厚生労働省は1日、感染力が強いとされる変異ウイルスの増加に伴う感染再拡大を見据え、新型コロナウイルスの検査体制を拡充するよう都道府県などに要請した。感染者が「第3波」のピーク時の2倍まで増えても対応できる検査体制の構築を求めている。
厚労省は、都道府県などによる整備計画の見直しを4月中に完了させたい考え。23日までに、必要な検査数などを算定し、報告するよう求めた。
検査の拡充については、現在も活用している地域の医療機関や検査機関による検査体制を維持しつつ、民間検査機関も活用するよう提案。感染拡大時には、PCR検査だけでなく、簡易な検査キットなども活用するとした。
吉村大阪府知事〝まん防〟要請に時短店主から怨嗟の声「潰れろってことか!」
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新型コロナウイルスの新規感染者が連日で全国最多を記録するなど、感染が急激に拡大している大阪府が31日、新型コロナ対策本部会議を緊急開催。国に対し、「まん延防止等重点措置(まん防)」の適用を要請した。政府は適用する方針を固め、1日の政府対策本部で正式決定する。全国初となるが、専門家はその効果に懐疑的な見解を示した
2月末で緊急事態宣言が解除された大阪府だが、3月中旬以降、気温の上昇に春休みや歓送迎会が重なり、人の動きが活発化。年末年始の第3波と比較しても“過去最大”のペースで感染が急拡大している。
この日、新規感染者は599人を記録。前日に続き全国最多となった。6割近くを20~30代が占め、60代以上も増加。重症病床使用率が4割を超えるなど、医療提供体制にも負担がかかっており、今月中旬から下旬には「大阪モデル」の非常事態の基準に達するとの見通しだ。
こうした状況に、吉村洋文知事は「若い人に感染が広がると、その後に高齢者に広がる。今後も感染状況(を示す指標)はまだ伸びるだろう。大阪での過去最多の654人を超えてくるだろう」と危機感をあらわに。
「変異株の割合も増えてきている。強い危機感を持って対応していきたい」とまん防の適用要請を決定し、遅くとも週明けの5日から3週間程度の適用を求めた。対象地域は大阪市となる。
全国初のまん防適用となりそうだが、かねて「感染者を減らす効果は期待できない」との考えを示していた医学博士で防災・危機管理アドバイザーの古本尚樹氏は「緊急事態宣言よりも弱く、大きな効果はないだろう。緊急事態宣言でも下げ止まりで、何をどう我慢するんですかってなる。感染者を減らしたいならロックダウンしかないけど、今はやるつもりはないだろう」と指摘する。
まん防適用となれば、府は大阪市内の飲食店に対する午後9時までの営業時短要請を午後8時に前倒しする。北区、中央区の飲食店では昨年11月末から時短要請が続きっぱなし。ある店主は「要請を守ってるところと守ってないところがあり、守っているところに一律に頑張れというのは限界がある。規制をかけるなら守っていないところを精査して規制しないと、もう耐えられないですよ。潰れてくれと言ってるようなもの」と言う。
吉村氏は飲食店にアクリル板やCO2センサーの設置を求めるほか、利用者に会話の際はマスクをする「マスク会食」の義務化も検討している。ただ、医療関係者からは「食べる時はあまりしゃべらないようにするというのは必要だろうけど」と、それよりも“黙食”を勧めるべきとの声も上がっており、古本氏もこれに同調する。 「マスクをしようが、消毒しようが、会食すれば感染する時は感染する。義務化して過料を科すならともかく、何を意図して言っているのか分からない。吉村氏も周りの人たちも本当に実効性があると思って、今さらマスクの義務化と言っているのか疑問だ」
古本氏がこう話すのは第4波の襲来となっても、いまだに第3波までと同じような対応をしているからだ。 「感染者を減らすなんていうのは初期段階の話。変異株は従来のものより20%感染力が強いと言われていて、重症化しやすく治りにくい。そうなると病床数も逼迫する。患者を受け入れると医療機関は赤字になるから、医療機関に対する支援に力を入れるべきだった」(同) それと併せてやらないといけないのがワクチン接種だろう。
「本当に必要な人に接種できるよう要請する。ワクチンのトリアージということになるが、優先してワクチンを回してくれとか、そういう話をしないといけない。必要な医療機関に重点的に振り分ける方が効果的でもある。それこそ知事がするべきことではないか。第4波にもなって同じようなことをしていて、ベクトルの向きが違うんですよ」と古本氏。
まん防はあまり期待できないかもしれない。
東京スポーツ
アストラゼネカ製「不要」示唆 ファウチ米大統領顧問―コロナワクチン
2021年04月02日09時56分 jiji.com
【ワシントン時事】バイデン米大統領の首席医療顧問を務めるファウチ国立アレルギー感染症研究所長は1日、ロイター通信とのインタビューで、英製薬大手アストラゼネカが開発した新型コロナウイルスワクチンについて、米当局が緊急使用を許可しても必要でなくなる可能性を示唆した。他社のワクチンで、米国内の需要を満たすことができるためという。
アストラ製ワクチン、米治験で重症化完全予防 欧州では不信感も
ファウチ氏は、アストラゼネカ社のワクチンを使用するかどうか「未定だ」と指摘。その上で「幾つかの社と締結した(ワクチン供給に関する)契約関係を踏まえれば、アストラゼネカ社の製品に頼らなくても、需要をすべて賄えるという感じがする」と述べた。
アストラゼネカ社製ワクチンを接種した韓国20-30代の医療従事者、85%に異常反応
配信 朝鮮日報
アストラゼネカ社製の新型コロナワクチンを接種した韓国国内の医療従事者10人のうち8人に発熱・筋肉痛・倦怠(けんたい)感などを伴う全身異常反応があったことが分かった。(後略)
【再掲】
宮城県、大阪府、兵庫県へのまん延防止等重点措置実施の決定等についての会見(2021/04/01)
東京都は、2日午後3時時点の速報値で都内で新たに440人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1週間前の金曜日から64人増えました。400人を超えるのは3日連続です。
【速報】東京 新たに440人感染 3日連続400人超える
2021/4/2
東京都で2日、新たに440人が新型コロナウイルスに感染していることがわかった。 都内で2日、新たに感染が確認されたのは440人で、3日連続で400人台の新規感染者数。 直近7日間の新規感染者数の平均は、前の週と比べて115.5%で、増加傾向が続いている。 年代別では、20代が115人、30代が63人、40代が78人、50代が63人で、65歳以上が61人だった。 また、重症者は、1日から1人減って43人だった。
北朝鮮 コロナで各国の外交官ら脱出 大使館閉鎖も(2021年4月2日)

コロナ感染者数 大阪613人、兵庫174人、京都68人、奈良54人、滋賀30人、和歌山15人
新型コロナ 全国で2756人感染 大阪2日連続600人超
2021/4/02
新型コロナウイルスについて、全国で2日、これまでに2756人の感染が発表されています。 東京都が2日に発表した感染者は440人で、3日連続400人を超えました。「まん延防止等重点措置」が適用される大阪では、4日連続で全国最多となる613人の感染を発表しました。
そのほか、都道府県別では、兵庫で大阪・東京に次いで全国で3番目に多い174人。宮城では116人となっています。
これまでに全国ではあわせて2756人の感染が発表されています。新たな死者の発表は17人。現在入院している感染者のうち重症者は、1日から14人増えて394人となっています。(02日18:43)