朝日新聞声欄から「悲劇は昨年、緊急事態宣言が出されたことで起きました。妻とは面会禁止になり、4月半ば、1年2カ月ぶりに面会が許可されましたが、それは亡くなる3日前でした。妻はやせ衰え、食事も出来ず、声も出ない。死を待つだけでした」つづく
「だれとも会えず、孤独と寂しさで生きる力を失ったのです。本来なら回復する力があったのに。妻と会って語らうのが、私の唯一の生きがいでした。コロナのせいです。コロナが本当に憎いです。悲しくて、悔しくて、さびしい毎日です」87歳。 この緊急事態下に五輪……。
【速報】東京五輪 北海道のサッカーも無観客に
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自民、「低調」五輪に懸念=野党は全面無観客主張
2021年07月10日07時13分 jiji.com
菅義偉首相は五輪・パラリンピックの「感動」や「興奮」をきっかけに社会全体が活気づき、経済活動が回復する展開を期待し、有観客にこだわっていた。無観客ではもくろみ通りの効果は望みにくく、自民党の閣僚経験者は「今後の政権浮揚のシナリオは難しい」と唇をかんだ。
世論の不満を何とか抑えたいところで、首相は9日、「(新型コロナウイルス感染の)水際対策をはじめ安全・安心のために全力で取り組んでいきたい」と首相官邸で記者団に強調。自民党の森山裕国対委員長は「国民に非常に申し訳ない」と述べた。
公明党の山口那津男代表は記者団に、「妥当な判断」と評価しつつ、政府に「開催の意義を国民に理解してもらえるよう努力してほしい」と注文を付けた。
これに対し、立憲民主党の安住淳国対委員長は記者団に「『コロナに打ち勝った証し』として開催すると言っていた。なぜやるのか、納得する説明はない」と首相を批判。観客の在り方については「統一感を持たせるためにも無観客でそろえた方がいい」「五輪ファミリーが入るのは筋が通らない」と訴えた。安住氏は宮城県選出。
共産党の田村智子政策委員長は記者会見で、改めて中止を求めつつ「五輪を契機に感染が全国に拡大する危険性を否定できない。有観客はおよそ考えられない」と語った。
東京五輪、札幌のサッカー試合も無観客になる。東京からの観客を懸念したからだ。公衆衛生上は当然だ。静岡、福島、宮城もそうしたらどうか。無症状の陽性者がいるという新型コロナウイルスの特性を考えれば、全て無観客が筋である。900億円のチケット収入など二の次の話だ。国民の命が一番大事。
東京五輪開催費用が3兆円越えとのニュース。 招致決定の直後から「最終的にはこれくらいだろう」と言われていた金額が3兆円だったと記憶する。 招致段階からの「予定通り」。 これを超える分が本当の「予想越え」。
①朝日新聞のインタビュー。五輪中止署名について。終わりの方で「どうして政府はワクチンでも五輪でもこれほど前後矛盾したことを言うのでしょう」という質問がありました。「矛盾というのは、論理的に整合的なことを語ることにおのれの知的威信をかけている人間にとってのみ意味を持つ語です。
②これまでの為政者は「矛盾」を指摘されることはおのれの知的敗北であると考え、それは政治家としての評価を下げることだと思っていました。安倍前首相は戦後はじめて登場した「自分が知的ではないと思われることを気にしない」為政者です。菅首相もそうです。
③だから、記者たちが彼らの食言を咎めたり、政策の不整合を指摘しても彼らはまったく気にしません。それはたかだか「少し前に言ったことは忘れてしまう」というだけのことに過ぎず、政治家としての適性とはまったく無関係であると彼らが信じているからです。