6月20日告示、7月7日投開票の東京都知事選を巡り、都議会自民党は23日の総会で、現在2期目の小池百合子知事が出馬した場合、支援を目指す方針を確認した。会合は非公開。出席議員によると「応援する方向」で臨む方針を執行部が説明。出席者から目立った反対はなかった。
小池知事は2016年の就任当初、自民都連を「ブラックボックス」などと批判。その後の都議会で自民との対立が目立つ時期もあったが、近年は関係を修復しつつある。自民側も、裏金問題の逆風下で都知事選を迎え「小池知事に勝てる対抗馬がいない」(都連関係者)との声が大勢を占めている。
小池知事は態度を明らかにしていない。ある自民都議は小池知事を応援することに「温度差はある」としつつ「知事も昔みたいに自民を敵視していない。距離感は近づいている」と述べた。都連内には、知事選と同日の8都議補選で、小池知事の支援を得たいとの思惑もあるとされる。
一方、共産党都委員会と都議会党議員団は同日、都庁で会見。小池知事を「自民党政治に先祖返りした」などと批判し「新たな都知事を誕生させ、都政を抜本的に転換させよう」と訴えるアピールを発表した。共産は、立憲民主党や市民団体などと連携して統一候補の選定を進めている。(三宅千智、原田遼)