小池知事、抗体カクテル活用法を「今まさに詰めている」 在宅医療中心の診療所の発熱外来でさえ数十人の受診者が押し寄せる事態。その半数近くが陽性となることもあるのに「武器」もない。"今まさに"だと?ならばとりあえず、とりあえず自宅に帰さなくていい施設を用意しろ。
2021年8月11日 18時51分
東京都の小池百合子知事は11日、都が発表した新型コロナウイルスの重症者数が過去最多の197人に上ったことに「もう200に近い数字」と危機感をにじませた。重症化を防ぐ効果がある新治療薬の抗体カクテル療法については「どこでどういう形にするのか、今まさに詰めているところ」と説明した。都庁からの退庁時に、報道陣の取材に答えた。
都は人工呼吸器や人工心肺装置ECMO(エクモ)を使っている新型コロナ患者を「重症者」として日々、発表している。対応する確保病床は392床で、病床使用率は5割を超えた計算になる。
小池知事は抗体カクテル療法について「既に都立の病院で試し、効果が上がっていると、報告も受けております」とも述べた。ただ、具体的な活用法や時期の言及はなかった。
都のウェブサイトによると、集中治療室(ICU)で管理している人らも含める国基準で数えた都内の重症者数は9日時点で882人で、重症者用病床使用率は73.1%。