ベネズエラ
ベネズエラ・ボリバル共和国
República Bolivariana de Venezuela (Venezuela Manda)
国の標語 : なし 国歌 : ベネズエラの国歌 公用語 スペイン語
首都 カラカス
最大の都市 カラカス
大統領 ウゴ・チャベス
首相 なし
面積
- 総計
- 水面積率 世界第32位
916,445km²
3.3%
人口
- 総計(2007年)
- 人口密度 世界第47位
26,023,528人
27人/km²
GDP(自国通貨表示)
- 合計(2005年)
258兆2,993億ボリバル (Bs.)
GDP(MER)
- 合計(2006年) 世界第40(2005年)位
1,479億ドル
GDP(PPP)
- 合計(2006年)
- 1人当り 世界第52位
1,764億ドル
6,900ドル
独立
- 宣言
- 承認 スペインより
1811年7月5日
1821年7月24日
通貨 ボリバル (Bs.)(VEB)
時間帯 UTC -4(DST: なし)
ccTLD VE
国際電話番号 58
ベネズエラ・ボリバル共和国 (ベネズエラ・ボリバルきょうわこく)、通称ベネズエラ は、南アメリカの国のひとつである。北側にはカリブ海・大西洋、東側にはガイアナ、南側にはブラジル、西側にはコロンビアと接する。 ベネズエラ海岸の向こうには、アルバ、オランダ領アンティル、トリニダード・トバゴといったカリブ海諸国が見える。
国名:名称は、República Bolivariana de Venezuela。通称、Venezuela。公式の英語表記は、Bolivarian Republic of Venezuela。通称、Venezuela。日本語の表記は、ベネズエラ・ボリバル共和国。通称、ベネズエラ。ヴェネズエラという表記もある。スペイン語の発音は「ベネスエラ」、英語では「ヴェネズエラ」が近い。
ベネズエラという名は、イタリアのヴェネツィアに由来する。1499年この地を訪れたスペイン人の探検者、アロンソ・デ・オヘダとベスプッチが、マラカイボ湖畔に並び建つインディオたちの水上ハウスを水の都ベネチアに見立て、「ちっぽけなベネチア」と命名した事による。
またボリバルは、独立運動の指導者シモン・ボリバルのことである。
[編集] 歴史
詳細はベネズエラの歴史を参照
ベネズエラはスペイン人による南アメリカでの最初の恒久的な入植地として1522年建設された。大半の部分はヌエバ・グラナダ副王領に編入されたが、後にカラカスを中心にベネズエラの原型というべきまとまりができあがった。その変遷はかなり複雑である。
何回かの失敗に終わった蜂起ののち、シモン・ボリバルの指導の下で1821年にスペインからの独立を達成した。ベネズエラは現在のコロンビア、パナマ、エクアドルとともに大コロンビアを形成したが、1830年に分離して独立国になった。
ベネズエラの19世紀から20世紀初頭は、政治的不安定と独裁政権による支配、革命による政権の交代に彩られた。1958年の民主化以後、ベネズエラは文民による民主主義政権によって統治されている。
2006年3月には国章の馬の向きを「右」方向に走っているデザインを「左」方向に走っているデザインに変更した。
チャベス大統領が国名をベネズエラ共和国からベネズエラ・ボリバル共和国に変更した。
[編集] 政治
ベネズエラの大統領、ウゴ・チャベス大統領を国家元首とする共和制。1999年12月に新憲法が制定され、大統領の権限が強化、任期も5年から6年に延長された。選出は、国民による普通選挙によって行われる。前回投票は、2006年12月3日に行われ、現職大統領が再選。大統領自身が行政府の長として内閣を統率する。
議会は、新憲法になって両院制から一院制に変わった。スペイン語でAsamblea Nacional(アサンブレア・ナシオナル、すなわち国民議会)と呼ばれる。全165議席で、うち3議席は先住民に保障されている。議員の任期は5年で、国民による普通選挙で選出される。
1999年に発足したウゴ・チャベス政権は、内政では保健と教育を最重要視する政策をとっている。低所得層が住む地区での無料診療所の開設、学校の建設、非識字者や学校中退者のための補習プログラムなどがその例である。貧困層重視の政策は、強引な政治手法とあいまって、富裕層、中産階級、以前の有力政党と結ぶ労働組合から強い反発を受けた。
2002年4月には軍部がクーデターを起こしてチャベス大統領を逮捕したが、大衆の大規模デモと軍内部の反乱によって失敗した。12月から翌2003年2月にかけては石油産業でチャベス辞任を求めるストライキが起こり、ベネズエラ経済は大打撃を受けた。
また、スト終結後1年間は経済後退が著しかったが、続く2004年には石油価格上昇もあいまって経済が急速に回復し、政権支持率もそれにともなって上昇した。そして8月15日に大統領リコールの国民投票が58%対42%で否決されると、政情は一応の安定をみた。
しかし野党は国民投票と以後の選挙結果を認めず、2005年12月の議会選挙では主要野党が選挙をボイコットした。このため現議会は与党と与党寄りの政党によって全議席が占められている。2006年12月3日の大統領選挙でチャベスは63%の得票で3度めの当選を果たし、今度は野党候補も結果を承認した。
[編集] 地方制度
ベネズエラの首都カラカス地方制度は、州 (エスタド、estado) 、市町村(ムニシピオ、minicipio)、区(パロキア、parroquia)の三層だが、自治体とは呼べない区を除くなら二層になる。州は23、首都地区が1、連邦保護領が1ある。首都地区と連邦保護領は州政府にあたるものを持たない。形式上連邦制をとるが、ベネズエラは南米でも中央集権的な制度の国で、州の独立性は弱い。1989年まで、州知事は共和国大統領の任命制であった。
市町村にあたるムニシピオは、日本語で人口に応じて適当に市、町、村などと訳し分けられる。市郡とする人もいる。かつては州と市町村の間に郡(ディストリト、distrito)があったが、1980年代に廃止された。基本的に、かつての郡が新しい市に、かつての市が新しい区に相当する。中にはバルガス州のような一州一市の例もある。市町村の上に立つ特別な自治体として、カラカス大都市地区とアルトアプレ郡がそれぞれの特別法によって設けられている。
区はかつて教会の教区と一致したが、現在では別のもので、区別するために民区(parroquia civil)と呼ばれこともある。小さな市では一市一区のところが多く、区役所は置かれない。選挙で選ばれるのは州知事、州議会議員、市長、市会議員、区議員で、区長は任命制である。
ベネズエラの地方自治体マップアマソナス州 (Amazonas)
アンソアテギ州 (Anzoátegui)
アプレ州 (Apure)
アラグア州 (Aragua)
バリナス州 (Barinas)
ボリバル州 (Bolívar)
カラボボ州 (Carabobo)
コヘデス州 (Cojedes)
デルタアマクロ州 (Delta Amacuro)
ファルコン州 (Falcón)
グアリコ州 (Guarico)
ララ州 (Lara)
メリダ州 (Mérida)
ミランダ州 (Miranda)
モナガス州 (Monagas)
ヌエバエスパルタ州 (Nueva Esparta)
ポルトゥゲサ州 (Portuguesa)
スクレ州 (Sucre)
タチラ州 (Táchira)
トルヒリョ州 (Trujillo)
ヤラクイ州 (Yaracuy)
バルガス州 (Vargas)
スリア州 (Zulia)
連邦保護領(Dependencias Federales)
首都地区 (Distrito Capital) (主な都市 チャカオ市、バルータ市、エル・アティージョ市)
[編集] 地理
北にカリブ海に面し、コロンビア、ブラジル、ガイアナに接する。中央部のジャングルをオリノコ川が流れる。北東部には南米最大のマラカイボ湖が存在する。
南東部にはテーブルマウンテンやエンジェルフォールで有名なギアナ高地がある。カリブ海には、ロス・ロケス諸島やマルガリータ島などのビーチリゾートがある。
アンデス山脈の観光地としては、メリダがある。ここには世界最長のロープウェイ(全長12.6km)があり、そこの最高地点ピコ・エスペホからベネズエラ最高峰のピコ・ボリバル(5007m)へ行くことができる。
[編集] 経済
ベネズエラの経済は、かなり石油に依存しており、輸出収入の8割ほどが石油である(2003年現在)。石油輸出国機構の原加盟国である。 中南米でトップクラスの高所得水準を誇る背景には、豊かな鉱山資源があげられる。しかしながら、農牧業の生産性は低く、半分以上を輸入に頼る。
[編集] 鉱業
ベネズエラは鉱物資源に恵まれた国である。有機鉱物資源では、2001年時点で世界第8位(世界シェア4.8%)に位置する原油(1.6億トン)をはじめ、世界シェア1.8%の天然ガス(1624千兆ジュール)が際立つ。ただし、石炭は759万トンと少ない。
金属鉱物資源では、ボーキサイト(500万トン、第7位、1.9%)、世界シェア1.9%の鉄鉱(1150万トン)、同1.4%のニッケル鉱(1.8万トン)のほか、金、ダイヤモンド、リンを産する。
このため、輸出に占める鉱物、もしくは鉱物を原料とする工業製品の割合は金額ベースで約90%に達する。品目別では原油 (58.3%)、石油製品 (23.6%)、鉄鋼 (3.1%)、アルミニウム (2.0%)、化学薬品 (1.5%) である。
[編集] 経済基礎指標と対外関係
1999年度
GDP (PPP) 1,828億ドル (OER) NA 実質成長率 -7.2% 国民一人当たり(PPP) 8,000ドル
インフレ率 20% 失業率 18% 対外債務 340億ドル 外貨保有額 NA
政府収入 NA 政府支出 NA 政府債務のGDP比 NA
輸出額 209億ドル 輸出先 US 57%
輸入額 118億ドル 輸入先 US 53%
2000年度
GDP (PPP) 1,462億ドル (OER) NA 実質成長率 3.2% 国民一人当たり(PPP) 6,200ドル
インフレ率 13% 失業率 14% 対外債務 382億ドル 外貨保有額 NA
政府収入 215億ドル 政府支出 270億ドル 政府債務のGDP比 NA
輸出額 328億ドル 輸出先 アメリカ 60.0% ブラジル 5.5% コロンビア 3.5%
輸入額 147億ドル 輸入元 アメリカ 35.8% コロンビア 6.8% ブラジル 4.5%
2001年度
GDP (PPP) 1,462億ドル (OER) NA 実質成長率 2.7% 国民一人当たり(PPP) 6,100ドル
インフレ率 12.3% 失業率 14.1% 対外債務 NA 外貨保有額 NA
政府収入 NA 政府支出 NA 政府債務のGDP比 NA
輸出額 286億ドル 輸出先 NA
輸入額 188億ドル 輸入先 NA
2002年度
GDP (PPP) 1,328億ドル (OER) NA 実質成長率 -8.9% 国民一人当たり(PPP) 5,500ドル
インフレ率 31.2% 失業率 17% 対外債務 NA 外貨保有額 NA
政府収入 201億ドル 政府支出 233億ドル 政府債務のGDP比 NA
輸出額 NA 輸出先 アメリカ 45.1% オランダ領アンチル 12.8% ドミニカ共和国 2.8%
輸入額 NA 輸入元 アメリカ 32.1% コロンビア 8.0% ブラジル 6.2%
2003年度
GDP (PPP) 1,179億ドル (OER) NA 実質成長率 -9.2% 国民一人当たり(PPP) 4,800ドル
インフレ率 31.1% 失業率 18% 対外債務 208億ドル 外貨保有額 NA
政府収入 NA 政府支出 NA 政府債務のGDP比 38.8%
輸出額 258億ドル 輸出先 アメリカ 52.7% オランダ領アンチル4.9% ドミニカ共和国 2.9%
輸入額 107億ドル 輸入元 アメリカ 29.2% コロンビア 7.1% ブラジル 6.2%
2004年度
GDP (PPP) 1,452億ドル (OER) NA 実質成長率 16.8% 国民一人当たり(PPP) 5,800ドル
インフレ率 22.4% 失業率 17.1% 対外債務 332億ドル 外貨保有額 257億ドル
政府収入 269億ドル 政府支出 307億ドル 政府債務のGDP比 43.1%
輸出額 358億ドル 輸出先 アメリカ 55.5% オランダ領アンチル4.7% ドミニカ共和国 2.8%
輸入額 149億ドル 輸入元 アメリカ 28.8% コロンビア 9.9% ブラジル 7.0%
2005年度
GDP (PPP) 1,537億ドル (OER) 1,061億ドル 実質成長率 9.3% 国民一人当たり(PPP) 6,100ドル
インフレ率 15.7% 失業率 12.3% 対外債務 397億ドル 外貨保有額 307億ドル
政府収入 396億ドル 政府支出 412億ドル 政府債務のGDP比 32.0%
輸出額 527億ドル 輸出先 アメリカ 50.9% オランダ領アンチル7.2% カナダ 2.4%
輸入額 246億ドル 輸入元 アメリカ 31.6% コロンビア 11.0% ブラジル 9.1%
2006年度
GDP (PPP) 1,764億ドル (OER) 1,479億ドル 実質成長率 8.8% 国民一人当たり(PPP) 6,900ドル
インフレ率 15.8% 失業率 8.9% 対外債務 356億ドル 外貨保有額 359億ドル
政府収入 522億ドル 政府支出 529億ドル 政府債務のGDP比 28.4%
輸出額 692億ドル 輸出先 NA
輸入額 288億ドル 輸入元 NA
ベネズエラ国営石油公社PDVSAはアメリカ国内に現地法人を設立し、アメリカの国民・法人に石油を販売している。
ベネズエラ政府の公式サイトの国家統計機関の貿易・投資の統計は石油部門を除外して貿易・投資の全体額と相手国別の構成比率が把握できないので、データはCIA World Fact Book の各年度版から引用した。
[編集] 対外経済関係の将来的変化
チャベス大統領は貿易相手国の多様化、対外経済関係のアメリカへの依存度の低下をめざしているが、アメリカとの経済関係をゼロにすることも、著しく減少させることも、長期的には可能であるが、2007年の現時点で直ちにゼロにすることも著しく減少させることも非現実的である。
アメリカは連邦政府・連邦議会としては、ブッシュ政権の一期目は石油産業の影響を受けて、地球温暖化説に対して科学的な証明が十分でないとの認識を表明し、京都議定書から離脱し、温暖化対策への取り組みを拒否してきた(州政府・州議会・企業・NGOとしての取り組みは継続していた)が、温暖化対策勢力の運動と働きかけにより、2005年以後は連邦政府・連邦議会としても温暖化対策を積極的に推進する政策に転換している。
具体的には、2005年の包括的エネルギー法を制定し、国民の生活、法人の事業、行政機関の事業に必要な燃料、エネルギー、素材を、化石資源の燃料・エネルギー・素材から、生物資源の燃料・素材、自然資源のエネルギー・素材に転換するための、技術・製品・インフラを開発・普及するための資金・制度を政府と民間が連携して総合的に取り組む体制を形成している。2007年4月現在ではCO2排出の量的規制には未着手、京都議定書の次の枠組みに対しても態度が不明確たが、それは今後の議会・政府の政策判断、または、ブッシュ政権の次の政権が開始する2009年1月以後の政府と議会の判断による。
アメリカが化石資源の燃料・エネルギー・素材から、生物資源の燃料・素材、自然資源のエネルギー・素材への転換を国家プロジェクトとして政府と民間の連携した取り組みにより、アメリカの石油消費の絶対量と、燃料・エネルギー・素材の資源としての比率の低下と、ベネズエラの貿易相手国の多様化が実現すれば、ベネズエラも含めてアメリカと石油輸出国の経済関係・外交関係も大きく変化し、ベネズエラとアメリカの経済関係も時間の経過とともに現状よりは著しく関係性が低下すると予測される。
チャベス政権は2007年5月1日、欧米の国際石油資本(メジャー)が同国オリノコ川流域で進めてきた超重質油の軽質油化利用開発事業の国有化を宣言した。オリノコタールとも呼ばれる超重質油の可採埋蔵量は2千億バーレル以上とされ、この軽質油化事業が成功するとベネズエラは将来サウジアラビアに匹敵する産油国に成長する。
2007年6月、ベネズエラ北部の大規模油田開発事業から米国のエクソンモービルとコノコ・フィリップスの国際石油資本(メジャー)2社が撤退することが報道された。石油国有化政策を強めるチャベス政権のやり方に反発してと思われる。
[編集] 国民
ベネズエラ人は多くの人種と民族が合流して生まれており、現在も移民が流入し続けている。先住民はインディオのカリブ人、アラワコ人などが住んでいたが、現在先住民の社会を維持しているのは密林の中に住む少数である。白人は植民地時代のスペイン人が主で、当時は植民地社会の上層部にあった。独立後は他のヨーロッパ諸国からの移民も増え、現在もポルトガルなどから流入している。アフリカ系は植民地時代に奴隷としてつれてこられた人々の子孫である。アジア系は他より少ないが、独立後に移民した中国人がいる。日本からの移民はほとんどなかった。最近では中南米諸国、特にコロンビアからの移民が多い。
世代を重ねて混血が進んだため、人種集団をはっきり区分することはできない。人種別統計は長くとられておらず、そうした調査も実施されていないが、北米と日本では出所不明の構成比が出回っている。ベネズエラ人の主流の意識は自らをメスティーソとし、ベネズエラをメスティーソの国とするものである。人種差別が表に現れることは決してないが、現実社会では上流階級が白人で占められている。しかし白人が他人種より上にあるという関係が個人間でなりたつわけではなく、下層の白人も中流の黒人もいる。
言語はスペイン語が公用語であり、かつ日常生活で最も使われている。先住民の言語を通用させる努力を規定しているが、話す人は限られている。
宗教はローマ・カトリックが96%、プロテスタントが2%である。
[編集] 文化
ベネズエラのヌエバエスパルタ州にあるマルガリータ島。
マルガリータ島はサーフィンに適している。
マルガリータ島ビーチ祝祭日 日付 日本語表記 現地語表記 備考
1月1日 元日 Año Nuevo
5月1日 メーデー Día del Trabajador
6月24日 カラボボ戦勝記念日 Batalla de Carabobo
7月5日 独立記念日 Día de la Independencia
7月24日 シモン・ボリバル生誕記念日 Natalicio del Libertador Simón Bolívar
10月12日 民族の日 Día de la Raza
12月25日 クリスマス Navidad
[編集] スポーツ
詳細はベネズエラのスポーツを参照
スポーツにおいては、ボクシングが有名。最古の国際機構であるWBAの本部が置かれており、世界王者も多数輩出しているが、近年は興行数も激減し低迷気味。さらに2007年からは、WBAの本部も前本部のパナマに戻っている。
また南米諸国では珍しく野球が盛んであり、阪急ブレーブスやヤクルト・スワローズで活躍したボビー・マルカーノや現在西武ライオンズに在籍しているアレックス・カブレラ、ヤクルトに在籍するアレックス・ラミレス、元ヤクルト・巨人の強打者ロベルト・ペタジーニなどを輩出している。メジャーリーガーももちろん多数送り込んでおり、外国人監督として初めてMLBを制覇したシカゴ・ホワイトソックスのオジー・ギーエン監督を始め、史上5人目のサイ・ヤング賞満票受賞2度を誇る最強左腕投手ヨハン・サンタナ、2006年ナリーグ最多勝の一人カルロス・ザンブラーノ、2年連続セーブ王でK-RODの愛称でも知られるフランシスコ・ロドリゲスといった有名選手を輩出している。
その分サッカーは弱く「南米最弱」といわれてきたが、最近は強化が進み、W杯まであと1歩のレベルに達している。
バスケットボールも近年力をつけており、2002年・2006年と2大会連続で世界選手権に出場している。NBAプレイヤーもヒューストン・ロケッツでプレーしたオスカー・トーレスらがいる。また、カール・ヘレラ(トリニダード・トバゴ出身)はNBAでプレー後、ベネズエラに移り、ナショナルチームでも活躍していた。
BMXではここ数年でトップライダーになっダニエル・デルスが有名である。ニップルツイスター(コーク720ターンダウン)というトリックが武器。
[] 公式
政府公式サイト(スペイン語のみ)
政府統計機関(スペイン語のみ)
ベネズエラ大統領府(スペイン語のみ)
[編集] その他
ウィキメディア・コモンズにベネズエラに関連するマルチメディアがあります。ウィキニュースにベネズエラに関連するニュース記事があります。
ベネズエラのカテゴリ
日本外務省 ベネズエラの情報
在ベネズエラ日本国大使館
アメリカ
アングロアメリカ: アメリカ合衆国 | カナダ
中央アメリカ: エルサルバドル | グアテマラ | コスタリカ | ニカラグア | パナマ | ベリーズ | ホンジュラス | メキシコ
西インド諸島: アンティグア・バーブーダ | キューバ | グレナダ | ジャマイカ | セントクリストファー・ネイビス | セントビンセント・グレナディーン | セントルシア | ドミニカ共和国 | ドミニカ国 | トリニダード・トバゴ | ハイチ | バハマ | バルバドス
南アメリカ: アルゼンチン | ウルグアイ | エクアドル | ガイアナ | コロンビア | スリナム | チリ | パラグアイ | ブラジル | ベネズエラ | ペルー | ボリビア
---------------------------------------------------------------------------ベネズエラ」は、国に関連した書きかけ項目です。この記事を加筆、訂正などして下さる協力者を求めています。(P:地理/PJ国)
最終更新 2007年9月29日 (土) 12:51。
ベネズエラ・ボリバル共和国
República Bolivariana de Venezuela (Venezuela Manda)
国の標語 : なし 国歌 : ベネズエラの国歌 公用語 スペイン語
首都 カラカス
最大の都市 カラカス
大統領 ウゴ・チャベス
首相 なし
面積
- 総計
- 水面積率 世界第32位
916,445km²
3.3%
人口
- 総計(2007年)
- 人口密度 世界第47位
26,023,528人
27人/km²
GDP(自国通貨表示)
- 合計(2005年)
258兆2,993億ボリバル (Bs.)
GDP(MER)
- 合計(2006年) 世界第40(2005年)位
1,479億ドル
GDP(PPP)
- 合計(2006年)
- 1人当り 世界第52位
1,764億ドル
6,900ドル
独立
- 宣言
- 承認 スペインより
1811年7月5日
1821年7月24日
通貨 ボリバル (Bs.)(VEB)
時間帯 UTC -4(DST: なし)
ccTLD VE
国際電話番号 58
ベネズエラ・ボリバル共和国 (ベネズエラ・ボリバルきょうわこく)、通称ベネズエラ は、南アメリカの国のひとつである。北側にはカリブ海・大西洋、東側にはガイアナ、南側にはブラジル、西側にはコロンビアと接する。 ベネズエラ海岸の向こうには、アルバ、オランダ領アンティル、トリニダード・トバゴといったカリブ海諸国が見える。
国名:名称は、República Bolivariana de Venezuela。通称、Venezuela。公式の英語表記は、Bolivarian Republic of Venezuela。通称、Venezuela。日本語の表記は、ベネズエラ・ボリバル共和国。通称、ベネズエラ。ヴェネズエラという表記もある。スペイン語の発音は「ベネスエラ」、英語では「ヴェネズエラ」が近い。
ベネズエラという名は、イタリアのヴェネツィアに由来する。1499年この地を訪れたスペイン人の探検者、アロンソ・デ・オヘダとベスプッチが、マラカイボ湖畔に並び建つインディオたちの水上ハウスを水の都ベネチアに見立て、「ちっぽけなベネチア」と命名した事による。
またボリバルは、独立運動の指導者シモン・ボリバルのことである。
[編集] 歴史
詳細はベネズエラの歴史を参照
ベネズエラはスペイン人による南アメリカでの最初の恒久的な入植地として1522年建設された。大半の部分はヌエバ・グラナダ副王領に編入されたが、後にカラカスを中心にベネズエラの原型というべきまとまりができあがった。その変遷はかなり複雑である。
何回かの失敗に終わった蜂起ののち、シモン・ボリバルの指導の下で1821年にスペインからの独立を達成した。ベネズエラは現在のコロンビア、パナマ、エクアドルとともに大コロンビアを形成したが、1830年に分離して独立国になった。
ベネズエラの19世紀から20世紀初頭は、政治的不安定と独裁政権による支配、革命による政権の交代に彩られた。1958年の民主化以後、ベネズエラは文民による民主主義政権によって統治されている。
2006年3月には国章の馬の向きを「右」方向に走っているデザインを「左」方向に走っているデザインに変更した。
チャベス大統領が国名をベネズエラ共和国からベネズエラ・ボリバル共和国に変更した。
[編集] 政治
ベネズエラの大統領、ウゴ・チャベス大統領を国家元首とする共和制。1999年12月に新憲法が制定され、大統領の権限が強化、任期も5年から6年に延長された。選出は、国民による普通選挙によって行われる。前回投票は、2006年12月3日に行われ、現職大統領が再選。大統領自身が行政府の長として内閣を統率する。
議会は、新憲法になって両院制から一院制に変わった。スペイン語でAsamblea Nacional(アサンブレア・ナシオナル、すなわち国民議会)と呼ばれる。全165議席で、うち3議席は先住民に保障されている。議員の任期は5年で、国民による普通選挙で選出される。
1999年に発足したウゴ・チャベス政権は、内政では保健と教育を最重要視する政策をとっている。低所得層が住む地区での無料診療所の開設、学校の建設、非識字者や学校中退者のための補習プログラムなどがその例である。貧困層重視の政策は、強引な政治手法とあいまって、富裕層、中産階級、以前の有力政党と結ぶ労働組合から強い反発を受けた。
2002年4月には軍部がクーデターを起こしてチャベス大統領を逮捕したが、大衆の大規模デモと軍内部の反乱によって失敗した。12月から翌2003年2月にかけては石油産業でチャベス辞任を求めるストライキが起こり、ベネズエラ経済は大打撃を受けた。
また、スト終結後1年間は経済後退が著しかったが、続く2004年には石油価格上昇もあいまって経済が急速に回復し、政権支持率もそれにともなって上昇した。そして8月15日に大統領リコールの国民投票が58%対42%で否決されると、政情は一応の安定をみた。
しかし野党は国民投票と以後の選挙結果を認めず、2005年12月の議会選挙では主要野党が選挙をボイコットした。このため現議会は与党と与党寄りの政党によって全議席が占められている。2006年12月3日の大統領選挙でチャベスは63%の得票で3度めの当選を果たし、今度は野党候補も結果を承認した。
[編集] 地方制度
ベネズエラの首都カラカス地方制度は、州 (エスタド、estado) 、市町村(ムニシピオ、minicipio)、区(パロキア、parroquia)の三層だが、自治体とは呼べない区を除くなら二層になる。州は23、首都地区が1、連邦保護領が1ある。首都地区と連邦保護領は州政府にあたるものを持たない。形式上連邦制をとるが、ベネズエラは南米でも中央集権的な制度の国で、州の独立性は弱い。1989年まで、州知事は共和国大統領の任命制であった。
市町村にあたるムニシピオは、日本語で人口に応じて適当に市、町、村などと訳し分けられる。市郡とする人もいる。かつては州と市町村の間に郡(ディストリト、distrito)があったが、1980年代に廃止された。基本的に、かつての郡が新しい市に、かつての市が新しい区に相当する。中にはバルガス州のような一州一市の例もある。市町村の上に立つ特別な自治体として、カラカス大都市地区とアルトアプレ郡がそれぞれの特別法によって設けられている。
区はかつて教会の教区と一致したが、現在では別のもので、区別するために民区(parroquia civil)と呼ばれこともある。小さな市では一市一区のところが多く、区役所は置かれない。選挙で選ばれるのは州知事、州議会議員、市長、市会議員、区議員で、区長は任命制である。
ベネズエラの地方自治体マップアマソナス州 (Amazonas)
アンソアテギ州 (Anzoátegui)
アプレ州 (Apure)
アラグア州 (Aragua)
バリナス州 (Barinas)
ボリバル州 (Bolívar)
カラボボ州 (Carabobo)
コヘデス州 (Cojedes)
デルタアマクロ州 (Delta Amacuro)
ファルコン州 (Falcón)
グアリコ州 (Guarico)
ララ州 (Lara)
メリダ州 (Mérida)
ミランダ州 (Miranda)
モナガス州 (Monagas)
ヌエバエスパルタ州 (Nueva Esparta)
ポルトゥゲサ州 (Portuguesa)
スクレ州 (Sucre)
タチラ州 (Táchira)
トルヒリョ州 (Trujillo)
ヤラクイ州 (Yaracuy)
バルガス州 (Vargas)
スリア州 (Zulia)
連邦保護領(Dependencias Federales)
首都地区 (Distrito Capital) (主な都市 チャカオ市、バルータ市、エル・アティージョ市)
[編集] 地理
北にカリブ海に面し、コロンビア、ブラジル、ガイアナに接する。中央部のジャングルをオリノコ川が流れる。北東部には南米最大のマラカイボ湖が存在する。
南東部にはテーブルマウンテンやエンジェルフォールで有名なギアナ高地がある。カリブ海には、ロス・ロケス諸島やマルガリータ島などのビーチリゾートがある。
アンデス山脈の観光地としては、メリダがある。ここには世界最長のロープウェイ(全長12.6km)があり、そこの最高地点ピコ・エスペホからベネズエラ最高峰のピコ・ボリバル(5007m)へ行くことができる。
[編集] 経済
ベネズエラの経済は、かなり石油に依存しており、輸出収入の8割ほどが石油である(2003年現在)。石油輸出国機構の原加盟国である。 中南米でトップクラスの高所得水準を誇る背景には、豊かな鉱山資源があげられる。しかしながら、農牧業の生産性は低く、半分以上を輸入に頼る。
[編集] 鉱業
ベネズエラは鉱物資源に恵まれた国である。有機鉱物資源では、2001年時点で世界第8位(世界シェア4.8%)に位置する原油(1.6億トン)をはじめ、世界シェア1.8%の天然ガス(1624千兆ジュール)が際立つ。ただし、石炭は759万トンと少ない。
金属鉱物資源では、ボーキサイト(500万トン、第7位、1.9%)、世界シェア1.9%の鉄鉱(1150万トン)、同1.4%のニッケル鉱(1.8万トン)のほか、金、ダイヤモンド、リンを産する。
このため、輸出に占める鉱物、もしくは鉱物を原料とする工業製品の割合は金額ベースで約90%に達する。品目別では原油 (58.3%)、石油製品 (23.6%)、鉄鋼 (3.1%)、アルミニウム (2.0%)、化学薬品 (1.5%) である。
[編集] 経済基礎指標と対外関係
1999年度
GDP (PPP) 1,828億ドル (OER) NA 実質成長率 -7.2% 国民一人当たり(PPP) 8,000ドル
インフレ率 20% 失業率 18% 対外債務 340億ドル 外貨保有額 NA
政府収入 NA 政府支出 NA 政府債務のGDP比 NA
輸出額 209億ドル 輸出先 US 57%
輸入額 118億ドル 輸入先 US 53%
2000年度
GDP (PPP) 1,462億ドル (OER) NA 実質成長率 3.2% 国民一人当たり(PPP) 6,200ドル
インフレ率 13% 失業率 14% 対外債務 382億ドル 外貨保有額 NA
政府収入 215億ドル 政府支出 270億ドル 政府債務のGDP比 NA
輸出額 328億ドル 輸出先 アメリカ 60.0% ブラジル 5.5% コロンビア 3.5%
輸入額 147億ドル 輸入元 アメリカ 35.8% コロンビア 6.8% ブラジル 4.5%
2001年度
GDP (PPP) 1,462億ドル (OER) NA 実質成長率 2.7% 国民一人当たり(PPP) 6,100ドル
インフレ率 12.3% 失業率 14.1% 対外債務 NA 外貨保有額 NA
政府収入 NA 政府支出 NA 政府債務のGDP比 NA
輸出額 286億ドル 輸出先 NA
輸入額 188億ドル 輸入先 NA
2002年度
GDP (PPP) 1,328億ドル (OER) NA 実質成長率 -8.9% 国民一人当たり(PPP) 5,500ドル
インフレ率 31.2% 失業率 17% 対外債務 NA 外貨保有額 NA
政府収入 201億ドル 政府支出 233億ドル 政府債務のGDP比 NA
輸出額 NA 輸出先 アメリカ 45.1% オランダ領アンチル 12.8% ドミニカ共和国 2.8%
輸入額 NA 輸入元 アメリカ 32.1% コロンビア 8.0% ブラジル 6.2%
2003年度
GDP (PPP) 1,179億ドル (OER) NA 実質成長率 -9.2% 国民一人当たり(PPP) 4,800ドル
インフレ率 31.1% 失業率 18% 対外債務 208億ドル 外貨保有額 NA
政府収入 NA 政府支出 NA 政府債務のGDP比 38.8%
輸出額 258億ドル 輸出先 アメリカ 52.7% オランダ領アンチル4.9% ドミニカ共和国 2.9%
輸入額 107億ドル 輸入元 アメリカ 29.2% コロンビア 7.1% ブラジル 6.2%
2004年度
GDP (PPP) 1,452億ドル (OER) NA 実質成長率 16.8% 国民一人当たり(PPP) 5,800ドル
インフレ率 22.4% 失業率 17.1% 対外債務 332億ドル 外貨保有額 257億ドル
政府収入 269億ドル 政府支出 307億ドル 政府債務のGDP比 43.1%
輸出額 358億ドル 輸出先 アメリカ 55.5% オランダ領アンチル4.7% ドミニカ共和国 2.8%
輸入額 149億ドル 輸入元 アメリカ 28.8% コロンビア 9.9% ブラジル 7.0%
2005年度
GDP (PPP) 1,537億ドル (OER) 1,061億ドル 実質成長率 9.3% 国民一人当たり(PPP) 6,100ドル
インフレ率 15.7% 失業率 12.3% 対外債務 397億ドル 外貨保有額 307億ドル
政府収入 396億ドル 政府支出 412億ドル 政府債務のGDP比 32.0%
輸出額 527億ドル 輸出先 アメリカ 50.9% オランダ領アンチル7.2% カナダ 2.4%
輸入額 246億ドル 輸入元 アメリカ 31.6% コロンビア 11.0% ブラジル 9.1%
2006年度
GDP (PPP) 1,764億ドル (OER) 1,479億ドル 実質成長率 8.8% 国民一人当たり(PPP) 6,900ドル
インフレ率 15.8% 失業率 8.9% 対外債務 356億ドル 外貨保有額 359億ドル
政府収入 522億ドル 政府支出 529億ドル 政府債務のGDP比 28.4%
輸出額 692億ドル 輸出先 NA
輸入額 288億ドル 輸入元 NA
ベネズエラ国営石油公社PDVSAはアメリカ国内に現地法人を設立し、アメリカの国民・法人に石油を販売している。
ベネズエラ政府の公式サイトの国家統計機関の貿易・投資の統計は石油部門を除外して貿易・投資の全体額と相手国別の構成比率が把握できないので、データはCIA World Fact Book の各年度版から引用した。
[編集] 対外経済関係の将来的変化
チャベス大統領は貿易相手国の多様化、対外経済関係のアメリカへの依存度の低下をめざしているが、アメリカとの経済関係をゼロにすることも、著しく減少させることも、長期的には可能であるが、2007年の現時点で直ちにゼロにすることも著しく減少させることも非現実的である。
アメリカは連邦政府・連邦議会としては、ブッシュ政権の一期目は石油産業の影響を受けて、地球温暖化説に対して科学的な証明が十分でないとの認識を表明し、京都議定書から離脱し、温暖化対策への取り組みを拒否してきた(州政府・州議会・企業・NGOとしての取り組みは継続していた)が、温暖化対策勢力の運動と働きかけにより、2005年以後は連邦政府・連邦議会としても温暖化対策を積極的に推進する政策に転換している。
具体的には、2005年の包括的エネルギー法を制定し、国民の生活、法人の事業、行政機関の事業に必要な燃料、エネルギー、素材を、化石資源の燃料・エネルギー・素材から、生物資源の燃料・素材、自然資源のエネルギー・素材に転換するための、技術・製品・インフラを開発・普及するための資金・制度を政府と民間が連携して総合的に取り組む体制を形成している。2007年4月現在ではCO2排出の量的規制には未着手、京都議定書の次の枠組みに対しても態度が不明確たが、それは今後の議会・政府の政策判断、または、ブッシュ政権の次の政権が開始する2009年1月以後の政府と議会の判断による。
アメリカが化石資源の燃料・エネルギー・素材から、生物資源の燃料・素材、自然資源のエネルギー・素材への転換を国家プロジェクトとして政府と民間の連携した取り組みにより、アメリカの石油消費の絶対量と、燃料・エネルギー・素材の資源としての比率の低下と、ベネズエラの貿易相手国の多様化が実現すれば、ベネズエラも含めてアメリカと石油輸出国の経済関係・外交関係も大きく変化し、ベネズエラとアメリカの経済関係も時間の経過とともに現状よりは著しく関係性が低下すると予測される。
チャベス政権は2007年5月1日、欧米の国際石油資本(メジャー)が同国オリノコ川流域で進めてきた超重質油の軽質油化利用開発事業の国有化を宣言した。オリノコタールとも呼ばれる超重質油の可採埋蔵量は2千億バーレル以上とされ、この軽質油化事業が成功するとベネズエラは将来サウジアラビアに匹敵する産油国に成長する。
2007年6月、ベネズエラ北部の大規模油田開発事業から米国のエクソンモービルとコノコ・フィリップスの国際石油資本(メジャー)2社が撤退することが報道された。石油国有化政策を強めるチャベス政権のやり方に反発してと思われる。
[編集] 国民
ベネズエラ人は多くの人種と民族が合流して生まれており、現在も移民が流入し続けている。先住民はインディオのカリブ人、アラワコ人などが住んでいたが、現在先住民の社会を維持しているのは密林の中に住む少数である。白人は植民地時代のスペイン人が主で、当時は植民地社会の上層部にあった。独立後は他のヨーロッパ諸国からの移民も増え、現在もポルトガルなどから流入している。アフリカ系は植民地時代に奴隷としてつれてこられた人々の子孫である。アジア系は他より少ないが、独立後に移民した中国人がいる。日本からの移民はほとんどなかった。最近では中南米諸国、特にコロンビアからの移民が多い。
世代を重ねて混血が進んだため、人種集団をはっきり区分することはできない。人種別統計は長くとられておらず、そうした調査も実施されていないが、北米と日本では出所不明の構成比が出回っている。ベネズエラ人の主流の意識は自らをメスティーソとし、ベネズエラをメスティーソの国とするものである。人種差別が表に現れることは決してないが、現実社会では上流階級が白人で占められている。しかし白人が他人種より上にあるという関係が個人間でなりたつわけではなく、下層の白人も中流の黒人もいる。
言語はスペイン語が公用語であり、かつ日常生活で最も使われている。先住民の言語を通用させる努力を規定しているが、話す人は限られている。
宗教はローマ・カトリックが96%、プロテスタントが2%である。
[編集] 文化
ベネズエラのヌエバエスパルタ州にあるマルガリータ島。
マルガリータ島はサーフィンに適している。
マルガリータ島ビーチ祝祭日 日付 日本語表記 現地語表記 備考
1月1日 元日 Año Nuevo
5月1日 メーデー Día del Trabajador
6月24日 カラボボ戦勝記念日 Batalla de Carabobo
7月5日 独立記念日 Día de la Independencia
7月24日 シモン・ボリバル生誕記念日 Natalicio del Libertador Simón Bolívar
10月12日 民族の日 Día de la Raza
12月25日 クリスマス Navidad
[編集] スポーツ
詳細はベネズエラのスポーツを参照
スポーツにおいては、ボクシングが有名。最古の国際機構であるWBAの本部が置かれており、世界王者も多数輩出しているが、近年は興行数も激減し低迷気味。さらに2007年からは、WBAの本部も前本部のパナマに戻っている。
また南米諸国では珍しく野球が盛んであり、阪急ブレーブスやヤクルト・スワローズで活躍したボビー・マルカーノや現在西武ライオンズに在籍しているアレックス・カブレラ、ヤクルトに在籍するアレックス・ラミレス、元ヤクルト・巨人の強打者ロベルト・ペタジーニなどを輩出している。メジャーリーガーももちろん多数送り込んでおり、外国人監督として初めてMLBを制覇したシカゴ・ホワイトソックスのオジー・ギーエン監督を始め、史上5人目のサイ・ヤング賞満票受賞2度を誇る最強左腕投手ヨハン・サンタナ、2006年ナリーグ最多勝の一人カルロス・ザンブラーノ、2年連続セーブ王でK-RODの愛称でも知られるフランシスコ・ロドリゲスといった有名選手を輩出している。
その分サッカーは弱く「南米最弱」といわれてきたが、最近は強化が進み、W杯まであと1歩のレベルに達している。
バスケットボールも近年力をつけており、2002年・2006年と2大会連続で世界選手権に出場している。NBAプレイヤーもヒューストン・ロケッツでプレーしたオスカー・トーレスらがいる。また、カール・ヘレラ(トリニダード・トバゴ出身)はNBAでプレー後、ベネズエラに移り、ナショナルチームでも活躍していた。
BMXではここ数年でトップライダーになっダニエル・デルスが有名である。ニップルツイスター(コーク720ターンダウン)というトリックが武器。
[] 公式
政府公式サイト(スペイン語のみ)
政府統計機関(スペイン語のみ)
ベネズエラ大統領府(スペイン語のみ)
[編集] その他
ウィキメディア・コモンズにベネズエラに関連するマルチメディアがあります。ウィキニュースにベネズエラに関連するニュース記事があります。
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最終更新 2007年9月29日 (土) 12:51。