以前ラジオで将軍の平均寿命について話していました。
鎌倉時代は38歳。
室町時代は38.7歳。
江戸時代は29.7歳。
江戸時代の庶民の平均寿命は30~40歳でした。それは乳幼児があまりにもあっけなく死んでしまうからだそうです。「7歳までは神のうち」という言葉があったそうです。
そこで、七五三を無事に終えたら子どももようやく人間界の仲間入りとしてお祝いするようになったといいます。江戸時代の死因は
疱瘡(天然痘)、はしか、梅毒、コレラ、インフルエンザ(はやり風邪)、ビタミンB1不足の脚気(かっけ)が多かったそうです。
当時の車椅子の絵がありました。徳川家康は75歳まで生きましたが、ビタミンB1が豊富な豚や鴨が大好きだったそうです。日本人の平均寿命が50歳を超えたのは戦後の1947年になってからだそうです。将軍をはじめ上流階級の寿命が短いのは玄米ではなく、白米を主食にしたからのようです。
現代も洋食が主食になったりしているから短命になるのかもしれませんね。食生活を考えましょう。特に私は野菜を食べないから。
エイジング(加齢)は歴史を重ねた、とても魅力あるものと思っています。
庭師が庭石に選ぶ石は
苔が生えやすい石を選び古びたイメージを出しています。建築もそうです。五重の塔や古民家の町並みも年代を感じて落ち着きます。人も同じです。
「心のしわが歴史となって人の魅力となる。心の苔が年齢と共に美しさを増す。」味わいのある人になるのです。2月はまたひとつ年を重ねる。魅力が増しますように祈願。