意識失い嘔吐、記憶あいまい 新型コロナ、脳まで侵入か
配信 朝日新聞
患者の診療のために防護具を着る医師(右)と看護師=2020年4月24日午前9時59分、川崎市多摩区、福留庸友撮影
新型コロナウイルスは脳にも感染し、「深刻な脳障害を起こす恐れがある」という報告が相次ぐ。髄膜炎や脳炎、意識障害のほか、記憶障害が出る人もおり、後遺症が心配される。脳の中で何が起きているのか。
【画像】治っても後遺症? 新型コロナウイルス感染から2カ月後も続く症状
3月、山梨県に住む20代の男性が新型コロナに感染した。意識を失ったままけいれんし、嘔吐(おうと)したまま床に横たわっていたところを家族が発見。救急車で山梨大病院に運ばれた。 脳を覆う脳脊髄(せきずい)液をPCR検査で調べると、新型コロナ陽性だった。頭蓋骨(ずがいこつ)と脳の間の髄膜が炎症を起こす髄膜炎とみられ、脳のMRIでは記憶領域にあたる海馬に炎症があった。 退院後は日常生活に問題はないものの、直近1、2年間の記憶があいまいになったという。新型コロナへの感染が関係していると疑われているが、明確な原因はわかっていない。
英国では、発熱や頭痛を訴えた後に意識障害を起こした59歳の女性が、入院後に新型コロナに感染していることがわかった。MRIで脳の腫れや出血が確認され、急性壊死(えし)性脳症と診断された。集中治療を受けたが、入院10日目に死亡したと報告されている(https://nn.neurology.org/content/7/5/e789)。 ドイツのチームは7月、新型コロナの神経症状について、92本の論文や報告を分析した(https://link.springer.com/article/10.1007/s00415-020-10067-3)。
感染者の20%に頭痛、7%にめまい、5%に意識障害があった。髄膜炎や脳炎、手足がまひするギラン・バレー症候群も数例ながら報告された。
夜の「すすきの」で時短営業呼びかけ 対象200店舗(2020年11月14日)
毎日新聞
大阪府は14日、新型コロナウイルスの感染者が新たに285人確認されたと発表した。1日当たりの感染者数としては13日の263人を超え、過去最多を更新した。200人を超えるのは5日連続。【芝村侑美】
14日はこれまでに全国で1733人の感染が発表され、3日連続で過去最多を更新しました。また京都府で1人、北海道で1人、大阪府で1人の合わせて3人の死亡の発表がありました。
国内で感染が確認された人は、空港の検疫などを含め11万7261人、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせて11万7973人となっています。
亡くなった人は国内で感染した人が1888人、クルーズ船の乗船者が13人の合わせて1901人です。
各自治体などによりますと、国内で感染が確認された人は、累計で次のとおりです。( )内は14日の新たな感染者数です。
▽東京都は3万4496人(352)
▽大阪府は1万5155人(285)
▽神奈川県は1万40人(147)
▽愛知県は7611人(152)
▽埼玉県は6738人(104)
▽千葉県は5706人(88)
▽福岡県は5367人(7)
▽北海道は5285人(230)
▽兵庫県は3895人(79)
▽沖縄県は3696人(27)
▽京都府は2274人(24)
▽宮城県は983人(10)
▽群馬県は951人
▽茨城県は946人(40)
▽熊本県は902人(15)
▽静岡県は858人(36)
▽奈良県は835人(23)
▽石川県は828人(1)
▽岐阜県は800人(4)
▽広島県は693人(6)
▽滋賀県は655人(9)
▽三重県は616人(6)
▽鹿児島県は554人(1)
▽栃木県は513人(4)
▽長野県は448人(19)
▽福島県は431人(3)
▽富山県は427人(2)
▽岡山県は379人(12)
▽宮崎県は373人
▽和歌山県は318人(10)
▽山梨県は281人
▽佐賀県は278人(2)
▽青森県は278人(3)
▽福井県は272人(1)
▽山口県は258人(10)
▽長崎県は250人
▽新潟県は224人
▽徳島県は171人(1)
▽大分県は164人(1)
▽高知県は144人
▽島根県は141人
▽愛媛県は123人
▽香川県は113人
▽山形県は96人(2)
▽秋田県は71人(1)
▽岩手県は64人
▽鳥取県は52人です。
このほか、▽空港の検疫での感染は1335人(16)、▽中国からのチャーター機で帰国した人と国の職員や検疫官などの感染は合わせて173人です。
厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスへの感染が確認された人で、人工呼吸器や集中治療室などで治療を受けるなどしている重症者は、14日時点で234人(3)となっています。
一方、症状が改善して退院した人などは、14日時点で、▽国内で感染した人が10万1989人、▽クルーズ船の乗客・乗員が659人の合わせて10万2648人となっています。
また、12日には速報値で1日に2万5192件のPCR検査が行われました。
※在日米軍の感染者は含めていません。
ゲーセン閉店相次ぐ コロナで苦境、セガは運営撤退
セガサミーHDは4日、娯楽施設を運営する連結子会社セガエンタテインメント(東京都大田区)の株式の85・1%を遊技機器のレンタルを手掛けるジェンダ(東京都千代田区)に譲渡すると発表した。クイック企業価値研究所の永田和子シニアアナリストは「好調な家庭用ゲームに経営を集中するための構造改革」と評価。セガサミーHDはゲーセンの活用が期待されるeスポーツ事業は継続し、ゲーセンの通信設備を応用した次世代のゲーム配信技術などの研究開発も続けるという。
日本アミューズメント産業協会の担当者は「特に繁華街の経営悪化が深刻だ」と話す。セガは8月末、秋葉原のシンボルだった「セガ秋葉原2号館」を閉店。今月8日には同店に近い「アドアーズ秋葉原店」も営業を終了した。29日には新宿・歌舞伎町の大型ゲームセンター「新宿プレイランドカーニバル」が35年の歴史に幕を下ろす。
ゲームセンターの店舗数は昭和50年代に爆発的に増加したものの、その後30年以上にわたり減少を続けている。店舗の大型化による運営の効率化をはじめ、電子マネーの導入やクレーンゲームの人気などで収益は改善傾向にあったが、コロナが追い打ちをかけた。
市場の灯を消すまいと、各社は感染対策を徹底させている。スクウェア・エニックスHD傘下のタイトー(東京都新宿区)では、ゲーム機ごとについたてを設置し、1プレイごとに従業員が消毒するなど、目に見えないウイルスとの悪戦苦闘が続く。
2週間前に「全国で新型コロナ患者が再増加の気配 欧州のような大流行を避けるためには」という第3波を警戒する記事を書いた後、新型コロナ新規患者数は急激に増加をはじめ、あっという間に全国での新規患者数は第2波のピークを超えました。
(後略)