豪雨犠牲者の冥福祈る 皇太子さまがビデオ講演 国連特別会合で
ニューヨークの国連本部で20日開かれた国連の「水と災害に関する特別会合」で皇太子さまのビデオによる基調講演が放映された。皇太子さまは九州北部の豪雨災害を含め世界各地で起きている水関連の災害に関し「犠牲者の冥福を祈り、被災者とその家族に心からお見舞い申し上げる」と述べた。
水関連の災害の被害者数の削減などを掲げた国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」にも触れ「目標達成の道のりは長く困難に見えるが、これまでの経験や教訓、科学技術をフル活用すれば必ず道は開けるのではないか」と指摘した。
皇太子さまは、水問題の研究がライフワークで2015年に国連本部で開かれた同会合に出席し、基調講演している。(共同)
【追記】 TBSニュース
国連“水と災害”特別会合、皇太子さまがビデオメッセージ (動画)
ニューヨークの国連本部で開催されている水と災害に関する特別会合で、皇太子さまのビデオメッセージが上映されました。
「水問題の解決は人類が掲げた高い共通の目標達成の礎をなします。私も皆さんと共に世界のさまざまな水問題解決に向けて歩みを続けていきたいと思います」
およそ25分間のビデオメッセージの中で皇太子さまは、「過去の経験や優れた事例から学ぶことは水問題解決の近道」と述べて、日本の大地震にともなう津波の歴史記録や、去年秋に視察した戦国武将・武田信玄が建設した堤防の役割などを紹介されました。
皇太子さまは、水に関する研究をライフワークにしていて、これまでも2回、国連の特別会合で講演されています。