東京都が宿泊療養施設として借り上げているホテルの一室=2020年12月、東京都渋谷区で(松尾博史撮影)
新型コロナウイルス「オミクロン株」の感染が急拡大する東京都では、都が軽症、無症状者向けに用意した宿泊療養施設に約2000室の空きがあるにもかかわらず、入室待ちが出ている。受け入れ枠に余裕を持たせる狙いがあるが、希望する患者からは不満の声が上がる。前提となる「原則宿泊療養」の方針そのものも事実上修正する事態となっており、未曽有の拡大ペースの中で都は対応に苦しんでいる。(加藤健太)
◆都の電話窓口に70回以上かけた末に…
「いつ入れるか分かりません」。コロナ感染が判明した都内の女性は、電話口の返答に落胆した。
14日に発症した。同居の夫にうつさないようにと都がビジネスホテルなどを借り上げた宿泊療養を希望。都の電話窓口に70回以上かけ続け、ようやくつながった末のひと言だった。
その後、頭痛やせきに見舞われながら1畳ほどの洗面所で入所の知らせを待つなどしたが、返答はない。保健所からはメールで「優先的に必要な方にはお電話をしています」と連絡があるだけ。1週間たってもせきが治らないまま自宅療養を余儀なくされた。
都の担当者は「時間帯によっては電話がかかりづらかった」と認める。18日からは回線を10から30に増やした。ただ、重症化リスクがある高齢者と同居している人らを優先しており、電話がつながってもすぐ入所できるわけではない。
「もう入れないだろうな」。女性はツイッターでの取材にこうつぶやいた。「優先順位があるならそう案内してくれればいいのに」
◆「今は満室にしたくない」
コロナ患者の療養方針は保健所が決めており、重症者や高齢者、基礎疾患がある人は入院、それ以外の人は自宅か宿泊施設での療養となる。昨夏の「第5波」では保健所の業務が逼迫し、宿泊施設を希望してもすぐに入れない事態が起きた。
都はその反省から、保健所を介さず申し込む電話窓口を新設。宿泊療養施設を最大で1万1000室を確保するなど体制を強化し、今月7日には小池百合子知事が「原則宿泊療養」を打ち出した。しかし利用可能な4760室に対し、22日時点で入れた人は2717人。都は数字を明らかにしていないが、女性のような入所待ちが一定規模出ているという。
数字上空いていても入所できない理由について都の担当者は「宿泊療養をした方がいい人が今後も増えると考えると今は満室にはしたくない」と明かす。
◆無症状者を一堂に受け入れる施設も新設
視察先の無症状者向け宿泊療養施設で取材に応じる東京都の小池百合子知事=23日、東京都千代田区で(加藤健太撮影)
東京都で初めて感染者が9000人を超えた21日。小池知事は午後の定例会見で「感染の拡大に伴い、現実的には自宅で療養していただく」として、原則宿泊療養の方針を実質的に転換する姿勢を示した。宿泊療養の順番待ちが出ている状況に対応するため、入所希望者のうち無症状の人を一堂に受け入れる施設を千代田区のJR有楽町駅前に新設することも明かした。
23日に早速施設を視察した小池知事は、宿泊療養を巡る方針についてあらためて問われ「残念ながら感染者が増えている流れの中で、軽症や無症状の人はできるだけ自宅にいていただく」と繰り返した。
他国を見れば明らかなように。PCR検査のキャパは増やそうと思えば、それこそ無尽蔵に増やすことができます。 日本政府がそれをやって来なかっただけ。 PCR検査が売り切れとか、品薄とか、品切れとか、生物学の研究者の感覚からはあり得ません。
メーカー(タカラバイオ)に確認すると、PCR検査試薬は研究用も診断用も在庫は十分。 なので、不足しているのは、検査試薬そのものではなく、PCR反応を実施するキャパ。民間PCR検査会社は最大限に近い努力をしていると思うので、自治体、政府が公的な補助でキャパを増やさなくては。
立川クリニックはコロナ抗原検査キット在庫払底、PCRのみ可能となりましたー。 PCR検査結果のリターンが遅れ出すと、ラゲブリオ(モルヌピラビル)処方も遅れます。
学校クラスターが出たのに、学校側が詳細を明かさないから、生徒家族側が疑心暗鬼になって検査会場・医療機関に殺到しているんですけど。検査受けられず、発症するまでジッと自宅で我慢しているか、咳しながら呆れて出社・登校してますがな。©
東京で8503人の新規感染者 月曜日として過去最多
1/24
【北京共同】北京冬季五輪の大会組織委員会は24日、北京到着時の空港で23日に実施した新型コロナウイルス検査で、選手やチーム関係者から1件の陽性反応があったと発表した。選手やチーム関係者の陽性は初めてで国籍などの詳細は不明。
空港検査では他にも3件の陽性が確認されたという。
外部との接触を完全に遮断した「バブル」内では2件の陽性反応があった
英病院の日本人看護師「病欠や隔離で人手不足」欧州各地でコロナ対策に反発
1/24
>「オミクロン株の特徴にあったメリハリのある対策」
これは、尾身会長の「ふんどし締め直す時期」の新しいバージョンでしょうか。
yuuki@yuukim
政府分科会も厚労省アドバイザリーボードも専門家有志も、それぞれ役割分担もさっぱりわからんけど、一様に 「オミクロン株の特徴にあったメリハリのある対策」 などとほざいており、中身も例外なく、確かに強弱はついてるものの、従来からの変化はメリ(減り)のみでハリ(張り)はない、つまり緩めと。
全国で新たに4万4817人感染発表 先週から2万人以上増加
神戸市は、新型コロナウイルスに感染して自宅で療養していた70代の女性が、23日、死亡したと発表しました。
神戸市によりますと、市内の70代の女性は22日、38度の熱があり、市内の医療機関を受診したところ、新型コロナウイルスの感染が明らかになり、自宅で療養していました。
その日の夕方、保健所の担当者は電話で女性の家族に聞き取りをしたところ「調子がよくない」という答えだったので、救急搬送を要請するよう話したということです。
その後、救急隊員が確認したところ、女性は体温が38.6度あり、血液中の酸素濃度は99%だったということです。
救急隊と保健所は軽症と判断したうえで、女性を搬送しなかったということですが、23日朝になって家族から「息をしていない」と通報があり、救急隊が駆けつけたところ、死亡していたということです。
女性に基礎疾患はなかったということです。
神戸市によりますと、新型コロナに感染し、自宅療養や自宅待機中に亡くなった人は、今回が6人目です。