とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

「わたしの季節」

2006年03月19日 06時18分22秒 | 創作詩

  北風が吹きぬける冬 それは、あらゆるものが凍りつく季節
    あらゆるものがじっと動かず春を待つ       
  寒さ 雪、世界が白で塗りつぶされる驚き 色が音が消える


待ちこがれた春風、温かさが嬉しい、花が、花が、咲いてゆく。
    太陽が勢いづいてゆく、空が青くなってゆく
  色がもどってくる 葉っぱが木立が緑になってゆく
  
さわやかな風、燃えあがる太陽、青い海 流れ浮く白い雲、
    夏のために、わたしは生きていたのだろうか
  涼やかな夜、黒い海 夜光虫の赤い光 いか釣り船の灯り


葉っぱが枯れて散ってゆく 最後の色を放って、赤、黄、茶 
    雲がレースのように薄く広がり空をおおう
  すべてが白にもどってゆく 思い出が甘くも苦くも やりなおし

       
 わたしの季節は、冬から話さないと、話せない いつも


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