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ノーベル文学賞のエルノー氏 一人称で自身の体験を文学的に昇華 毎日新聞 2022/10/6 21:18(

2022年10月06日 21時41分02秒 | ことば・こころ・文学・演劇

ノーベル文学賞のエルノー氏 一人称で自身の体験を文学的に昇華

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ノーベル文学賞を受賞したアニー・エルノー氏=木村知勇撮影

 スウェーデン・アカデミーは6日、2022年のノーベル文学賞を、フランスの作家、アニー・エルノー氏(82)に授与すると発表した。授賞理由は「個人的な記憶のルーツ、疎外、集団的束縛を明らかにした勇気と客観的な鋭敏さに対して」。贈呈式は12月10日、ストックホルムで開かれる。

 現代フランスを代表する女性作家。作品は日本語をはじめ各国語に翻訳され、昨年には、世界各国でヒットした小説「シンプルな情熱」(1991年)を原作にした同名の映画が日本公開されている。

 40年、フランス・ノルマンディー地方のリルボンヌ生まれ。ボルドー大などを卒業後、高校教員をしながら創作活動を始め、74年に「空っぽの簞笥(たんす)」でデビューした。

 亡き父の生涯を「私」が語る「場所」(84年)、認知症の母の死を起点に「私」が愛憎交じりの母への思いをたどる「ある女」(88年)、前出の「シンプルな情熱」で描いた旧ソ連の外交官との恋愛模様を日記体でつづった「我を失う」(01年)など、「私」という一人称の語り口で自身の体験を文学的に昇華させた作品を多く執筆。「私」や家族の姿から、ジェンダーなど社会にひそむ因習をも浮かび上がらせ、世界各国で支持されてきた。

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