東スポWEB の意見 - 22 分前
ヘンリー王子の回顧録「スペア」について、ニュージーランド航空が12日に内容を否定する声明を出した。英国の各メディアが伝えた
10日に発売されたヘンリー王子の回顧録「スペア」が、英国、米国、カナダだけでも発売から丸1日で143万部を突破。早くも増刷が計画されているという。内容には賛否両論が出ており、ウソや事実誤認をめぐり、英米メディアや王室批評家が検証を続けている。
今回問題になったのは、ヘンリー王子とメーガン妃の結婚式が行われた2018年に、当時パパラッチとの「やらせ写真演出」で非難を浴びて、娘とは疎遠になっていたメーガン妃の父親トーマス・マークルをメディアからの嫌がらせから守るために、ニュージーランド航空のメキシコ―英国間のファーストクラスをメーガン妃が予約したと書かれている部分だ。
これを受けてニュージーランド航空は12日に「メキシコと英国の間でフライトを運航したことはない」「(同社にファーストクラスはなく)ビジネス・プレミアクラスしかない」との声明を出した。英国の王子に対して他国の大企業がこのような声明を出すのは異例中の異例。結局、トーマスは結婚式に出席していない。ニュージーランド航空は公式ツイッターでも、この「ウソ」に対する揶揄(やゆ)を投稿している。
「スペア」のウソや事実誤認については米メディア「ページ・シックス」が家庭用ゲーム機「Xbox」についての記述の誤りについて報じたばかりだが、存在しないフライトを予約したという誤りは「記憶違い」とは言い訳する余地もない。空前のベストセラーとなった「スペア」だが、もはや間違い探しのような状況になっている。