東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳会議(サミット)と関連会議が11日まで、ラオスの首都ビエンチャンで開かれている。米中など域外国の高官らも訪れる世界的な会合で、今回は石破茂首相の本格的な外交デビューの場となる。どんな会議なのか。
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ASEANは1967年に発足した東南アジア諸国の政府間組織。現在の加盟国はラオス、インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマーの10カ国だ。
総人口は約6億7800万人(2023年)で日本の5倍を超える。議長国は1年ごとの持ち回りで、今年はラオスが担当だ。
日本との関係も深い。昨年には日本とASEANは友好協力50年を迎え、12月に東京で特別サミットが開かれた。日本アセアンセンターによると、22年のインバウンド(訪日外国人)のうち、約4分の1がASEAN諸国からの訪問者だった。
近年は主に、複数の加盟国が中国と領有権や海洋権益を争う南シナ海問題や、内戦状態が続くミャンマー情勢などが議論の焦点となっている。
加盟国の多くが高い水準で経済成長を維持している上、インド太平洋地域で影響力を競う米中や、日本にとって安全保障上の要衝に位置する。域外の大国にとっても、関係強化が欠かせない重要な外交先となっている。(ビエンチャン=大部俊哉)
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