在留中国人が最も多い国トップ16 日本は10位、1位は意外?驚きの930万人
5位 カナダ=179万9195人
カナダは中国人移住者が最も多い国の1つ。2018年には8万1500人の中国人留学生を受け入れた。中国とカナダ双方の投資は急増し、中国の直接投資残高は2018年までに170億ドル(約2兆5518億円)に達した。カナダの中国系多国籍企業は17年に148億ドル(約2兆2216億円)の売り上げで貢献し、約2万3000人のカナダ人を雇用した。2018年に米国の要請を受けたカナダ当局が、ファーウェイ副会長を詐欺罪などで逮捕して以来、両国政府の関係悪化が続くも、23年第3四半期のカナダの対中国輸出額は219億5000万ドル(約3兆2949億円)に達し、直接投資と証券投資の両方が増加した。
4位 インドネシア=283万2510人
経済成長やパートナーシップ、熟練労働者の需要により、中国企業や投資家の間でインドネシアの人気が急騰している。中国からの直接投資は22年に82億3000万ドル(約1兆2354億円)に達した。インドネシアの人口の多さと個人消費の増加により、魅力的な市場になっている。中国企業は製造や建設、エネルギー、テクノロジー、電気自動車などの分野に多額の投資を行い、完全な産業チェーンを形成している。インドネシアは中国への輸出増を目指すと同時に、ボルネオ島への首都移転プロジェクトを通じて中国に投資機会を提供している。
3位 米国=502万5817人
米国は500万人を超える大規模な在留中国人の人口を抱え、移民全体の5%を占め、その数はカリフォルニア州やニューヨーク州などに集中している。彼らは教育と仕事を求めて渡米し、多くの場合、就労ビザや投資家ビザを取得している。一方、中国在住の外国人駐在員のうち約16%は米国人で、逆に米国に在留する外国人駐在員のうち、28%が中国人だ。米国は中国人投資家にとって主要投資先。18年には投資家グリーンカード(永住)のほぼ半分が中国人に発行された。
2位 マレーシア=688万4800人
経済機会や教育、マレーシア政府が進める「マレーシア第2の故郷(MM2H)」プログラムという長期滞在ビザなどの魅力で、移住先にマレーシアを選ぶ中国人が増えている。同ビザの30.5%を中国富裕層が保有している。また、マレーシアは中国系の人口(22.8%)が多く、中国人不動産投資家にとって重要な国。両国間では時折緊張が生じるにもかかわらず、マレーシアの華人コミュニティは経済界を支配し、株式所有率は1969年の22.8%から1990年の45.5%に倍増。現在もマレーシアの最富裕層の多くは華人系だ。
1位 タイ=約930万人
タイは中国人の流入が顕著で、不動産や経済活動に大きな影響を与えている。タイの人気の理由は、ビジネスチャンスや文化的親和性、投資の可能性などが挙げられる。中国人の流入ラッシュにより、不動産ブームが起き、手頃な価格の住宅が爆買いされることへの懸念が深刻化している。マンション購入者の10.81%が外国人で、そのほとんどは中国人が占める。バンコク中心部のフワイクワーン区の不動産価格は、在留中国人が高額で購入するため上昇している。タイの人口は22年統計で6600万人。すでに7人に1人が中国人となっている。
6位~16位は次の通り
6位 ミャンマー=172万5794人
7位 オーストラリア=139万639人
8位 フィリピン=127万3125人
9位 韓国=107万566人
10位 日本=92万2000人
11位 ベトナム=74万9466人
12位 フランス=約60万人
13位 英国=48万8847人
14位 シンガポール=45万1481人
15位 ブラジル=約25万人
16位 ニュージーランド=24万7770人