とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

トランプ氏の治療  twitterより   2020/10/23

2020年10月24日 00時49分45秒 | 感染症
 

Takaya Suzuki MD, PhD

実際トランプ氏が受けた「治療」というのは非常に興味深いもので、おそらくWHは大統領が感染したときにどうするかという計画を最新情報をもとに毎日更新していたのだろうとは推測します。彼自身の言っていることはむちゃくちゃだとしても、自分自身のためには合理的(利己的)にやっていると感じます
 
とくに彼は(もし暴露が9月26日のローズガーデンであれば)5日目にRegeneronの抗体カクテル投与されちゃってるので、本当に彼固有の免疫反応ができたかどうか時間的には微妙だと思います
 
 
彼が最初に投与した抗体カクテルというのは、たとえば感染したりワクチンを接種したあとに自己のB細胞が自然に産生するはずの中和抗体を工業的に生産して投与してしまうものです。もしこれが本当に効いたのであればトランプ氏は十分にウイルスに感作される前に回復し始めてしまったかもしれません。
 
さらにレムデシビルも投与されています。今のところCOVID19の治療として明確な成績があまり有りませんが、SARS-CoV-2を「減らす」という点では投与すれば体内ウイルス量はおそらく減ると思います。そうするとさらに自己の免疫をつくるための感作が足りなくなるかもしれません。
 
行き当たりばったりではなく、感染したときのことを非常に真剣に考えていたと考える根拠としては、回復し始めてかなり早い段階で抗体検査をおこなって「抗体がある」とプレスリリースしたことです。知識がある人ならこの「抗体」が点滴投与されたRegeneronの人工抗体であることは明らかですが
 
背景知識のない人をたぶらかすには十分な情報で、はじめから「こうやって騙そう」という計画があったことを推測させます。また「感染性がない」ことを示すためにあえて「抗原検査」を利用していたことも最近のトピックを目ざとくフォローしていたことを推察させます。
 
 
彼自身が今後どうするかということについてはわかりません。想定されるかなり小さい曝露量でIgGまで出来てしまったのであればラッキーですね。上記の周到さを見ると、数日おきに抗体価は測定していると思います。抗体の半減期を考えるとまだRegeneronの抗体が検出され続けていると思います。
 
 
抗体価が今後上がってくるかどうか(自己の免疫ができたかどうか)、あるいはさらに進んでまだ認可されていない「ワクチン」を投与してしまったかどうか、このあたりは明かされることはないと思いますが非常に興味深いところです。
 
 

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