新型コロナ、石川県では感染が急拡大していることを受け、9日独自の緊急事態宣言が出されました。隣の県での感染拡大に、県民が注意すべきポイントは…。専門家に聞きました。

*石川県 谷本知事「事態は、まん延防止等重点措置の段階を超え、1年ぶりの緊急事態宣言レベルに足を踏み入れた。県独自の石川緊急事態宣言へ移行する」

石川県では、新型コロナの新規感染者が8日は80人、9日は63人、10日は50人と高い水準で確認されていて、県は9日、モニタリング指標の総合判断を最も深刻なステージ4へあげるとともに、県独自の緊急事態宣言を出しました。

これにより、飲食店への時短要請を今月末まで延長するとともに、カラオケ設備の利用自粛のほか、人が集まる映画館や体育館などへも時短を求めています。

また、兼六園やいしかわ動物園などの県の施設を5月いっぱい閉園とするほか、県主催のイベントなども中止にするとしました。

通勤や通学、観光など様々な面で県内との往来が多い、お隣、石川県での感染者の急増…。

県衛生研究所の大石所長は、今後、富山に波及する可能性もあるとして、感染対策を一層徹底してほしいと話します。

県衛生研究所 大石和徳所長「ビジネスで行き来もあるかもしれないが、最小限に控えて。(石川県が)感染者が多い状況もふまえて、一層の感染対策を県内でしていく(ことが大切)」

一方、現時点では、県内の新規感染者数は1日10人前後にとどまっているとして、石川県との違いが出ている要因について次のように話します。

*県衛生研究所 大石和徳所長「やや石川県とは違いが出てきている。要因としては、連休期間中の県外からの訪問客が富山よりも石川の方が多かった可能性もあるし、(富山)県民の皆さんが感染対策をしっかり実施したのが反映されている可能性もある。引き続き感染対策をしっかりして、症例数を抑えていくことが必要」

10日は、これまでに全国で4937人の感染が発表されています。

また、兵庫県で19人、大阪府で15人、北海道で4人、神奈川県で4人、愛知県で3人、石川県で3人、静岡県で3人、三重県で2人、奈良県で2人、岡山県で2人、愛媛県で2人、東京都で2人、京都府で1人、千葉県で1人、埼玉県で1人、山口県で1人、岩手県で1人、沖縄県で1人、福岡県で1人、福島県で1人、群馬県で1人、長崎県で1人の、合わせて71人の死亡の発表がありました。

(あと略)