ロシアのプーチン大統領は25日、モスクワ郊外のコンサートホールで22日に起きた銃乱射テロを受けて治安当局との対策会議を開き、プーチン氏は「過激なイスラム主義者による犯行だ」と指摘した。AP通信などが伝えた。ウクライナの関与を疑う姿勢も改めて示した。ロシア連邦捜査委員会のバストルイキン委員長は会議の中で、死者が139人になったと報告した。
プーチン氏は、ウクライナによるロシアへの越境攻撃や民間インフラ砲撃と同様に、銃乱射テロも市民を標的にして社会を混乱させようとしているとして「論理的に適合する」と主張。ウクライナの関与が疑われるとの見方を示した。(共同)
プーチン氏、銃撃事件でIS関与に初言及 ウクライナ関与も示唆
【3月26日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は25日、首都モスクワ郊外のコンサートホールで起きた銃撃事件への「イスラム過激派」の関与を初めて認めた。ただ同時に、ウクライナが関与していた可能性も示唆した。
事件をめぐっては、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出している。当局はこれまでに11人を拘束した。
プーチン氏はビデオ会合で、「この犯罪がイスラム過激派によって行われたことは分かっている」とした上で、実行犯がウクライナに逃げようとした理由を含め、「多くの疑問」も残っていると指摘。
「今回の残虐行為は2014年以降、わが国と戦争状態にある勢力による一連の企ての一つにすぎないのかもしれない」として、ウクライナおよびその支援国の関与を示唆した。
ウクライナ側は、実行犯が同国への逃亡を目指していたとの見方を含め、事件への関与を示唆するロシア側の主張を否定。
ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は、「プーチン氏の独り言がまたテレビで放送された。今回もウクライナのせいにしている」と非難した。(c)AFP