函館市で大量死したイワシ 9日から手作業で回収へ 焼却処分の方針 それでも作業終了メド立たず
HTB北海道ニュース / 2023年12月8日 17時58分
函館市で大量死したイワシ 9日から手作業で回収へ 焼却処分の方針 それでも作業終了メド立たず
2023/12/8
函館市で7日、海岸を埋め尽くすほどの大量のイワシが打ち上げられているのが見つかりました。市などは回収作業を始める方針です。
浜辺に打ち寄せる大量のイワシ。8日朝になってもまだ波に漂ったままです。
7日、函館市東部の戸井地区から恵山地区にかけての海岸に、大量のイワシなどが打ち上げられているのが見つかりました。すでに腐敗しているイワシもあり、地元の漁師らが8日あさ、自主的に回収作業を行いました。
漁師:「ダメだもう腐っている」、「こうなったら商品価値ないからダメ」。
Q.こういうのは見たことある?
漁師:「ないない。何十年もない」。
函館市民:「腐った匂いがしますね。住んでいる方がかわいそう」。
市によりますと、今回流れ着いたイワシは数千トン規模ということです。
市と道などは9日から40人から50人態勢でイワシを手作業で回収し、トラックでおよそ25キロ離れた函館の市街地にあるごみ収集センターへ運んで焼却処分する方針です。
同じ現象は今年1月にも。北見市常呂町などオホーツクの海岸で大量のイワシが漂着しました。このときを遥かに上回る規模で打ち上げられた函館のイワシ。その原因について専門家は。
北海道大学院水産科学研究院・山村織生准教授:「大型の捕食者に追い込まれてしまった可能性と、群れの密度が急激に上がりすぎて、酸素が足りなくなって酸欠状態に陥ったことがあるのかなと考えています。海の色も変わってしまっているような状態でこのまま暖かい日があったりすると、腐敗して人の暮らしの方にはもっと悪い影響があるのかも」。
市によりますと回収作業が終わるめどは立っていません。今後、腐敗はさらに進んでいくため、早めの回収が求められています。