デルタが変異した「東京株」登場…感染者の爆発で日本“非常事態”
新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)で高い感染率を示して拡大しているデルタ株がまた変異した。デルタ株の変異株ウイルスは日本で初めて確認された。
31日、NHK放送によると、東京医科歯科大学研究チームは今年8月中旬、同大学付属病院で診療受けたある患者から採取したデルタ株の遺伝子分析を通じて「N501S」という新たな変異株を発見した。 研究チームは遺伝子の特徴などを考慮した場合、日本で新たな変異株が発生したとみている。感染力などに対してはまだ分かっていない。
研究チームの武内寛明・准教授は「感染が広がると国内でも次々と新たな変異株が出る可能性があるので、なんとか感染を抑える必要がある」と話した。 あわせて武内氏は遺伝子を分析するウイルス監視体制をさらに拡充しなければならないという見解も明らかにしたとNHKは伝えた。
日本は東京オリンピック(五輪)以降も新型コロナの増加傾向が落ち着かないでいる。
30日、NHKによると、重症患者は18日連続で最多記録を更新している。30日には1万3638人の感染者が新たに報告された。重症感染者は2075人に達する。
年代別では、20代が791人、30代が588人、40代が497人、50代が332人などとなっている。65歳以上の高齢者は142人だった。死者は40代男性1人、50代男性2人を含む15人。
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感染力の強い新たな変異株か 南アフリカで発見、詳細分析へ
配信 共同通信

【ナイロビ共同】感染力が強くワクチンも効きにくい恐れのある新型コロナウイルスの新たな変異株を南アフリカの研究チームが31日までに発見した。既に南アを含む複数国で確認。どれほど危険な株かを把握するにはさらに検証が必要で、研究チームは詳細な分析を急ぐ。
公表された査読前の論文によると、この株は5月に南アで発見。感染力や免疫を回避する能力に関係する遺伝子の配列に変異が生じていた。南アで1月前後に猛威を振るった「ベータ株」とは別系統という。
南アで確認された新型コロナのうち、この株の割合は5月が0.2%、7月が2%と拡大傾向を示していた。
都内のコロナ患者、726人が搬送されず
配信 共同通信
毎日新聞 2021/8/31 19:45(最終更新 8/31 19:53) 245文字
新型コロナウイルスの感染者は31日、全国で新たに1万7713人確認された。重症者は前日比35人増の2110人に達し、19日連続で過去最多を更新した。死者は65人だった。
東京都は2909人の感染が報告された。8月の1カ月間に報告された都内の感染者は計12万5606人となり、月別で最多だった7月(計4万4034人)の3倍近くに上った。
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