韓国で財閥グループなどから巨額の賄賂を受け取ったとして収賄などの罪で服役中だったパク・クネ(朴槿恵)前大統領に恩赦が与えられました。韓国メディアによりますと、パク前大統領は当面入院先の病院で治療を続ける見通しだということです。
パク・クネ前大統領は2017年に罷免されたあと、最大財閥のサムスングループなどから巨額の賄賂を受け取ったとして逮捕・収監され、ことし1月までに収賄などの罪で合わせて懲役22年の実刑判決が確定していました。
これについて韓国法務省は先週、ムン・ジェイン(文在寅)大統領がパク前大統領に恩赦を与えると発表し、パク前大統領は31日午前0時、およそ4年9か月ぶりに釈放されました。
ただ、パク前大統領は肩や腰などの持病が悪化して先月からソウル市内の病院に入院していて、韓国メディアによりますと当面は病院で治療を続ける見通しだということです。
病院の前で支持者たちが釈放を歓迎する集会を開いた一方、ソウルの中心部では釈放に反対する集会が開かれ、パク前大統領への不信感が根強いことをうかがわせています。