世界は核戦争まで「ぎりぎりの地点」に到達=ローマ法王
ロイター 2018年01月16日(火)16時31分

1月15日、ローマ法王フランシスコは、核戦争の危険を現実に危惧しているとし、世界は「ぎりぎりの地点」に到達していると述べた。写真はチリとペルー訪問に向かう機中で撮影(2018年 ロイター/ALESSANDRO BIANCHI)
[法王専用機内 15日 ロイター] - ローマ法王フランシスコは15日、核戦争の危険を現実に危惧しているとし、世界は「ぎりぎりの地点」に到達していると述べた。チリとペルー訪問に向かう機中での発言。
法王は、核戦争勃発の可能性を懸念しているかと質問され「ぎりぎりの地点にきていると思う。私は大変懸念している。1つ事が起これば事態は加速する」と述べた。
ただ、ミサイル誤報でパニック騒ぎがあったハワイや、北朝鮮問題には触れなかった。
法王はしばしば核戦争の危険を指摘しており、昨年11月には、たとえ抑止力としてであっても、各国は核兵器を蓄えるべきでないと発言し、カトリック教会の反核姿勢をより強く示した。