夏まで続く? 在宅勤務、資源高騰で重荷の電気代
2022/4/2 産経
新型コロナウイルスの感染拡大で在宅勤務が定着した家庭の家計に、エネルギー資源価格の高騰が重くのしかかっている。今冬は液化天然ガス(LNG)や原油などの価格高騰で電気代が値上がりした。春になり電力使用量が減る家庭も多いが、出口の見えないウクライナ情勢と、円安の影響で、冷房代などで再び電気代がかさむ夏までに資源価格が抑えられる見通しは立っていない。
大手電力10社と大手都市ガス4社が発表した5月の家庭向け電気・ガス料金は、4月と比べ全社が値上げ。LNGなどの輸入価格高騰と、電気料金に上乗せする再生可能エネルギー賦課金の上昇を反映したもので、電気料金は比較可能な過去5年間で最高という。
在宅勤務の定着で、家にいる時間が長くなれば光熱費が家計への重荷となる。大阪市内の製造業に勤める会社員男性は「増えた光熱費は仕事でかかる経費。在宅勤務の指示で定期代は支給されないのだから、一部でも負担してもらわないと」と不満げに話す。