが一台必要でした。

このバイクに乗った“殺し屋”を俺が演じているのですが
低予算映画のためバイクは自前。
当時実生活で乗っていたスズキDR250R
(下の画像はパーフェクト・パートナーの撮影の2年後「おっさんおばはんツーリング」に行った時のものです。)


こいつをちょっと下品にストリート仕様に改造しました。(一番上の画像)
オフセット装着された縦目2灯がいいでしょ!

DRについては以前書いていますので詳しくは→ 「過去のバイクシリーズ スズキDR250R “殺し屋のバイク”だぜ!」
で、この“殺し屋”のバイクは、
映画の中で最終的に空中爆破して地面に激突して大破させるということだったのですが、
いくらなんでも俺のDRをブッ壊すわけにはいかなかった。
なんども書きますが低予算映画なので・・・。

そこで“ブッ壊し用”にDRに似せたバイクをもう一台調達することにしたのです。
ネットで安いバイクを探したり、知り合いにあたってみたりしもしました。

すると俺のアクション仲間でありバイク仲間でもあるDragonとしぞうの会社の同僚が
要らないボロいバイクが一台あるというのでそのバイクを譲ってもらうことにしました。
そのバイクとはカワサキKDX125SRでした。
こんなグリーンのバイクです。


「あんまり予算ないねんけど、いくらで譲ってくれる?」って聞いたら、
「処分に困ってたからタダでいいですよ。」って言ってくれた。
俺は「ラッキー!」と思いながらもタダは申し訳ないと思い何か少しお礼をしなければと思って
Dragonとしぞうに相談したら、「カップラーメンとかでいいですよ!」って言うから
その言葉に甘えてほんまにカップラーメンを数種類たくさんあげた(笑)
後日、Dragonとしぞうに聞いたら(KDXの持ち主は)「めっちゃ喜んでましたよ!」って。

KDXは長期放置されていたらしく、引き取りに行った時はけっこうボロい状態で
最初はエンジンもかからなかったけど
キャブレターをオーバーホールしたら、バッチリ、エンジンがかかりました!

まあでもKDXは空中爆破のカットしか使わないので本番でジャンプ一発できればいいのです。
ワンカットといっても“殺し屋仕様”のDRのスタントダブル(吹き替え)なので
真っ黒に塗って殺し屋仕様のDRとクリソツに仕上げました。

俺としたことがDRやKDXの当時の写真をぜんぜん撮っていません。。。
当時はデジカメも持ってなかったし撮影準備が忙しく、時間に追われて写真を撮る余裕がなかったのです。

これが空中爆破シーンのKDXです!(空中爆破スタントのことは後日詳しく書きます)
カップラーメン数個でこんなカッコいいシーンが撮れたのです!


ありがとう!Dragonとしぞう&Oのちゃん(KDXの持ち主)


つづく・・・「キラーズ/パーフェクト・パートナー」⑦ ニケツの殺し屋!「後ろの人のほうがカッコいい~!」

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『キラーズ/パーフェクト・パートナー』⑤ ナナマル・スープラ 白はカッコよかったけど・・・

2012-03-27 22:36:13 | 元スタントマン
さてさて「キラーズ/パーフェクト・パートナー」の続きです。

前回予告した“バイク空中爆破スタント”のことを書こうと思ったのですが
それは一番最後にとっておきます。ごめんなさい。
やっぱりこの撮影における俺の一番思い出深いシーンやから
しっかり思い出してブログを見てくれている人にわかりやすく伝わるように
じっくり書きますのでもうちょっと待って下さいね。

今回は劇用車(映画の中に登場する車両)のことを書きます。
俺はスタントコーディネーター(兼キャスト)としてこの作品に参加したのですが
劇用車(車、バイク)の調達、準備や撮影用牽引車の手配なんかもやりました。

主人公のヒデ(アキさん)の愛車は“ちょっと古めのスポーツカー”が監督のイメージということで
辻本監督がネットで格安中古車のトヨタ・スープラ(ナナマル!)を見つけて「これがいい!」
ってことでさっそく買いに行きました。
車検がわずかに残っていたので名義変更だけしてちょっとだけ俺が乗っていました。

さすが格安中古車で、スピードを出すとハンドルが少し振れて怖かったけど
まあ撮影には問題なかったです。


遊覧観光用のヘリを使って空撮もやりました!
空撮のカットが入ると映画のスケール感がアップしますよね~
低予算の短編映画やけど“やれることは何でもやってやるぜ!”って辻本監督の情熱が伝わってきました。


ただスープラのボディが白だったので昼間の撮影では画質調整、露出調整が難しく、
車内の露出に合わせると、ボディ全体が真っ白にとんでしまったり、
ボディにあわせると今度は車内が真っ暗になってしまったり・・・
機材の調整やライティングなどでうまく調整する方法もあったのかもしれませんが
このあたりはプロの映画制作スタッフと自主制作映画スタッフの経験の差が出てしまったところです。




この苦い経験を生かし辻本監督は「映画撮影では二度と白い車は使わないっ!」と言っておりました(笑)


しかしながらナナマル・スープラのロングノーズ、広ーいボンネットは
こまっぴーの“香港スピン”吹っ飛びには好都合だったと思います!

他の車種だとボンネットを飛び越えてしまって危なかったかも・・・
俺は車の陰に隠れて、万が一飛び出した場合に備えて待機していました。
スタントとはチームワークなのです!



次回はバイクのこととか書きます。

「キラーズ/パーフェクト・パートナー」まだまだ続きそうです~(笑)

 つづく・・・「キラーズ/パーフェクト・パートナー」⑥ バイク代はカップラーメンでいいの?
コメント (3)
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「シネマート心斎橋」大好き? ブログ、アクセス状況公開~! 

2012-03-26 00:33:02 | 映画
今日は(3月25日)ハニーとなんば、心斎橋へお買い物にでかけました。
天気はまあまあ良かったけど、風が冷たかった~


ついでに「シネマート心斎橋」で近日公開される映画の前売り券を買ってきました~!


3月31日公開『ドライヴ』 オフィシャルサイト→http://drive-movie.jp/
“昼間はハリウッドのスタントマン、夜は強盗の逃走を請け負うドライバー。家族も友達もなく孤独に生きる男・・・”
前評判もええし、めちゃカッコ良さそうな映画、楽しみ~!


4月14日公開『レッド・ティアーズ』 オフィシャルサイト→http://www.redtears.net/index.html
“炸裂するアクション&バイオレンス!驚愕怒涛のブラッディ・バトル・スリラー!!”
倉田保昭・映画出演100本目記念作品! 監督・脚本・撮影 辻本貴則
>辻本監督、舞台挨拶しに大阪に来てね~!経費が出なくても自費で来てね~(笑)


5月12日公開『ロボット』 オフィシャルサイト→http://robot-movie.com/
“ワケわからんが面白い!すごい!スゴい!凄い!!!”
いや~、おもろそう!
俺はCG、VFXアクション映画ってあまり好きじゃないねんけど
ここまでハチャメチャにやってくれるとスッゴイ観たい!



☆ 先日からブログのアクセス状況も公開しました! ☆

あまりたいしたアクセス数じゃないから公開するのは恥ずかしかってんけど
日々けっこう変動するのでおもろいですよ。

ブログ開始から690日目。
このブログは俺の個人的な自己主張、自己満足のためにやってるねんけど
やっぱりたくさんの人に見てもらってると思うと張り合いがありますからね~

これからもよろしくお願いします!
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『キラーズ/パーフェクト・パートナー』④ 浪速のジャッキー・チェン? 西成のディック・ウェイ?

2012-03-24 14:19:05 | 元スタントマン
「パーフェクト・パートナー」のアクションは
「キラーズ」全体のテーマであるガンアクションがメインなのですが
辻本監督は他の監督が思いつかないであろう斬新でド派手なガンアクションを考えていたのです!

アクションシーンのアイデアはほとんど辻本監督のアイデア、演出で
スタントコーディネーターである俺はそのアイデアを具体的に形にするにはどうしたらいいかを考え、
マットやプロテクターの準備など派手なアクションシーンを安全に撮影できるように手助けしただけです。

時間と予算の都合でワイヤーアクションは一切やっていません。
ていうか俺自身がワイヤーアクションはキライだし(全てのワイヤーアクションに携わってるアクション関係の方、ごめんなさい!)
ワイヤーアクションの経験も少なかったし、辻本監督もこの作品ではワイヤーアクションを求めていなかった。

その斬新でド派手なガンアクションの一部がこれだ!

“旋風脚撃ち~!”






主人公のヒデ(アキさん)は凄腕の殺し屋で、しかも超人的身体能力の持ち主、
相手の意表を突くトリッキーでアクロバティックな動きをしながら銃を撃ちまくるという設定でした。

ちなみにこのシーン、脚本には・・

  ヒデ、超人的なスピードで飛び上がり、空中で体をひねる!
  まるで旋風脚を放つような体勢で回転し、上空から何発も発砲する! と書いてありました。

ヒデ役を演じるアキさんも相当身体能力が高い人で旋風脚もできるしアクションシーンはすべて本人が演じていますが
アクションをより派手に演出するためにほんの数カットだけ“スタントダブル”(吹き替え)を使いました。

ヒデ(アキさん)のスタントダブルは
“西成のディック・ウェイ”“玉出のテッシン”と異名をとる(俺が勝手に言うてるだけですが・・)エビちゃんこと蛭子 真が演じました。
上の旋風脚撃ち画像はエビちゃんです。
エビちゃんのことはまた後で書きますのでアクション好きの方は最後まで読んでくださいね!


“撃ち方”も派手なら“撃たれ方”もド派手に!ってことで・・・

車の屋根から“香港スピン”吹っ飛び~! (下の画像ではわかりにくいですが2回転してます!)






“香港スピン”? 世代や団体によっては呼び名は異なるでしょうが
“キリモミ”“キリキリ”“ひねり吹っ飛び”“ツイスター”などと呼ばれるアクション映画ではよく見られる派手なやられ方です。

この“香港スピン”を車の屋根からガチでやったのが(しかも“繋がり上”不得意な方向で!)
“浪速のジャッキー・チェン”“天王寺のベニー・ユキーデ”と異名をとる(俺が勝手に言うてるだけですw)こまっぴーこと小松義之です。
こまっぴーのことも後で書きますね。

“旋風脚撃ち”も、“撃たれて香港スピン吹っ飛び”も本物の銃撃戦ではありえへん動きやけど、そこは娯楽映画の醍醐味です!


そしてあと一人アクション要員として参加したのが“男ットコ前”川本直弘


この作品が撮影された2002年はまだ川本と出会って間もないころで川本はまだまだ若かったけど(20歳くらいやった?)
川本のアクションのセンスのよさ、才能の片鱗を見い出していたし、
何より“純粋”にアクションが大好き!っていうような“目の輝き”が
俺の若い頃を思い出させてくれた。(俺は川本みたいに男前じゃなかったけどねw)

この作品では川本は激しいアクションはなかったけど
悪のやられ役の一人として後頭部弾着をみごとなリアクションで演じてくれました。
俺のバイクスタントの準備、補助も手伝ってもらいました。


ケンさんが撮影現場で
「自分、やられ役にしては男前すぎるで~!」っと突っ込んでいました(笑)


川本はこの撮影の一年後くらいに上京し、下村勇二さんのユーデンフレームワークスに所属したのち
現在は独立してフリーのアクションプレーヤー、アクション監督として大活躍しています!

今現在は中国で谷垣健治さん(俺は谷垣さんとは面識はありませんが、凄い方だと思います。)の元で
あのドニー・イェン主演の映画の撮影にアクションプレーヤーとして参加しています!

川本は今後、日本、いや世界のアクション業界を担うような逸材だとマジで思います。


さてさて先ほど書いたエビちゃんとこまっぴーの紹介をします。
2人とも俺が大阪でキャラクターヒーローショーのアクションチーム(カンパニーアクションチーム)に所属していた時の後輩で
もうかれこれ20年以上の付き合いになります。
ヒーローショーで一緒にショーをしたり自主制作のアクション映画を撮ったりしていました。

俺の引退記念自主制作映画「淀川バク転キッド2」では
エビちゃんには“元ムエタイチャンピオン”の用心棒役を演ってもらいました(笑)


こまっぴーとは年に数回、シネマート心斎橋や天六ユウラク座などでマイナーなアクション映画を鑑賞したあと
ビールを飲んでアクションごっこを楽しんでいます。


2人ともアクション、スタントはあくまでも“趣味”で本職をしっかり持っています。
エビちゃんはプロのスチールカメラマン、雑誌などのブツ撮りや人物撮りの仕事などをしています。
こまっぴーは電気工事士の資格を持っていて今も日夜忙しく工場で勤務しています。

しかしながら2人ともアクションの実力、センスは素晴らしく、
俺が大阪、東京で出会ってきた数々のプロのアクションマンたちにも引けを取らないどころか
それ以上の実力者といっても過言ではありません。

ただ俺も、エビちゃんもこまっぴーももう40歳を過ぎ、
この「パーフェクト・パートナー」でやったようなアクション、スタントはできません(笑)

アクション、スタントは出来る時に思いっきりやって映像に残しておきたいですね!

☆こまっぴーのアクションクリップ映像です。 
     ↓   ↓   ↓
http://www.youtube.com/watch?v=uKq81kqt1jY&feature=fvst
エビちゃんや大阪のアクション仲間も出ています!アクションのレベル高いですよ~!
特にジャッキーアクション好きの人にはぜひ観ていただきたい、是非最後までご鑑賞下さい!


これからも俺たちは趣味としてアクションを楽しんでいくと思います。ケガには十分気を付けます。
俺にはエビちゃんこまっぴー以外にも素晴らしいアクション仲間がたくさんいるので(おっさんばっかりやけどw)
またいつか自主制作アクション映画でも撮りたいなーと思っています。


つづく・・・次回「キラーズ/パーフェクト・パートナー」⑤
   バイク空中爆破スタント!“ダ、ダンボールがもうない~!”
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