韓国、厳しい。 今日午後、韓悳洙(ハンドクス)大統領権限代行国務総理が国民向け緊急談話の中で「与野党が合意案を提出するまで憲法裁判所の任命を保留する」と発表。
大統領代行が憲法裁判官を任命できるのかどうかに関しては、国会推薦の3人であるため問題ないという見方が大勢を占めていますが、韓悳洙氏はこれに慎重な姿勢を見せた形(実質的に拒否に近い)です。
これを受けすぐに共に民主党は韓悳洙氏の国務総理弾劾訴追案を発議し、明日にも本会議で採決すると明かしました。 果たして弾劾はなるのでしょうか。
韓東勲氏の弾劾をめぐっては国務総理として151人の賛成でよいのか、それとも大統領代行であるため200人の賛成がいるのかで意見が割れており(国会立法調査処では151人を優勢と見ています)、151票以上200票未満の場合には最悪の場合、韓悳洙氏が職務停止を拒否する可能性があるという話まで出ています。
この場合は韓国の行政府と立法府が正面衝突することになり、国政はストップ状態になる他にありません。
与党も韓悳洙氏と似た立場です。国会で予定されている憲法裁判官の任命同意案の採決をボイコットするとしており、与野党の合意は非常に難しい状況です。
一つ妙案があるとすれば、尹錫悦氏に焦点を合わせた国会で可決済みの内乱特別検察法を諦めて、憲法裁判官の任命(現行の6人体制でも問題はないのですが、一人でも反対すると棄却となり尹は大統領復帰)を優先する程度でしょうか。
韓悳洙氏の談話を受け、株価は下がり、ウォン安も進んでいます。この混乱、いつまで続くのでしょうか。尹が壊したものは余りにも大きかった。
(2024.12.26)戒厳令騒動後、韓国は今どうなってるか