「編集] 主な政治的主張
自身の政治理念、政治的信念に関しては一切の妥協をしない。特に憲法・国際法・国際機関の憲章などの原則には厳格である。一方で、中期的・大局的な時代の流れに関してはむしろ柔軟に対応する。それをブレていると批判する声もある。政党をつくっては壊す過去に不信感を抱かれ、度々非難を受けた。2006年4月の代表就任後は、「ニュー小沢」をアピールするためのイメージ戦略を行った。憲法、自衛隊など国の基幹となる政策を棚上げしても他党との選挙協力を優先するため、党内外から批判を受けることがある。
憲法改正(憲法96条)の為の国民投票法案
与党の国民投票法案には反対。
(世論調査で国民の半数が2007年の通常国会での与党案の成立を支持したことに対し)「党の方針はすでに決まっている。変更する状況ができない限り、変更されることはない。」と与党案に反対する姿勢を明確にした。しかし、改憲に賛同する民主党内の勢力は小沢の方針に反発しており、今後改憲を睨んだ政局の再編がなされるのではという憶測も一部では流れている。
憲法9条問題
「専守防衛」に徹する。
憲法前文の平和主義と憲法9条の第一項と第二項は保持。第9.5条として平和のための国際協力と国連待機軍の設置を付加。
憲法を一部改正して国連待機軍を創設し、自衛隊は国防に専念させる。
個別的であれ集団的であれ、自衛権は我が国が急迫不正の侵害を受けた場合に限って行使。急迫不正の定義は明確にしない。
戦争には前線も後方支援も関係はない。
「集団的自衛権」(イラク戦争型)の行使 ‐ 一部国家による有志連合の参加には反対。
「集団安全保障」(湾岸戦争型)の行使 ‐ 各国が容認した国連軍、多国籍軍の参加には賛成。
核武装
軍事的、政治的にも何のプラスにもならない。議論もしてはいけない。党内には、核保有を認める意見や核武装を議論すべきとの意見があり、北朝鮮核問題を受け党内の分裂が表面化した。
A級戦犯、靖国神社
東京裁判は不当な報復裁判であり、A級であろうがB級であろうがC級であろうがそういう問題ではない。ただし当時の国家指導者は敗戦責任があり、天皇陛下が参拝できるよう靖国神社から削除すべき(分祀ではない。分祀をしても靖国神社に英霊が残るため。)。
行く行かないは個人の自由。ただし公約をし、政治信念で行くのならば8月15日に公式参拝を行うべき。
靖国神社は戊辰戦争の招魂社だと言う問題がある。私は賊軍の岩手出身だ。
日米中関係
最も重要なのは同盟を結んでいる日米関係だが、沖縄県知事選で「反日米安保・反自衛隊」が持論の候補を推薦し、与党からはまとまりがないと批判された。
日米中は二等辺三角形でも正三角形でもどんな形であれ正常な関係にならなければいけない。
日中の指導者の人的交流を緊密化する「長城計画」を推進している。
在日外国人の地方参政権
ヨーロッパの先進諸国の動向をみても、外国人の地方参政権導入は世界の常識。しかし、日本はヨーロッパのような状況ではない。
旧植民地政策により日本に移住、戦後そのまま在住した外国人・その家族には歴史的事情を勘案し、法的・制度的にも許容されるべき。しかし一番良い方法は「帰化をして日本国籍を取得」
労働組合との関係
未組織労働者や市民層からの支持を増やすことで協調的に労組との関係を維持する。
社会保障、年金問題
厚生年金、共済年金、国民年金、それに議員年金も含めすべての年金を一元化
1人月額6万円を支給する基礎年金と従来の保険料方式を維持した所得比例年金の2階建て。
消費税は5%のまま全額を福祉目的税化する。しかし、消費税5%分(約13兆円)だけでは年金の基礎部分を賄えないため、基礎部分を社会保障のセーフティネットとして扱うべきとしてきた党の理念が変わったとの批判を受ける。これに対し、「給付する人を低所得者に限るため、13兆円で足りる」と反論した。しかし、13兆円では、国民の半数にしか年金は給付されない。
教育改革
与党案とは異なる民主党独自の「教育基本法」の制定。5歳から高校まで義務教育を広げる。
「子ども手当て」と親と同居の「親手当」。
教師などの教育職員は国家公務員として身分を安定させる。その代わり争議権を認めない。
農業改革
農産物の全面自由化、食料自給率100%の実現。しかし、農業が国際競争力で大きく水をあけられている現在、農産物の自由化による効果を疑問視する見方もある。また、食料自給率100%を実現するには、現在の農地の面積を3.5倍にする必要がある。
「個別(戸別)所得補償制度」を導入し農産物価格が下落した場合には助成金を支給する。自由化に伴って、大規模な農業からの離職・農地の放棄がおこなわれるのを防ぎ、自給率の向上を目指す。
格差是正
管理職は自由競争だが、非管理職は終身雇用。
社会的格差の是正
挫折した経営者・労働者の再起、再就職の支援制度の拡充。
経済
小さな政府ではなく、「官で出来ることは官で、民で出来ることは民で」。無駄な公共事業を極力減らしていく方針。
地方分権
中央集権体制から地方主権体制への移行。
補助金を地方に一括交付。
市町村を300程度に集約。
選挙協力
思想的には保守であるが、自公政権打倒のためには共産党を含めた全野党による選挙協力も辞さないことを表明している(「参院選候補選定「直接やる。カギは1人区」」)。社会党の社公民路線以来、「非自民・非共産」として、共産外しが常態となっていた野党第一党の代表としては異例の見解である。そのため、自公からはもちろん、党内の反共主義者からの批判も見られる。もっとも、共産党も現時点では「市場主義重視」の民主党の「第三の道」路線に対して自公共々批判的であるため、この可能性は薄いものと見られる。
[編集] 人物
田中角栄は「黙々として人のために汗を流している。愚痴はいわない。こういう奴がのびる」、「一郎はえらくなる。あれはそこらの連中とはモノがちがう」と評した。[要出典]角栄の長男は5歳で亡くなったが、その長男と小沢は同じ1942年生まれであったため、角栄は小沢を息子のようにかわいがった。
田中派から独立した経世会に所属した国会議員で唯一、田中の裁判をすべて欠かさず傍聴した。旧田中派の中では唯一田中家・田中真紀子から許されているため、現在でも命日には田中家を訪問している。そのため親交が深く、田中真紀子の自民党離党、民主党会派入りに小沢は尽力している。また、「政治の父は田中角栄」と公言している。
金丸信は小沢、羽田孜、梶山静六の3人を「平時の羽田、乱世の小沢、大乱世の梶山」と評した。
石原慎太郎は「私は彼を評価しません。あの人ほどアメリカの言いなりになった人はいない」と評した。[1]
「豪腕」「壊し屋」「日本最後の政治屋」と称され、「政治とは権力闘争である」という政治観の持ち主である。[要出典]平成不況の最中、政治改革などを主唱して権力闘争に明け暮れていると見た財界主流派からは批判された。
周囲からは東北人気質も相まって朴訥な人物と評されている。そのことから説明する努力に欠け、側近が離れる一因となっていると指摘される。本人曰く「去るもの追わず。来るもの拒まず」
2006年の衆議院補選でCMに柴犬の「もも」を起用。補選で「もも」は小沢代表や候補者たちの応援に出向き話題をさらった。
歴史上の人物では、西郷隆盛を尊敬するものの、政治家としては、大久保利通を目指していると述べている。
党内外での小沢アレルギーは強いが、若手よりも当時を知る議員に強い。「独断専行、側近政治、顔が見えない」との批判や、自民党分裂とその後の分裂工作、新進党分裂・解党の後遺症が挙げられる。
新生党代表幹事時代には番記者との懇談会を廃止し、これまでの記者クラブ中心の会見から海外メディアや週刊誌記者なども会見に参加できるようにし注目を集めたが、自分の意に沿わぬ記事を書いたメディアと対立を起こしたりした。
自民党離党直前に発売した『日本改造計画』は政治家の著作としては異例の70万部を超える売上を記録し、1993年を代表するベストセラー本に。自らの政策・政見を広く国民に問うもので、小沢の理念を基に官僚や専門家を中心に政策としてまとめた。また続編も計画されている。
「豪腕」「壊し屋」と言われている側面がある一方私生活では恐妻家として知られている。
2006年、著書を相次ぎ出版。8月に『豪腕維新』、9月1日に『小沢主義(イズム)』。特に『小沢主義(イズム)』はベストセラーになった『日本改造計画』以来13年ぶりの書き下ろしとあって、大手書店の週間ランキングではベスト3に入った。
ニートについて、以下のように徹底した自助努力を要求している。またニートの親については、「動物にも劣るといっても過言ではない」と評し、その責任を激しく糾弾している[1]。
本人たちは「誰の迷惑にもなっていない」と言うかもしれないが、親の稼ぎで食わしてもらっているうえ、国民全体で支える公共的サービスは享受している。病気でもない働き盛りの若者が、漠然と他人に寄生して生きているなど、とんでもない。
政府は「少子高齢化の進む人口減少社会で、経済の活力を一段と失わせかねない」として、今後、ニートの就職支援に本腰を入れるというが、果たしてそんな次元の話なのか。僕に言わせれば対策は簡単だ。一定の猶予を与えて、親が子供を家から追い出せばいい。無理矢理でも自分の力で人生を生きさせるのだ。追い詰められれば、彼らも必死に考えて行動するはずだ。それでも働きたくないというなら、勝手にすればいい。その代わり、親の世話には一切ならず、他人に迷惑(犯罪も含む)もかけず、公共的サービスも受けないことだ。無人島でも行って自給自足の生活でもすればいい。
[編集] 一族
[編集] 家族・親族
父・小沢佐重喜(弁護士、政治家)
母・みち(千葉県出身)
妻・和子(新潟県,建設会社福田組会長福田正長女)
三男あり
従兄弟・染谷誠(政治家)
その他の親戚・竹下亘(政治家 首相竹下登の異母弟 妻は福田正二女)
[編集] 文献
[編集] 著書
『日米関係を読む』(アジア調査会編)、プラネット出版、1990年11月、ISBN 4881913123
『日本改造計画』講談社、1993年5月、ISBN 4062064820
『語る』文藝春秋、1996年4月、ISBN 4163502106
『男の行動美学』プラネット出版、1999年9月、ISBN 4939110028
『剛腕維新』角川学芸出版、2006年8月、ISBN 4046210885
『小沢主義(オザワイズム) 志を持て、日本人』集英社、2006年9月、ISBN 4797671297
[編集] 共著
『ジョン万次郎とその時代』川澄哲夫編、廣済堂出版、2001年7月、ISBN 4331507963
『政権交代のシナリオ : 「新しい日本」をつくるために』菅直人著、PHP研究所、2003年11月、ISBN 4569631908
[編集] 関連文献
『小沢一郎の「真実」—金丸、竹下を手玉にとる剛腕幹事長』アイペック、1990年、ISBN 4870471000
『平成名勝負物語—橋本龍太郎vs小沢一郎』小林吉弥著、勁文社、1990年、ISBN 4766912497
『劇画 橋本龍太郎VS小沢一郎—激闘譜』さいとうたかを著、日本フローラルアート出版局、1991年、ISBN 4930831008
『小沢一郎の政治謀略 : 政界の裏の裏がわかる本』菊池久著、山手書房新社、1991年、ISBN 4841300228
『小沢一郎探検』(朝日新聞政治部編)、朝日新聞社、1991年、ISBN 4022563435
『小沢一郎・全人像』小田甫著、行研出版局、1992年、ISBN 4905786908
『平成動乱 小沢一郎の野望』板垣英憲著、DHC、1993年、ISBN 4887240023
『小沢一郎の秘密』佐藤淳一著、データハウス、1993年、ISBN 4887181698
『小沢一郎・日本改造計画の危険性』本澤二郎著、エール出版社、1993年、ISBN 4753912345
『小沢一郎の逆襲 : ベールに包まれた政界再編のシナリオを読む!』竜崎孝著、サンドケー出版局、1993年、ISBN 491493809X
『あの人 ひとつの小沢一郎論』渡辺乾介著、飛鳥新社、1993年、ISBN 4870311291
『日本をダメにした九人の政治家』浜田幸一著、講談社、1993年、ISBN 406206779X
『小沢一郎の腕力ポイント読み』伊勢暁史著、明日香出版社、1994年、ISBN 4870307081
『小沢一郎総理大臣待望論』板垣英憲著、ジャパン・ミックス、1994年、ISBN 4883211541
『どっこい小沢一郎は生きている 全発言で探る、この男の次の一手』上之二郎著、ベストセラーズ、1994年、ISBN 4584191131
『小沢一郎真実の叫び これだけはいいたい 小沢は日本の未来に危惧を抱き、平和な国と社会のために改革を図る』蒲生輝著、三心堂出版社、1994年、ISBN 4915620778
『小沢一郎日本国崩壊をすくう』蒲生輝著、三心堂出版社、1994年、ISBN 4915620956
『小沢一郎 覇者の履歴書』奥野修司著、データハウス、1994年、ISBN 4887182457
『小沢一郎の日本vs.武村正義の日本 あなたはどちらの国に住みたいか この2人がわかれば日本の将来が見えてくる』小板橋二郎著、こう書房、1994年、ISBN 4769605080
『池田大作vs小沢一郎 どうなる日本どうなる両雄の展開』後藤寿一著、銀河出版、1994年、ISBN 4906436412
『「小沢一郎日本改造計画」への挑戦状! 20代議員の描くキラリと光る改造計画』新党20代議員の会編著、マネジメント社、1994年、ISBN 4837803431
『河野洋平と小沢一郎の大戦略 宿命のライバル』本沢二郎著、総合法令、1994年、ISBN 4893463829
『悪魔の使者小沢一郎 あの強腕を裏で操るのは何者か 日本改造なんてとんでもない』ヤコブ・モルガン著、忍野昭太郎訳、第一企画出版、1994年、ISBN 4887190166
『小沢ウオッチング』立尾良二著、東京新聞出版局、1995年、ISBN 4808305216
『小沢一郎の時代』板垣英憲著、同文書院、1996年、ISBN 4810380300
『お笑い大蔵省極秘情報』テリー伊藤著、飛鳥新社、1996年、ISBN 4-87031-293-X
『小沢一郎 その「恐怖支配」の実態』久慈力著、マルジュ社、1996年、ISBN 4896161017
『政治が歪める公共事業 小沢一郎ゼネコン政治の構造』久慈力・横田一著、緑風出版、1996年、ISBN 4846196143
『盛岡大学疑惑を追及する 教育を食い物にする紳士たち』久慈力著、新泉社、1997年、ISBN 4787797158
『拝啓小沢一郎党首殿』松沢成文著、ごま書房、1997年、ISBN 4341017748
『小沢一郎の大勝負 竜馬か!?悪魔か!?』板垣英憲著、リヨン社、2003年、ISBN 4576031910
『日本変革 菅直人+小沢一郎は政治をどう変えるのか』板垣英憲著、ベストセラーズ、2003年、ISBN 4584159769
『政党崩壊―永田町の失われた十年』伊藤惇夫著、新潮社、2003年、ISBN 4106100231
『闇将軍 野中広務と小沢一郎の正体』松田賢弥著、講談社、2003年、ISBN 4062117061
『永田町「悪魔の辞典」』伊藤惇夫著、文藝春秋社、2004年、ISBN 4166603884
『政治の数字―日本一腹が立つデータブック』、伊藤惇夫著、新潮社、2005年、ISBN 4106101173
『小沢一郎の政権奪取戦略』、大下英治著、河出書房新社、2005年3月、ISBN 4309243347
『90年代の証言 小沢一郎 政権奪取論』、五百旗頭真著、朝日新聞社、2006年6月、ISBN 4022501634
『小沢一郎の日本をぶっ壊す』、大下英治著、幻冬舎、2006年8月、ISBN 4344408217
[編集] 関連項目
民主党
民主党代表
民主党国会議員一覧
民主党の次の内閣一覧
新生党
ワン・ワン・ライス
新進党
自由党
第2次中曽根康弘内閣
自由民主党
自由民主党幹事長
木曜クラブ
経世会
竹下派七奉行
金竹小
一龍戦争
ネオ・ニューリーダー
田中角栄
野中広務
金丸信
海部俊樹
細川護熙
菅直人
鳩山由紀夫
前原誠司
早稲田大学鵬志会
[編集] 外部リンク
■小沢一郎ウェブサイト■(公式サイト)
小沢一郎メールマガジン(公式メルマガ)
民主党岩手県連
先代:
前原誠司 民主党代表
第6代: 2006 ‐ 次代:
現職
先代:
結成 自由党党首
初代: 1998 ‐ 2003 次代:
解散
先代:
海部俊樹 新進党党首
第2代: 1995 ‐ 1997 次代:
解散
先代:
橋本龍太郎 自由民主党幹事長
1989 - 1991 次代:
小渕恵三
先代:
古屋亨 自治大臣
第34代: 1985 次代:
葉梨信行
先代:
古屋亨 国家公安委員長
第44代: 1985 次代:
葉梨信行
表・話・編・歴自由民主党幹事長[表示]
岸信介 - 三木武夫 - 川島正次郎 - 福田赳夫 - 川島正次郎 - 益谷秀次 - 前尾繁三郎 - 三木武夫 - 田中角栄 - 福田赳夫 - 田中角栄 - 保利茂 - 橋本登美三郎 - 二階堂進 - 中曽根康弘 - 内田常雄 - 大平正芳 - 斎藤邦吉 - 桜内義雄 - 二階堂進 - 田中六助 - 金丸信 - 竹下登 - 安倍晋太郎 - 橋本龍太郎 - 小沢一郎 - 小渕恵三 - 綿貫民輔 - 梶山静六 - 森喜朗 - 三塚博 - 加藤紘一 - 森喜朗 - 野中広務 - 古賀誠 - 山崎拓 - 安倍晋三 - 武部勤 - 中川秀直
"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%B2%A2%E4%B8%80%E9%83%8E" より作成
カテゴリ: 中立的観点に議論ある項目 | 出典を必要とする記事 | 日本の閣僚経験者 | 日本の国会議員 | 岩手県の政治家 | 1942年生
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自身の政治理念、政治的信念に関しては一切の妥協をしない。特に憲法・国際法・国際機関の憲章などの原則には厳格である。一方で、中期的・大局的な時代の流れに関してはむしろ柔軟に対応する。それをブレていると批判する声もある。政党をつくっては壊す過去に不信感を抱かれ、度々非難を受けた。2006年4月の代表就任後は、「ニュー小沢」をアピールするためのイメージ戦略を行った。憲法、自衛隊など国の基幹となる政策を棚上げしても他党との選挙協力を優先するため、党内外から批判を受けることがある。
憲法改正(憲法96条)の為の国民投票法案
与党の国民投票法案には反対。
(世論調査で国民の半数が2007年の通常国会での与党案の成立を支持したことに対し)「党の方針はすでに決まっている。変更する状況ができない限り、変更されることはない。」と与党案に反対する姿勢を明確にした。しかし、改憲に賛同する民主党内の勢力は小沢の方針に反発しており、今後改憲を睨んだ政局の再編がなされるのではという憶測も一部では流れている。
憲法9条問題
「専守防衛」に徹する。
憲法前文の平和主義と憲法9条の第一項と第二項は保持。第9.5条として平和のための国際協力と国連待機軍の設置を付加。
憲法を一部改正して国連待機軍を創設し、自衛隊は国防に専念させる。
個別的であれ集団的であれ、自衛権は我が国が急迫不正の侵害を受けた場合に限って行使。急迫不正の定義は明確にしない。
戦争には前線も後方支援も関係はない。
「集団的自衛権」(イラク戦争型)の行使 ‐ 一部国家による有志連合の参加には反対。
「集団安全保障」(湾岸戦争型)の行使 ‐ 各国が容認した国連軍、多国籍軍の参加には賛成。
核武装
軍事的、政治的にも何のプラスにもならない。議論もしてはいけない。党内には、核保有を認める意見や核武装を議論すべきとの意見があり、北朝鮮核問題を受け党内の分裂が表面化した。
A級戦犯、靖国神社
東京裁判は不当な報復裁判であり、A級であろうがB級であろうがC級であろうがそういう問題ではない。ただし当時の国家指導者は敗戦責任があり、天皇陛下が参拝できるよう靖国神社から削除すべき(分祀ではない。分祀をしても靖国神社に英霊が残るため。)。
行く行かないは個人の自由。ただし公約をし、政治信念で行くのならば8月15日に公式参拝を行うべき。
靖国神社は戊辰戦争の招魂社だと言う問題がある。私は賊軍の岩手出身だ。
日米中関係
最も重要なのは同盟を結んでいる日米関係だが、沖縄県知事選で「反日米安保・反自衛隊」が持論の候補を推薦し、与党からはまとまりがないと批判された。
日米中は二等辺三角形でも正三角形でもどんな形であれ正常な関係にならなければいけない。
日中の指導者の人的交流を緊密化する「長城計画」を推進している。
在日外国人の地方参政権
ヨーロッパの先進諸国の動向をみても、外国人の地方参政権導入は世界の常識。しかし、日本はヨーロッパのような状況ではない。
旧植民地政策により日本に移住、戦後そのまま在住した外国人・その家族には歴史的事情を勘案し、法的・制度的にも許容されるべき。しかし一番良い方法は「帰化をして日本国籍を取得」
労働組合との関係
未組織労働者や市民層からの支持を増やすことで協調的に労組との関係を維持する。
社会保障、年金問題
厚生年金、共済年金、国民年金、それに議員年金も含めすべての年金を一元化
1人月額6万円を支給する基礎年金と従来の保険料方式を維持した所得比例年金の2階建て。
消費税は5%のまま全額を福祉目的税化する。しかし、消費税5%分(約13兆円)だけでは年金の基礎部分を賄えないため、基礎部分を社会保障のセーフティネットとして扱うべきとしてきた党の理念が変わったとの批判を受ける。これに対し、「給付する人を低所得者に限るため、13兆円で足りる」と反論した。しかし、13兆円では、国民の半数にしか年金は給付されない。
教育改革
与党案とは異なる民主党独自の「教育基本法」の制定。5歳から高校まで義務教育を広げる。
「子ども手当て」と親と同居の「親手当」。
教師などの教育職員は国家公務員として身分を安定させる。その代わり争議権を認めない。
農業改革
農産物の全面自由化、食料自給率100%の実現。しかし、農業が国際競争力で大きく水をあけられている現在、農産物の自由化による効果を疑問視する見方もある。また、食料自給率100%を実現するには、現在の農地の面積を3.5倍にする必要がある。
「個別(戸別)所得補償制度」を導入し農産物価格が下落した場合には助成金を支給する。自由化に伴って、大規模な農業からの離職・農地の放棄がおこなわれるのを防ぎ、自給率の向上を目指す。
格差是正
管理職は自由競争だが、非管理職は終身雇用。
社会的格差の是正
挫折した経営者・労働者の再起、再就職の支援制度の拡充。
経済
小さな政府ではなく、「官で出来ることは官で、民で出来ることは民で」。無駄な公共事業を極力減らしていく方針。
地方分権
中央集権体制から地方主権体制への移行。
補助金を地方に一括交付。
市町村を300程度に集約。
選挙協力
思想的には保守であるが、自公政権打倒のためには共産党を含めた全野党による選挙協力も辞さないことを表明している(「参院選候補選定「直接やる。カギは1人区」」)。社会党の社公民路線以来、「非自民・非共産」として、共産外しが常態となっていた野党第一党の代表としては異例の見解である。そのため、自公からはもちろん、党内の反共主義者からの批判も見られる。もっとも、共産党も現時点では「市場主義重視」の民主党の「第三の道」路線に対して自公共々批判的であるため、この可能性は薄いものと見られる。
[編集] 人物
田中角栄は「黙々として人のために汗を流している。愚痴はいわない。こういう奴がのびる」、「一郎はえらくなる。あれはそこらの連中とはモノがちがう」と評した。[要出典]角栄の長男は5歳で亡くなったが、その長男と小沢は同じ1942年生まれであったため、角栄は小沢を息子のようにかわいがった。
田中派から独立した経世会に所属した国会議員で唯一、田中の裁判をすべて欠かさず傍聴した。旧田中派の中では唯一田中家・田中真紀子から許されているため、現在でも命日には田中家を訪問している。そのため親交が深く、田中真紀子の自民党離党、民主党会派入りに小沢は尽力している。また、「政治の父は田中角栄」と公言している。
金丸信は小沢、羽田孜、梶山静六の3人を「平時の羽田、乱世の小沢、大乱世の梶山」と評した。
石原慎太郎は「私は彼を評価しません。あの人ほどアメリカの言いなりになった人はいない」と評した。[1]
「豪腕」「壊し屋」「日本最後の政治屋」と称され、「政治とは権力闘争である」という政治観の持ち主である。[要出典]平成不況の最中、政治改革などを主唱して権力闘争に明け暮れていると見た財界主流派からは批判された。
周囲からは東北人気質も相まって朴訥な人物と評されている。そのことから説明する努力に欠け、側近が離れる一因となっていると指摘される。本人曰く「去るもの追わず。来るもの拒まず」
2006年の衆議院補選でCMに柴犬の「もも」を起用。補選で「もも」は小沢代表や候補者たちの応援に出向き話題をさらった。
歴史上の人物では、西郷隆盛を尊敬するものの、政治家としては、大久保利通を目指していると述べている。
党内外での小沢アレルギーは強いが、若手よりも当時を知る議員に強い。「独断専行、側近政治、顔が見えない」との批判や、自民党分裂とその後の分裂工作、新進党分裂・解党の後遺症が挙げられる。
新生党代表幹事時代には番記者との懇談会を廃止し、これまでの記者クラブ中心の会見から海外メディアや週刊誌記者なども会見に参加できるようにし注目を集めたが、自分の意に沿わぬ記事を書いたメディアと対立を起こしたりした。
自民党離党直前に発売した『日本改造計画』は政治家の著作としては異例の70万部を超える売上を記録し、1993年を代表するベストセラー本に。自らの政策・政見を広く国民に問うもので、小沢の理念を基に官僚や専門家を中心に政策としてまとめた。また続編も計画されている。
「豪腕」「壊し屋」と言われている側面がある一方私生活では恐妻家として知られている。
2006年、著書を相次ぎ出版。8月に『豪腕維新』、9月1日に『小沢主義(イズム)』。特に『小沢主義(イズム)』はベストセラーになった『日本改造計画』以来13年ぶりの書き下ろしとあって、大手書店の週間ランキングではベスト3に入った。
ニートについて、以下のように徹底した自助努力を要求している。またニートの親については、「動物にも劣るといっても過言ではない」と評し、その責任を激しく糾弾している[1]。
本人たちは「誰の迷惑にもなっていない」と言うかもしれないが、親の稼ぎで食わしてもらっているうえ、国民全体で支える公共的サービスは享受している。病気でもない働き盛りの若者が、漠然と他人に寄生して生きているなど、とんでもない。
政府は「少子高齢化の進む人口減少社会で、経済の活力を一段と失わせかねない」として、今後、ニートの就職支援に本腰を入れるというが、果たしてそんな次元の話なのか。僕に言わせれば対策は簡単だ。一定の猶予を与えて、親が子供を家から追い出せばいい。無理矢理でも自分の力で人生を生きさせるのだ。追い詰められれば、彼らも必死に考えて行動するはずだ。それでも働きたくないというなら、勝手にすればいい。その代わり、親の世話には一切ならず、他人に迷惑(犯罪も含む)もかけず、公共的サービスも受けないことだ。無人島でも行って自給自足の生活でもすればいい。
[編集] 一族
[編集] 家族・親族
父・小沢佐重喜(弁護士、政治家)
母・みち(千葉県出身)
妻・和子(新潟県,建設会社福田組会長福田正長女)
三男あり
従兄弟・染谷誠(政治家)
その他の親戚・竹下亘(政治家 首相竹下登の異母弟 妻は福田正二女)
[編集] 文献
[編集] 著書
『日米関係を読む』(アジア調査会編)、プラネット出版、1990年11月、ISBN 4881913123
『日本改造計画』講談社、1993年5月、ISBN 4062064820
『語る』文藝春秋、1996年4月、ISBN 4163502106
『男の行動美学』プラネット出版、1999年9月、ISBN 4939110028
『剛腕維新』角川学芸出版、2006年8月、ISBN 4046210885
『小沢主義(オザワイズム) 志を持て、日本人』集英社、2006年9月、ISBN 4797671297
[編集] 共著
『ジョン万次郎とその時代』川澄哲夫編、廣済堂出版、2001年7月、ISBN 4331507963
『政権交代のシナリオ : 「新しい日本」をつくるために』菅直人著、PHP研究所、2003年11月、ISBN 4569631908
[編集] 関連文献
『小沢一郎の「真実」—金丸、竹下を手玉にとる剛腕幹事長』アイペック、1990年、ISBN 4870471000
『平成名勝負物語—橋本龍太郎vs小沢一郎』小林吉弥著、勁文社、1990年、ISBN 4766912497
『劇画 橋本龍太郎VS小沢一郎—激闘譜』さいとうたかを著、日本フローラルアート出版局、1991年、ISBN 4930831008
『小沢一郎の政治謀略 : 政界の裏の裏がわかる本』菊池久著、山手書房新社、1991年、ISBN 4841300228
『小沢一郎探検』(朝日新聞政治部編)、朝日新聞社、1991年、ISBN 4022563435
『小沢一郎・全人像』小田甫著、行研出版局、1992年、ISBN 4905786908
『平成動乱 小沢一郎の野望』板垣英憲著、DHC、1993年、ISBN 4887240023
『小沢一郎の秘密』佐藤淳一著、データハウス、1993年、ISBN 4887181698
『小沢一郎・日本改造計画の危険性』本澤二郎著、エール出版社、1993年、ISBN 4753912345
『小沢一郎の逆襲 : ベールに包まれた政界再編のシナリオを読む!』竜崎孝著、サンドケー出版局、1993年、ISBN 491493809X
『あの人 ひとつの小沢一郎論』渡辺乾介著、飛鳥新社、1993年、ISBN 4870311291
『日本をダメにした九人の政治家』浜田幸一著、講談社、1993年、ISBN 406206779X
『小沢一郎の腕力ポイント読み』伊勢暁史著、明日香出版社、1994年、ISBN 4870307081
『小沢一郎総理大臣待望論』板垣英憲著、ジャパン・ミックス、1994年、ISBN 4883211541
『どっこい小沢一郎は生きている 全発言で探る、この男の次の一手』上之二郎著、ベストセラーズ、1994年、ISBN 4584191131
『小沢一郎真実の叫び これだけはいいたい 小沢は日本の未来に危惧を抱き、平和な国と社会のために改革を図る』蒲生輝著、三心堂出版社、1994年、ISBN 4915620778
『小沢一郎日本国崩壊をすくう』蒲生輝著、三心堂出版社、1994年、ISBN 4915620956
『小沢一郎 覇者の履歴書』奥野修司著、データハウス、1994年、ISBN 4887182457
『小沢一郎の日本vs.武村正義の日本 あなたはどちらの国に住みたいか この2人がわかれば日本の将来が見えてくる』小板橋二郎著、こう書房、1994年、ISBN 4769605080
『池田大作vs小沢一郎 どうなる日本どうなる両雄の展開』後藤寿一著、銀河出版、1994年、ISBN 4906436412
『「小沢一郎日本改造計画」への挑戦状! 20代議員の描くキラリと光る改造計画』新党20代議員の会編著、マネジメント社、1994年、ISBN 4837803431
『河野洋平と小沢一郎の大戦略 宿命のライバル』本沢二郎著、総合法令、1994年、ISBN 4893463829
『悪魔の使者小沢一郎 あの強腕を裏で操るのは何者か 日本改造なんてとんでもない』ヤコブ・モルガン著、忍野昭太郎訳、第一企画出版、1994年、ISBN 4887190166
『小沢ウオッチング』立尾良二著、東京新聞出版局、1995年、ISBN 4808305216
『小沢一郎の時代』板垣英憲著、同文書院、1996年、ISBN 4810380300
『お笑い大蔵省極秘情報』テリー伊藤著、飛鳥新社、1996年、ISBN 4-87031-293-X
『小沢一郎 その「恐怖支配」の実態』久慈力著、マルジュ社、1996年、ISBN 4896161017
『政治が歪める公共事業 小沢一郎ゼネコン政治の構造』久慈力・横田一著、緑風出版、1996年、ISBN 4846196143
『盛岡大学疑惑を追及する 教育を食い物にする紳士たち』久慈力著、新泉社、1997年、ISBN 4787797158
『拝啓小沢一郎党首殿』松沢成文著、ごま書房、1997年、ISBN 4341017748
『小沢一郎の大勝負 竜馬か!?悪魔か!?』板垣英憲著、リヨン社、2003年、ISBN 4576031910
『日本変革 菅直人+小沢一郎は政治をどう変えるのか』板垣英憲著、ベストセラーズ、2003年、ISBN 4584159769
『政党崩壊―永田町の失われた十年』伊藤惇夫著、新潮社、2003年、ISBN 4106100231
『闇将軍 野中広務と小沢一郎の正体』松田賢弥著、講談社、2003年、ISBN 4062117061
『永田町「悪魔の辞典」』伊藤惇夫著、文藝春秋社、2004年、ISBN 4166603884
『政治の数字―日本一腹が立つデータブック』、伊藤惇夫著、新潮社、2005年、ISBN 4106101173
『小沢一郎の政権奪取戦略』、大下英治著、河出書房新社、2005年3月、ISBN 4309243347
『90年代の証言 小沢一郎 政権奪取論』、五百旗頭真著、朝日新聞社、2006年6月、ISBN 4022501634
『小沢一郎の日本をぶっ壊す』、大下英治著、幻冬舎、2006年8月、ISBN 4344408217
[編集] 関連項目
民主党
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民主党の次の内閣一覧
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[編集] 外部リンク
■小沢一郎ウェブサイト■(公式サイト)
小沢一郎メールマガジン(公式メルマガ)
民主党岩手県連
先代:
前原誠司 民主党代表
第6代: 2006 ‐ 次代:
現職
先代:
結成 自由党党首
初代: 1998 ‐ 2003 次代:
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先代:
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第2代: 1995 ‐ 1997 次代:
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先代:
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先代:
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先代:
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第44代: 1985 次代:
葉梨信行
表・話・編・歴自由民主党幹事長[表示]
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最終更新 2007年7月28日 (土) 15:37。 All text is available under the terms of the GNU Free