とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

「踊れない小人」

2006年03月19日 11時44分37秒 | 創作詩
    無邪気な小人は躍っていた
 仲間に愛情を感じていた だから躍っていたんだ

   小人めがけて飛んできたガラスのかけら
 たおれた、そのとき はじめて小人は目が覚めた
                
     小人はたおれたまま うめく
    心臓から血が流れつづける 真っ赤な血が
         
     世の中なんて こんなものさ
   小人は うそぶいて 必死にたちあがる
  
    しかし 確かなことを 小人は知っている
   もう二度と躍れないことを 決して躍れないことを

     仲間への愛情?連帯感?
   すべては幻想さ すべてはお笑いさ

    それを教えてくれたのは ガラスのかけらさ
   しかし、信じているよ、まだ愛情を感じる少しの仲間を  

       
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「わたしの季節」 | トップ | 「青空と白い雲」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

創作詩」カテゴリの最新記事