毎日新聞
自民党総裁選(8日告示、14日投開票)への立候補を表明した菅義偉官房長官は7日、東京都議会で開かれた自民党都議らの会合に出席し支援を要請した。菅氏が表明後、地方組織で支援を要請したのは初めて。自民党は来年夏の都議選で、新型コロナウイルス対応を巡って菅氏と火花を散らした小池百合子都知事が事実上率いる「都民ファーストの会」との対決を控える。菅氏の訪問には小池氏をけん制する狙いもあるとみられる。
菅氏は会合で「秋田県で生まれ、初めて東京に出てきたのが中学校3年生の修学旅行の時だった。東京タワーができた当時で、東京タワーから見下ろしたら自動車がマッチ箱みたいに見えて、ものすごくあこがれた」と思い出を披露。「今日までいろんな方にお世話になりながら(自民党)総裁に挑戦すると考えた時、まさに感慨深いものがある。地方議員(横浜市議)として地元をはいつくばって皆さんの声を市議会に、そして国会議員としては国に反映してきた。その初心を忘れないで頑張ります」とあいさつ。都議有志から「推薦状」を受け取った。【秋山信一】