だが、菅首相はこれには直接は答えず、日本メディアに次の質問を促した。

 首相から指名された日本メディアは、東京五輪パラリンピックをめぐる具体的なやりとりのほか、新型コロナのワクチンや2030年の温室効果ガスの削減目標についての具体的なやりとりを尋ねた。

 首相は「(会談では)私から今年の夏、世界の団結の象徴として東京五輪パラリンピック大会開催を実現する決意を述べ、バイデン氏からは改めてご支持をいただいた」と強調。そのうえで「東京大会を実現すべくしっかり準備を進めていく」と改めて述べた。

 首相はこれまで、五輪開催を「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証し」と繰り返してきたが、今回の共同会見ではこの表現は使わなかった。

 
①【確認】 バイデン大統領はただ「安心と安全が保証された五輪を開催しようとする菅首相の努力を支持する」と声明で述べたのみだった。 ”President Biden supports Prime Minister Suga’s efforts to hold a safe and secure Olympic and Paralympic Games this summer.”
②しかも、「声明」(ステートメント)ではそう発しているのだが、実際に会見に居合わせた記者は、その「発言」(スピーチ)ではなかったことを確認している。会見で発表(発言)した内容に無いものを「声明」に日本側がねじ込んだという江川記者の指摘が正しいということだ。
引用ツイート
Toshi Ogata (尾形 聡彦)@ToshihikoOgata·
日米首脳会見。東京五輪についてバイデン氏が全く触れなかったのが印象的でした。菅氏は「開催を実現する決意を伝え、バイデン大統領からはこの決意に対する支持を改めて表明していただいた」と説明。“決意”を支持しているだけで、大統領は開催への支持を表明したわけではなく、日米の温度差を感じます