とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

光がさしてきたような 2021年05月08日(土)  長尾和宏 長尾クリニック 院長

2021年05月10日 18時10分12秒 | 感染症
2021年05月08日(土)  長尾和宏 長尾クリニック 院長

たまには、嬉しい報告をさせて頂きます。

今週から自宅療養者が徐々に入院できる。

僕達は入院までの数日間を守るのが仕事。

 

緊急事態宣言が延長、というニュースが流れている。

でも、なんとなく、光がさしてきたような気がする。

 

どうしてか。

どんどん入院できるようになってきたから。

 

要は受け入れ病院が徐々に広がってきて、

コモンな疾患になりつつある気配を感じる。

 

直近の例を何例かご紹介。

 

1)60代と70代、SPO2=60%台の重症呼吸不全の2例

  両者ともPCR&抗原とも陰性。コロナ疑診例。

  酸素とステロイドパルスをやって数日目に入院できた!

  今も生きている。良かった。

 

2)90代の重症の2例

  介護施設で数日間、酸素とステロイドとイベルメクチン治療。 

  ついに看取りの説明までしたが、入院の順番が回ってきた。 

  2例ともかなり遠方だけど入院できて、一人は退院できた。

 

3)80代の中等症Ⅱ

  この方も酸素とステロイドとイベルで治療してきたが、

  本日、割と早く、それも割と近い病院に入院できた!

 

4)50代の中等症Ⅱ

  一時期悪かったが、酸素とイベルとステロイドで改善したが、

  7日目から呼吸状態が悪化し、保健所にFAXしたら入院できた。

 

5)50代の中等度Ⅱ

  昨日PCR陽性で、往診するとSPO2=88%

  酸素とイベルで様子を診ていたが、本日入院できた。

  感染判明から2日目の入院は久々で、一気に光が見えた。

 

 

400mリレーに喩えると第一走者(診断)と第二走者(自宅療養中の治療)であり、

できるだけ早く第三走者にバトンを渡すのが仕事で、バトンを持ち過ぎたらいけない。

 

コロナが治っても半数に後遺症が残ったり寝たきりになるので相談に乗ることに。

つまり第四走者として再びバトンを受け取ることになるかもしれないのが面白い。

 

今日一日だけでも、実にいろんな物語があった。

でも「大阪コロナ物語」は山場を越えた気がする。

 


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