衆院解散前の恒例行事 安倍&麻生“密室謀議”でW選決断か
公開日:2019/05/09 14:50 更新日:2019/05/09 14:50 日刊ゲンダイ
「衆参ダブル選挙」に向けた打ち合わせに違いない――。
①
10連休中に麻生財務相が見せた動きが、永田町に吹く“解散風”を強めている。
平成最後の4月30日夜に安倍首相の私邸を訪れて、2人きりで密談していたからだ。
首相動静によると、皇居で行われた「退位礼正殿の儀」に参列した安倍首相が帰宅したのが午後5時35分。9時12分に麻生氏が訪ねてきて、11時9分に出た。
「総理は前日の29日に欧米外遊から帰国したばかり。しかも、改元関連の行事が目白押しという慌ただしさの中で、2時間近くも話し込んだのだから、よほど重要な話をしたとみられている。そもそも私邸での会談は、めったにあることではない。このタイミングで考えられるテーマは衆参ダブル選しかありません」(自民党中堅議員)
平成最後の4月30日夜に安倍首相の私邸を訪れて、2人きりで密談していたからだ。
首相動静によると、皇居で行われた「退位礼正殿の儀」に参列した安倍首相が帰宅したのが午後5時35分。9時12分に麻生氏が訪ねてきて、11時9分に出た。
「総理は前日の29日に欧米外遊から帰国したばかり。しかも、改元関連の行事が目白押しという慌ただしさの中で、2時間近くも話し込んだのだから、よほど重要な話をしたとみられている。そもそも私邸での会談は、めったにあることではない。このタイミングで考えられるテーマは衆参ダブル選しかありません」(自民党中堅議員)
②
退位礼正殿の儀で国民代表として挨拶した安倍首相は、原稿の「願って已(やみ)ません」が読めなかったのか、「天皇皇后両陛下には末永くお健やかであらせられますことを願って……いません」とトンデモ発言。周囲をドン引きさせていたが、まさか麻生氏は「漢字なんて、オレも読めねえから気にすんな」と慰めるために駆けつけたわけではあるまい。
過去にも、安倍首相が解散を打つ際や重要な判断を下す前には、私邸で麻生氏との“ツートップ会談”が行われてきた。
17年9月に北朝鮮のミサイルを「国難」と称して解散を打った時も、直前の8月9日に麻生氏と私邸で会った。この時も安倍首相は午後5時半すぎに私邸に帰り、麻生氏が夜9時に訪問。早期解散を強く進言したとされる。
消費税増税の先送りで「国民に信を問う」と14年11月に大義なき解散を仕掛けた際も、9月6日の夜9時すぎに麻生氏が安倍私邸を訪ねている。
17年9月に北朝鮮のミサイルを「国難」と称して解散を打った時も、直前の8月9日に麻生氏と私邸で会った。この時も安倍首相は午後5時半すぎに私邸に帰り、麻生氏が夜9時に訪問。早期解散を強く進言したとされる。
消費税増税の先送りで「国民に信を問う」と14年11月に大義なき解散を仕掛けた際も、9月6日の夜9時すぎに麻生氏が安倍私邸を訪ねている。
③
「連休中の私邸会談では、麻生さんが『憲法改正をしたければダブルだ』とけしかけ、総理もその気になったという話が漏れ伝わってきます。それで、総理が最近また2020年の改正憲法施行を言い出している。解散して勝てば、残り任期のレームダック化も防げますからね」(官邸関係者)
一方で、私邸訪問は麻生氏の焦りの表れだとみる向きもある。
「ポスト安倍に菅官房長官が躍り出るなど、さまざまな動きがあり党内がザワついている。求心力が低下しつつある麻生氏としては、政権ツートップの絆を確かめ、今後の政局について探りを入れる意味があったのではないか」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
政権内のパワーバランスの変化も、ダブル選の行方に影響してきそうだ。
「ポスト安倍に菅官房長官が躍り出るなど、さまざまな動きがあり党内がザワついている。求心力が低下しつつある麻生氏としては、政権ツートップの絆を確かめ、今後の政局について探りを入れる意味があったのではないか」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
政権内のパワーバランスの変化も、ダブル選の行方に影響してきそうだ。
【追記】
![](https://pbs.twimg.com/profile_images/1088487235895255040/m9G6YaLt_bigger.jpg)
安倍と麻生の密談。ダブルへの情勢分析であることは間違いない。今の枝野の姿勢であれば野党は小選挙区でまとまるはずがない。となると参院選での野党共闘もボロボロだ。今ここで攻勢をかければダブルで野党勢力を粉砕でき改憲へ大きく動く。枝野の歴史的責任は極めて重いぞ。