感染経路の知見が世界と違う? 専門家8人、国立感染研に質問状
配信 毎日新聞
新型コロナウイルスの感染経路に関する国立感染症研究所の文書が世界保健機関(WHO)など世界の知見とは異なるとして、感染症や物理学などの専門家8人が1日、感染研に対して公開質問状を提出した。感染研は「感染経路は主に飛沫(ひまつ)感染と接触感染」としているのに対し、専門家はエアロゾル感染(空気感染)が主な感染経路と主張しており、感染研に説明を求めている。
専門家が問題視しているのは、感染研が1月13日に公表した変異株「オミクロン株」に関する第6報。感染研は「現段階でエアロゾル感染(空気感染)を疑う事例の頻度の明らかな増加は確認されず、従来通り感染経路は主に飛沫感染と、接触感染と考えられた」と明記している。
これに対し、専門家は質問状で「主たる感染の運び手はエアロゾル(ウイルスを含んだ微粒子)で、接触感染はまれであることは世界の科学界のコンセンサスになっている」と指摘している。WHOや米疾病対策センター(CDC)などは、主な感染経路はエアロゾル感染と飛沫感染で、接触感染は起きにくいとの見解を示している。
専門家代表の本堂毅・東北大准教授(科学技術社会論)は「世界では接触感染が起きるのはまれとわかっているのに、感染研は主な感染経路として、いまだに飛沫感染と接触感染を挙げている。国内のコロナ対策は感染研の見解を基に展開されており、このままでは無用な感染拡大を起こしかねない」と話している。【林奈緒美】
大阪府は1日、新たに1万1881人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。
1月29日の1万350人を超えて、これまでで最も多くなりました。
これで、大阪府内の感染者の累計は34万3238人となりました。
また、18人の死亡が発表され、大阪府内で感染して亡くなった人は3138人になりました。
東京都は1日、都内で新たに1万4445人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1週間前の火曜日の1.1倍余りで、火曜日としては最も多くなりました。
一方、都の基準で集計した1日時点の重症の患者は先月31日より3人増えて29人です。
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