とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

自民党の裏金疑惑         (2024年1月24日) ①

2024年01月24日 14時20分55秒 | 政治
3 時間 (2024/1/24)東京新聞

自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、安倍派(清和政策研究会)の幹部「5人組」が政治資金規正法違反による立件を免れた19日以降、派閥から還流された金額などを公表し、釈明している。国民の政治不信を招いたことを陳謝する一方で、「秘書が報告しなかった」などと責任を転嫁するような発言を重ね、離党や議員辞職もしない意向を示す。党内からは安倍派幹部の処分を求める声が広がっている。(我那覇圭、小椋由紀子)

安部派解散が決まった19日の「5人組」。左から高木毅前国対委員長、西村康稔前経産相、世耕弘成前参院幹事長、松野博一前官房長官、萩生田光一前政調会長
安部派解散が決まった19日の「5人組」。左から高木毅前国対委員長、西村康稔前経産相、世耕弘成前参院幹事長、松野博一前官房長官、萩生田光一前政調会長© 東京新聞 提供

自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、安倍派(清和政策研究会)の幹部「5人組」が政治資金規正法違反による立件を免れた19日以降、派閥から還流された金額などを公表し、釈明している。国民の政治不信を招いたことを陳謝する一方で、「秘書が報告しなかった」などと責任を転嫁するような発言を重ね、離党や議員辞職もしない意向を示す。党内からは安倍派幹部の処分を求める声が広がっている。(我那覇圭、小椋由紀子)

◆2728万円キックバック「詳細まで把握してなかった」

 5人組は、岸田政権で政府や党の要職を担った萩生田光一前政調会長、世耕弘成前参院幹事長、松野博一前官房長官、高木毅前国対委員長、西村康稔前経済産業相。安倍晋三元首相の死去後、5人が中心となり派閥を運営してきた。

 萩生田氏は2018年以降の5年間で2728万円の還流を受け、政治資金収支報告書に記載していなかった。元会計責任者が略式起訴された岸田派の不記載額約3000万円に迫る水準だ。22日の記者会見で「(スタッフから)おおむねの報告を聞く程度で、詳細まで把握していなかった」と釈明。還流分の不正使用もなかったと強調した。

◆「秘書の判断」「私は起訴の対象にならなかった」

 世耕氏や西村氏も19日の会見で還流を知らなかったと説明。「秘書の判断」(西村氏)と、会計担当者に責任をなすりつけるような姿勢に終始。議員辞職の考えを問われ、世耕氏は「私は起訴の対象にならなかった」と開き直った。

◆不起訴が決まってからHPで「訂正する」

裏金おとがめなしの安倍派5人組、言い訳と開き直りと沈黙 処分を求める党内の声に岸田文雄首相は…
裏金おとがめなしの安倍派5人組、言い訳と開き直りと沈黙 処分を求める党内の声に岸田文雄首相は…© 東京新聞 提供

 松野氏と高木氏は記者会見の場での説明を避けている。官房長官在職中、会見で裏金の認識を問われても「政府の立場」を理由に回答を拒み続けた松野氏は、不起訴となった19日、自身のホームページで、不記載の経緯と政治資金収支報告書を速やかに訂正する考えなどを表明しただけ。会見はいまだに開いていない。

 安倍派が解散を決めた19日、現職の事務総長として会見に臨んだ高木氏は、自身の還流分などについては答えず。22日に記載漏れが1019万円だったと明らかにし、「いわゆる『裏金』と指摘されるような不正な支出はなかった」とのコメントを出しただけだ。

◆「党として処分すべきだ」が相次いだが

23日、記者団の取材に応じる岸田首相
23日、記者団の取材に応じる岸田首相© 東京新聞 提供

 23日に自民党本部で開かれた政治刷新本部では、出席者から「党として処分すべきだ」などの声が相次いだ。岸田文雄首相(党総裁)は会合後、5人組や刑事責任を問われた議員を処分する考えがあるかを記者団に問われ「政治責任のあり方については党として結論を得ていきたい」と述べるにとどめた。

亀井静香氏「自民党はおしまいだよ」 裏金問題が落ち着いても「未来はない」理由

川口穣 によるストーリー • 2 時間  AERA

自民党派閥の裏金事件は、現職国会議員の逮捕にまで発展し、政界を揺るがせている。26日召集の通常国会を前に、岸田文雄首相は「政治刷新本部」を発足させたが課題は多い。地に落ちた信頼を取り戻せるのか。元自民党政調会長・亀井静香さんに聞いた。AERA 2024年1月29日号より。

*  *  *

 金は政治家の「道中手形」。手形がなければ政界はわたっていけないんだ。国が選挙の面倒を見てくれるわけじゃない。当選してからも国費で雇える公設秘書は3人だけでしょ。それで選挙区を見て、地方政界の裁きをやるんだ。選挙区のあちこちに私設の秘書を置かなきゃどうにもならない。アメリカなら上院議員が公費で雇える秘書の人数に制限がなくて、20人も30人も抱えているだろ。それ以外にも金はかかる。金がかかることを悪だと言ってしまえば、これはどうにもならんな。

 俺が派閥の会長だったときも、議員たちに配っていたよ。派閥の金じゃなく、自分の政治団体の金でね。それが何でいかんの? 親分が子分どもに食い扶持を渡すのは当たり前じゃろう。ただ、政治資金収支報告書の記載は現在より甘くて、1円から領収書を保管しろって法律ではなかったけどね。

 今回の件も、収支報告書にそっくり書いておけばなんの問題もなかったんだ。安倍派だけでなく、俺のつくった志帥会(現・二階派)でも2億円の不記載があったという。なんで書かなかったのかね。きれいに集めてきれいに使えばいいのに、わからない。バカじゃんな。

 検察は安倍派幹部の立件を見送る方向のようだが、これでは終わらんと思うよ。検察審査会に行くだろうし、起訴すべきだって結論が出るかもしれんね。

■「派閥は必然だね」

 昔は派閥の役割は明確だったよ。大臣にする、ポストを与える。それから総裁選の土台になる。派閥が総理をつくってたんだよ。今は派閥が弱くなったね。派閥にいれば大臣になれるわけでもない。それでも、完全に派閥がなくなれば党としては都合が悪いだろうね。派閥があれば、集団の親分と話をすれば意見を集約できる。それに、派閥はなくならないよ。派閥をなくすって、ずっと言われていたことだ。でも、なくならん。人が3人集まるところには必ず派閥ができる。派閥が正しいというよりも、必然だね。

亀井静香氏「自民党はおしまいだよ」 裏金問題が落ち着いても「未来はない」理由
亀井静香氏「自民党はおしまいだよ」 裏金問題が落ち着いても「未来はない」理由© AERA dot. 提供

 ただ、このままでは自民党はおしまいだよ。党として日本国をどうするかという基本的な考え方を持たなくなっている。アメリカも中国もエゴをむき出しにしているなかで、日本だけがポチをやってる。国家としてのエゴがあって然るべきなんだよ。地方にももっと目を向けないといかん。東京一極集中の時代はもう終わったんだ。地方では自民党が強くて、あって当たり前の空気みたいな存在になっているが、今に見放されるよ。それから、強者が支配する弱肉強食の新自由主義が強まっている。これだけ株価が上がっても社員には還元されていない。強者がさらに強くなっているだけの話だ。

 俺がやってきたこととは正反対だ。俺は郵政民営化に反対して自民党を飛び出して、中小企業の債務返済を猶予させるモラトリアム法(中小企業金融円滑化法)をつくった。強者の政治的な利益を代表しているのが今の自民党だから、自民党に未来はないと思うな。歴史が許さないんだよ。いつの時代も支配者、強者は倒されていくんだよ。今、選挙やってみなさいよ、自民党は負けるよ。

自民党派閥パーティー券問題、裏金の使い道は? 安倍派が「最大派閥」を維持できた構図
自民党派閥パーティー券問題、裏金の使い道は? 安倍派が「最大派閥」を維持できた構図© AERA dot. 提供
 
自民党派閥パーティー券問題、裏金の使い道は? 安倍派が「最大派閥」を維持できた構図
自民党派閥パーティー券問題、裏金の使い道は? 安倍派が「最大派閥」を維持できた構図© AERA dot. 提供

■「岸田は持たないね」

 今回の裏金問題が落ち着いても岸田は持たないね。内閣改造したって支持率は上がらんし、手の打ちようがない。岸田では選挙に勝てないってみんなが思ってるから、次は上川陽子(外務大臣)あたりが出てくるんじゃないか。高市早苗(経済安全保障担当大臣)もいいんだけど、ちょっとトゲがあるわな。

 野党も弱すぎるね。結集しないとどうしようもない。小選挙区制なんだから。立憲民主も維新も国民民主も、ちょっとくらい違いがあったって政権交代する気なら結集せざるを得ないんだ。昔の社会党みたいに野党が心地よくて、野党第1党を目指そうってんならダメだろうけどね。野党では福島伸享(のぶゆき)らの有志の会に期待している。今は衆院4人の小勢力。迫力が足らないから、もっと突っ張らんといけんけどね、野党の接着剤になれるかもしれない。

 岸田の次の政権は、日本がアメリカのものにも中国のものにもならない自主独立を目指しながら、地球全体の人間の幸せを考えて行動する必要があるね。ちっちゃい島国であってもさ。

「裏金問題」安倍派の解体、岸田政権の崩壊にとどまらない 自民党政治が存亡の危機
「裏金問題」安倍派の解体、岸田政権の崩壊にとどまらない 自民党政治が存亡の危機© AERA dot. 提供
「裏金問題」安倍派の解体、岸田政権の崩壊にとどまらない 自民党政治が存亡の危機
「裏金問題」安倍派の解体、岸田政権の崩壊にとどまらない 自民党政治が存亡の危機© AERA dot. 提供

ono hiroshi@hiroshimilano

建設業者から政治家への上納(キックバック)システムが語られている記事は珍しいと思うので、この話を頭に入れた上でバンパクやオリンピックを考えると、なんでバンパクがあの土地に執着するのか、誰がキックバックを受けるのか思い浮かんで、あっ、となります。
「谷川氏の権勢は完全に地に落ちており、地元からも告発の声が相次いでいる。

会費が裏金に

「谷川氏が長崎県に創業した谷川建設は諫早湾干拓をはじめ、あらゆる公共工事を受注してきた。谷川氏はその谷川建設を使って、裏金作りを行っていたのです」

 そう声を潜めて語るのは谷川建設の関係者だ。

「谷川建設の下請け業者で作る『谷建会』という業界団体があります。その数は長崎を中心に九州全体で実に500社ほどに上ります。ここからが問題なのですが、谷川建設は谷建会の業者に下請けの仕事を発注する際、数%を“会費”と称して発注額から中抜きする。そしてその資金は裏金として会の口座にプールされ、長年にわたり、谷川氏の選挙費用などに使われてきたといわれています」

 この点、現在、長崎谷建会に所属している、さる下請け企業も、

「自分の場合は受注額の1%を谷建会に納めています。長崎谷建会だけで毎年、数百万円の会費が集まっているはず。みんな、そうした会費が谷川先生の裏金になっていると薄々は分かっていたのでは」

 と“上納システム”について証言。別の業者は、

「谷建会に会費として毎月3千円ほど納めていました。また、それとは別に数%を受注額から中抜きされていました」

「谷川建設から仕事を1回受注するたびに、自民党に寄付する名目で、1万円を谷川建設の関連会社に手渡しで届ける決まりもありました。領収書は出る時と出ない時がありましたが、寄付をしない業者は仕事を干されていました」」


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