製造業より医療介護~雇用と富を生み出す産業【兪炳匡のどん底ニッポンを立て直す!】② 20211023
2021/11/5
データを分析する経済学者兪炳匡( 神奈川県立保健福祉大学イノベーション政策研究センター教授)の日本再生プランシリーズ第2回。
30年間賃金が下がり続け、病気になったり失業したら、すぐにでも最貧困に転落する貯蓄ゼロ世帯が3割超。国際競争力も企業ランキングも一直線に下降する日本。
第一回でため息の出る現実を確認し、今回は企業の没落を分析しつつ、では、成長する産業、みんなの暮らしを支える産業は何かを考えます。労働集約型で今時最も利潤が上がらないように見える医療や福祉の産業分野は、安価な労働力を求めて外国に移転されることもひとの手を離れてAIに代替されることもない「国内で雇用と富を生み出す」産業だったのです。
私たちがまともな職と給料を確保するため必要なのは、少しの知識と発想の転換です。
聞き手は、山岡淳一郎 【兪 炳匡さんのご経歴】 兪 炳匡(ゆう へいきょう) 医師、神奈川県立保健福祉大学イノベーション政策研究センター教授
1967年大阪府生まれ。93年北海道大学医学部卒業。93年~95年国立大阪病院で臨床研修。 97年ハーバード大学修士課程修了。(医療政策・管理学)。2002年ジョンズ・ホプキンス大学博士課程修了(PhD・医療経済学)。スタンフォード大学医療政策センター研究員、米国疾病・管理予防センター(CDC)エコノミスト、カリフォルニア大学デービス校准教授などを経て2020年より現職。著書に『日本再生のための「プランB」 医療経済学による所得倍増計画』、『「改革」のための医療経済学』など。
収録は2021年10月23日