くもり空の下で……

アルコールとギャンブル。依存症からの回復と成長を目指しながらの日々の雑感を発信。趣味の渓流釣りなども公開しています。

嫌われる勇気

2017-03-15 21:58:10 | 日記
……………という番組を私は観たことがない。


ストーリーはまったく分からないけれど、アドラー心理学には少し興味がある。

入院中にアンガーマネージメント(怒りのコントロール)について少しは勉強したけれど、アドラー心理学についての教義はなかった。




嫌われる勇気…………
と聞いて思い浮かぶことが一つあったので書き残しておきたいと思う。







もしかしたら私はまだイイ人を演じているのかもしれない。

このブログもそうだけれど、いい人だと他人から思われたい………
そういう気持ちがブログにも表れているような気がする。


……もし私がイイ人を演じていたとしても、自分にはそれほどの値打ちがないことも薄々は気付いている………
これはたぶん自分自身の自尊心の低さからくる感情なのかもしれない。




酒やギャンブルを断ち、自信満々に、AAや、GAに行けば人生薔薇色…みたいに書いているように見えるかもしれないけれど、ここのところ少し自分自身は情緒不安定な気がする。



こんなことを書くと、私の身近な家族や友人は心配するかもしれないが、飲酒欲求やギャンブルへの欲求は少ないものの、気分的に安定せず、このフワフワした気持ちを誰かに打ち明けたくて、今日は初めて地元の断酒会にも出席してみた。





断酒会には初めて出席してみたが、感想としては やはりAAと比べると高齢の方が多く、出席者は私を含め8名だった。
そして当事者だけではなく、その人の家族(嫁さん)などもその場に来ていたりするのが断酒会の特徴の一つ。

感想をぶっちゃけ言えば



『もうこれからの人生、アナタぐらいの年齢だったら、少しぐらいの晩酌なら問題ないのでは?』



………と思えるような人もいた。


けれど、やはりその人にはその人なりの酒に対する思いがあり、同じ病を抱える仲間とはいえ、他人がとやかく言えることではない。

AAミーティングと断酒例会の違うところはAAやGAのミーティングのように『言いっぱなし、聞きっぱなし』……というスタイルではなく、話し手に対して、他の人が気軽に質問などができるというところ。




今日、私は初の出席だったので、自己紹介を兼ねて、私の過去の出来事、そして現在の状況などを隠さずに洗いざらい、手短かに10分~15分ぐらいにして話をした。

そして私自身の話を終えてから、私よりも一回りぐらい歳上の人から少しアドバイスを受けた。


「今の飲まない、賭けない生活が安定してきているのならば、無理して就職を早く決めようとか思わないこと。
なぜなら、我々にとっては仕事よりも、飲まない生活を続けていくことのほうが大事だから。」


「まだ一年しか酒やギャンブルをやめていない……と過去を振り返るのではなく、もう一年もやめることが出来ている………と前向きに考えること。
なぜなら、我々はスリップしてしまったとしても、それが当たり前な病気にかかっているのだから。」




……………と、アドバイスをもらった。

そのアドバイスをくれた人からの言葉、そして落ち着いた雰囲気からは私よりも強大な自尊心が溢れているのを感じた。

そして、なんとその人は普段私の通っているホームグループとは違うけれど、他の場所のAAのメンバーでもある人だった。驚き。







『焦らずに………』


…………か。




今日はまた1歩だけ踏み出せたような気がした。

普段の行き慣れたホームグループも良いけれど、新たな場所へ行き、初対面の人との交流をし、自分自身を正直に語る。
そういうことを重ねてゆくことにより、謙虚さであったり、勇気を持つことなど、新しい仲間、これからの新しい生き方にも通じているような気がする。








桃色天使

2017-03-15 01:02:03 | 日記
今日のホームグループのAAミーティングは6名で行われた。


通常約一時間半ぐらいのミーティング時間をとってはいるけれど、今日は参加人数も少なかったので早めに分かち合いは終了。
余った時間は6人でコーヒーを飲みながらの雑談タイムだった。



メンバー全員がアルコール依存症ではあるけれど、その全員が入院の経験があるわけではなく、もともと鬱病などで通っていたクリニックに相談しAAに繋がった人がいたり、私のように精神科へ入院してからAAに繋がった人もいる。
また入院の経験はあるけれど、私とは違う病院に入院していた人であったりと、過去の経験は同じグループの仲間であってもそれぞれ様々だったりする。



そこで、今日の雑談タイムの中では、私の昨日の通院時に起きた出来事を仲間に話した。
昨日、病院のOTで知り合いのAさんに再会したことなどを………





すると仲間の一人が




「ちぃ~暴さんの入院していた◯◯病院て、入院中どんな感じでした?
もしかしてスゴく居心地がよくて、また入院してもいいや……とか思っちゃうようなところなんじゃないですかぁ?
別荘代わりみたいに😁」





……と言っていた。








仲間のその回答はまさにビンゴ!!


昨日私が病院で再会したアルコール依存症のAさんはこう話していた。




…………「なんかウチにいるより落ち着くんだよね〜、ここ( ̄▽ ̄🚬。」


……………と。





私も去年の2月から約3ヶ月間その病院には入院していたことがあったので、よく分かる。

私にとってはそれほど居心地よくは感じられなく、早くシャバに帰りたいという一心だったけれど、確かに一般的な精神科病棟というイメージとは違うように感じていた。



一般的なイメージとしてはやはり精神科病棟と言えば閉鎖病棟…………各部屋に鍵が掛けられていて、窓には鉄格子があり部屋は無機質。常時ごっつい看護師に見張られている…………
みたいなイメージを持っていたが、この病棟は実際には私のイメージとはだいぶ違っていた。




私の入院していた病院は、病棟への入り口に鍵が2ヵ所掛けられてはいるが、大部屋、個室共に各部屋には鍵など掛けられてはおらず、誰でも出入り自由。
窓は全開にならないようにストッパーが付いており、20㎝ほどしか開けることはできなかったが、物々しい鉄格子など付いてはいなかった。



病棟内の全体的な作りは木目調。
照明は間接照明。


広いホール。そのすぐ近くには3畳ぐらいの喫煙スペースがある。



また、シャワーは午前8時半~午後4時までであれば、介助浴が必要な患者以外はいつでも使用可能。



屋上にはテラスがあり、OT(作業療法)での菜園があったり、OT時間内であればそこで喫煙もできる。
(病院HPより)




………私が入院中だったある日、友達が二人でお見舞いにきてくれたことがあったが、その友達二人は
「ここ、精神科の病棟だよ。」
………と私から話すまで普通の内科病棟かなんかと勘違いしていたらしく、精神科病棟などとはまったく気が付いてはいなかったくらいだ。





そして、なんといっても勤務している看護師さんは20代~40代ぐらいの女性看護師ばかり。
制服はピンクとブルーの二種類があり、看護師本人が好きな方を選べるらしい。


そんな看護師さんに

『◯◯さ〜ん。お食事ですよ〜。起きてくださ〜い
(⌒‐⌒)。』



…………などと起こしてもらえるような毎日ならば、男なら誰しも勘違いしてしまっても仕方がなくも思える。



けれど、当たり前だが彼女達はコスプレを纏ったモデルなどではなく、本職の看護師。
当日受け持った患者の採血、検温や問診、介護、その他、緊急時の対処など日々の業務に追われ一生懸命な姿を私は見てきた。

まして相手にしている患者はアルコール依存症者、重度の鬱病、統合失調症、認知症、自閉症、その他…………などの精神疾患のある人たちばかり。





ホントに大変な仕事だと彼らを見ていて感じた。






私も昨年は大変お世話になりました。






そんな彼ら、彼女らに心より敬意を払いたいと思いますm(__)m









…………私も入院が癖にならないようにしないと、病院依存症………なんてシャレにもならん。