IDDM21年目

~病気のこと・日々のこと~

入院時のインスリン

2020年12月24日 | 1型糖尿病のこと
手術の前日に入院し、流動食がはじまりました。



その後、前回よりも口に合う、意外とイケる下剤を飲まされます。



インスリンは没収され、
その都度看護師さんに単位を確認してもらって打つこと
という厳密な管理下におかれました。

肌身離さず持ち歩いているインスリンが、
いわば私の命のインスリンが、
手元にないと言うこと、
とても不安になりました…

さらにさらに、その夜には
処方上朝昼晩寝る前のインスリン単位が書いてある
お薬手帳を渡すと、

この流動食に対して、
お薬手帳通りの「超速効 夜15単位」を
看護師の前で単位を確認の上打つようにとの
指示がありました。


申しわけありませんが重湯におかず無しのこれに
通常の夜ご飯の単位打てば低血糖確実です



と言っても取り合ってもらえません。

流動食も下剤も始まり、補食もできないのに、
どうしたらいいの!

絶体絶命でした。

15単位はどうしても打てませんと言うと

偉い先生がきて、諭されます…

手術は何が起こるかわらないから、
万全な体制で臨みたいため、
処方通りの単位を打たせる方針とのことでしたが、
それじゃ万全じゃ無くなるんだってば!

何と言われてもこの重湯に15は打てません

半泣きで抵抗すると、

主治医からの指示がない限りはお薬手帳通りで、と
理解してくれませんでした。

もうね、
打ってもいいかなとも思いましたよ。
重湯に15単位。

そして激しい低血糖出して見せましょうか?って。

もしくは15も打つなら別に重湯なんか
食べなくてもいいんだけど


助けを求めて主治医に電話すると、
こちらもこちらで忙しいらしく
煙たがられる結果に

「そんなの、半分打てばいいでしょう」
と、そうです、そう私も思います。
が、それが伝わらず
いつものご飯なら倍の30単位打てと
言われているようなもの

県立病院では、糖尿病の方の主治医に電話を
繋いで欲しいとのことでしたがとてもそんなことを
お願いできるような状況ではなく、

もういいや、15打って、最悪グルカゴンか と思いました。


一応、主治医は今忙しくて電話できない
ただ、半分でいいでしょうと言っていた

と伝えると、
じゃあそれを信用しましょう

と言って

フィアスプ、7単位になりました。

それでも、多いと思うけど
オロナミンCでなんとかなる単位です。





手術の前夜だというのに、とても混乱し、
とても不快な夜でした。


フィアスプを出すと毎日代わる代わる来る看護師さん
数人から

「初めて見るインシュリン」

と言われます。

初めて見て、効果もわかんないのに
事務的に指示されるのが
とても苦痛な入院生活。

そんな私を慰めるように手術の日の朝
窓辺にとまっていた



ピッピちゃん。しばらくの間そばにいてくれました。



無事に手術は終わったけど。

このインスリン問題はかなり問題かなと思いました。


その後知りましたが、電話した後
主治医から重湯の時、おかゆの時、の指示単位が書かれた
FAXが届いていて、

その後はその指示単位で打ちました

手術後でまだ食欲がなくても、
おかゆが苦くて食べられそうになくても、
自分の意思ではインスリン単位の変更は出来ません。

これってほんとに問題じゃないのかなと


疑問に思うし、こんなに理解がないならもう2度と
入院などしたくないな。


でも、後から思えば…
食べなくていいですと言えば済む話しだったなぁと。
術後で元気になるための重湯なら大事だけど
この場合、食べなくてもよかったのですから。

この先も数年は診てもらわなきゃならないのに、
要注意患者になってしまったことが悔やまれます。





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