ながいですよ。10分55秒、アニメの表情があじわいぶかいです。
petit canard :プチ キャナー ちいさなあひる=あひるのこ
vilain ヴィラン 形容詞 みにくい la couleur marron ラ クラー マロン 栗色
cygne シイニュ はくちょう tout blac トゥ ブロン まっしろな
さあ がんばってきいてください
Le vilain petit canard
アンデルセンの原文の完訳は、岩波文庫 『アンデルセン童話集 2』大畑末吉訳 のp125 ~143で邦訳が読めます。
じつは、ワタクシは『アンデルセン童話集 5』で頓挫したままであります。7巻まであるので、あと一息なのですが。
ちょうど5巻の「砂丘の物語」というながーいお話で疲れはてました。疲れはてる前に読んだ4巻の「アンネ・リスベット」p301~319 には感動しました。この物語の影の主人公も「みにくい男の子」です
冒頭はこんな感じです。
《アンネ・リスベットはまるでミルクと血のように、若くて陽気できれいな娘でした。歯はまっ白にぴかぴか光り、目はすんでいました。足はダンスをしているように軽々としていて、気持ちはそれよりももっと軽やかでした。でも、生まれた子は?――「みにくい男の子!」――そうです、赤ん坊はきれいではありませんでした。男の子はさっそく、みぞ掘り人足のおかみさんのところにあずけられました。》
この「みにくい男の子」の話は、「みにくいあひるのこ」をふみ越えて、さらに深いシビアな人生を感じさせる奥ぶかい物語になっています。
最後は、「みにくい男の子」は海で死んでしまいます。お母さんのアンネ・リスベットは子どものためにお墓を半分しか掘ってあげなかったので、その子は天にのぼれず、幽霊となってさまよっていたのですが、お母さんも最後は死にそうだったのをむんずとつかみお母さんを天にのぼらせます。
結末はこんな感じです。
《「こうしてわたくしは神さまのおうちにいるのです。」と、アンネ・リスベットは言いました。「ここにこそ魂のしあわせがございます。」
お日さまは沈みました。と同時に、アンネ・リスベットの魂は、高く高く天にのぼって行きました。そこには、恐れというものがありません、この世を戦いぬいた人にとっては。そして、アンネ・リスベットはこの世を戦いぬいたのでした。》
興味のある方はぜひお読みください。すばらしいお話で感動します。ちなみにアンデルセン自伝によると、彼は宗教は若いころ不得意科目だったようです。
拙い写真のブログですが
宜しかったら、また覗いてみてください
此方も、登録させていただきました
北海道は氷の世界ですか?写真楽しみにしております。