施設の玄関入った所に大きな竹を飾りました。
来所した、ご家族に
短冊を渡し願いを
書いて頂き笹に吊るしました。
土日で一杯の短冊
になるでしょう。
その七夕の短冊を
みながら、
開設からいる副施設長
と昔話に花が咲きました。
その中で私が思い出したことに、
夜中の2時すぎに
30メーター先の廊下
に小柄な和服のおばあ
さんが立っているのを
見つけました。
私をじっと見ているのです。
するとあるユニットに
入って行きました。
こんな時間に徘徊する
人がいるのだろうか?
私は走ってそのユニッ
トをのぞきました。
すると待っているよう
に奥の方に立っていました。
私が来たのを確認する
とある部屋の方に行き
ました。
私は急いでその部屋に
入りました。
すると、ベッドで泣き
声がするのです。
昼間娘が来て家から
古い写真を見つけて
来て枕元の壁に貼って
いったのです。
一番辛い思い出の写真を。
3人の娘さんが写っていました。
聞くと、幼い頃両親が
死んで、親戚に養女と
して預けられた。
姉と妹の間になったが、
母親や姉妹からいつも
意地悪されていた。
着物も姉のお古で
買ってもらえなかった。
習い事もさせて貰えなかった。
母さんの顔を知らない。
母さん!
会いたいよ!
と泣いていたのでした。
そうだったのですか。
Mさんはどんな習い事
をしたかったの?
先生について書道を
習いたかったのですが
、許して貰えなかった。
ずっと七夕に願いを
書いていたのです。
それを聞いて私は隠し
ていたことを話しました。
実は私は書道の先生をしていて
沢山の賞をもらって、
先生を教える
仕事もしていたのですが、
今は止めてこの仕事に
ついていたのですよ。
だから、特別にMさん
に明日から書を教えますよ。
本当ですか!
80の手習い。
夢は叶うものですね。
七夕の短冊に書いた
願いがこの年で
叶うなんて。
それからね、Mさん
お母さんはね
ここにいるよ
さっきから。
私をここに連れて来たのだよ。
小柄でそっくりだよ。
髪を束ねた
綺麗なお母さんだよ。
今ね笑ってるよ!
それから元気が出た
おばあさんは
翌日から
山、川、蛍などを手本に
希望された。
育った秩父の
故郷を思い出したいからと。
娘さんがある日
やって来た。
肌身離さずにしていた
お手本を棺桶に入れて
送りましたと。
最期は故郷で
亡くなったのです。
七夕の短冊を見るたび
思い出します。
あちらにいったらまた
教えますからね。
七夕に願いを
必ず叶うと
信じて下さい。
合掌
来所した、ご家族に
短冊を渡し願いを
書いて頂き笹に吊るしました。
土日で一杯の短冊
になるでしょう。
その七夕の短冊を
みながら、
開設からいる副施設長
と昔話に花が咲きました。
その中で私が思い出したことに、
夜中の2時すぎに
30メーター先の廊下
に小柄な和服のおばあ
さんが立っているのを
見つけました。
私をじっと見ているのです。
するとあるユニットに
入って行きました。
こんな時間に徘徊する
人がいるのだろうか?
私は走ってそのユニッ
トをのぞきました。
すると待っているよう
に奥の方に立っていました。
私が来たのを確認する
とある部屋の方に行き
ました。
私は急いでその部屋に
入りました。
すると、ベッドで泣き
声がするのです。
昼間娘が来て家から
古い写真を見つけて
来て枕元の壁に貼って
いったのです。
一番辛い思い出の写真を。
3人の娘さんが写っていました。
聞くと、幼い頃両親が
死んで、親戚に養女と
して預けられた。
姉と妹の間になったが、
母親や姉妹からいつも
意地悪されていた。
着物も姉のお古で
買ってもらえなかった。
習い事もさせて貰えなかった。
母さんの顔を知らない。
母さん!
会いたいよ!
と泣いていたのでした。
そうだったのですか。
Mさんはどんな習い事
をしたかったの?
先生について書道を
習いたかったのですが
、許して貰えなかった。
ずっと七夕に願いを
書いていたのです。
それを聞いて私は隠し
ていたことを話しました。
実は私は書道の先生をしていて
沢山の賞をもらって、
先生を教える
仕事もしていたのですが、
今は止めてこの仕事に
ついていたのですよ。
だから、特別にMさん
に明日から書を教えますよ。
本当ですか!
80の手習い。
夢は叶うものですね。
七夕の短冊に書いた
願いがこの年で
叶うなんて。
それからね、Mさん
お母さんはね
ここにいるよ
さっきから。
私をここに連れて来たのだよ。
小柄でそっくりだよ。
髪を束ねた
綺麗なお母さんだよ。
今ね笑ってるよ!
それから元気が出た
おばあさんは
翌日から
山、川、蛍などを手本に
希望された。
育った秩父の
故郷を思い出したいからと。
娘さんがある日
やって来た。
肌身離さずにしていた
お手本を棺桶に入れて
送りましたと。
最期は故郷で
亡くなったのです。
七夕の短冊を見るたび
思い出します。
あちらにいったらまた
教えますからね。
七夕に願いを
必ず叶うと
信じて下さい。
合掌