東京都で12月31日、新型コロナウイルスへの新たに感染が確認された人が1300人余りとなったことについて、感染症に詳しい東京医科大学の濱田篤郎教授は「これほど早く1000人を超えるとは思っていなかった。1300人というのは、高い水準が続いていた中でも突然増えてきた印象で、『急増』と言える。このペースが続くと、いわゆる感染爆発という状況になりかねず、非常に危惧すべき状態だ」と話しています。
また、イギリスなどで広がっている変異したウイルスについて「31日の増え方を見ていると、変異株との関連も心配だ。これだけ急激に増えた要因として変異株が影響している可能性も否定できないので、しっかりとモニターする必要がある」と話していました。
そのうえで、濱田教授は「東京や首都圏全体で、街に出ている人の数は若干減っているが、それでも多いと感じている。県境を越える移動は控えている人が多いと思うが、都内なら動いていいということではない。いろいろな人を招いて新年会をするのもよくない。いつも顔を合わせている人でこぢんまりと新年を祝うつもりでいてほしい。また、正月休みが明けて仕事が始まる1月4日以降は職場に人が集まるので、さらに感染が広がる可能性がある。緊急事態宣言のような国の対応や、各自治体の対応を、もう少し強く行うべき状況になってしまったのではないかと思う」と述べました。
【新型コロナ速報】千葉県内3人死亡、144人の感染確認 県と船橋市が発表
千葉県内で1日、新型コロナウイルスに感染した3人の死亡と144人の感染が判明した。県と船橋市が発表した。柏市と千葉市は発表しなかったため県全体の感染者数は不明。
1日に感染判明を発表した自治体別では、県98人、船橋市46人。
東京都は、1日、新たに783人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
金曜日としては、1週間前の先月25日の884人に次いで過去2番目に多くなりました。
都内では31日の大みそか、初めて1000人を超えて過去最多の1337人の感染が確認されていて、都は、非常に厳しい感染状況だとして、正月は家で静かに過ごし、新年会や会食などは行わないよう強く呼びかけています。
これで都内で感染が確認されたのは累計で6万960人になりました。