台風10号が接近、最大限の警戒呼びかけ 気象庁が会見(2020年9月6日)
台風10号 特別警報の可能性下がるも「引き続き厳重警戒」
台風10号の接近に伴い、JR西日本は6日、博多総合車両所(福岡県那珂川市)に停車させている新幹線のうち6編成について、同車両所岡山支所と広島支所に避難させることを決めた。JR西日本が防災を理由に新幹線を避難させるのは初めてという。
博多総合車両所には通常30編成の新幹線があり、そのうちの1編成を岡山支所に、5編成を広島支所にそれぞれ避難させる。残りは屋根付きの車庫に入れるなどの対策を講じるという。6日の営業運転の合間に順次移動させ、同日中に避難を終える予定。昨年10月の台風19号では、長野市にある北陸新幹線の車両基地で車両が水没した。
JR西日本は7日の山陽新幹線について、広島―博多駅間で終日運転取りやめ、新大阪―広島駅間で列車本数を減らすことを決めている。(宮野拓也)
喜界町(喜界島)の宿泊施設「ぎなま荘」の宜名真(ぎなま)孝子さん(59)は、朝日新聞の取材に「風が強く、雨戸がガタガタと鳴りっぱなし。客間も揺れている」と話した。周辺は停電し、民宿は自家発電に切り替えた。2人の従業員が前日から泊まり込み、30人の客に対応しているという。「夜の台風でなく日中だったので、気持ちは少し楽でした」
同町のNPO役員、得本拓さん(66)宅ではバナナの木が倒れた。「特産の白ゴマの収穫時期なので被害が心配だ」。島では2日前から多くの家屋が窓にベニヤ板をはるなどし、避難所に身を寄せた人も例年の台風より多いという。
奄美大島南西部の瀬戸内町に住む里ゆかりさん(64)によると、正午過ぎからゴォーッと強い風が吹き始めたという。「台風の中心から離れているから大丈夫かなと思っていたら、とんでもない。家が揺れている感じがする」
停電で、ついたり消えたりするテレビで情報を集めながら、家の中でじっとしている。庭のバナナの木はすべて倒れた。雨は強くはないが、夜に満潮時間を迎えるため、高潮も心配だという。
島西部の宇検村に住む後藤義仁さん(45)は前日から、自宅近くで妻が営む軽食店に家族で避難した。雨戸を閉め切っているため、外の様子は詳しくわからないが、「ゴーゴーという風の音がすごい。雨も強いだろうが、その音が聞こえないほど」。近所の人たちの多くが5日から村の施設に避難したという。村に10年以上暮らすが、「島の人々がこんなに早く避難するのは珍しい」と話した。(高木智子、宮野拓也、渡辺純子、横川結香)
(朝日新聞デジタル 2020年09月06日 15時48分)
台風10号 九州南部が暴風域に 今夜は危険な夜、身の安全の確保を
気象庁によると、大型で非常に強い台風10号は6日午後3時現在、鹿児島県・屋久島の南南西約110キロを時速約35キロで北へ進んでおり、宮崎県の一部が暴風域に入った
台風10号 九州南部が暴風域(2020年9月6日)
台風10号接近 天気大荒れ 電柱倒れ 街灯折れ曲がる
記録的暴風・大雨・高潮に? 身を守るための備えは...
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9/6 21:00