天皇、皇后両陛下は代替わり後、最長1年半、東京都港区の高輪皇族邸で仮住まいされる。高輪皇族邸の改修工事はすでに終了しており、今後はお住まいの皇居・御所(5月1日から吹上仙洞=ふきあげせんとう=御所に名称変更)にある品々の仕分けなど、引っ越しに向けた作業が本格化する。御所は、新たな天皇ご一家の引っ越しに向けた改修工事が控えており、宮内庁内には両陛下が夏から秋ごろまでに引っ越しされるとみる声もある。
宮内庁は昨年春から約1年かけて高輪皇族邸を改修。費用を必要最小限に抑えたいとする両陛下のご意向を受け、宮内庁は当初予定していた室内運動場の新設などを見送り、改修費を5億円台半ば程度まで圧縮した。
御所の改修工事は、宮内庁が今年度中に開始する。期間は約9カ月間。改修を終えて赤坂御用地内の東宮御所(5月1日から赤坂御所に名称変更)から皇太子ご一家が移られた後、赤坂御所は約4カ月かけて改修され、上皇、上皇后のお住まい「仙洞御所」となる。
両陛下は、即位後の皇太子ご一家がなるべく早く御所に入られることを望まれており、宮内庁関係者は「工事などのスケジュールを考えると、両陛下は秋までには引っ越しを完了されるのではないか」としている。