日刊スポーツ新聞社 によるストーリー
衆院議員や東京地検特捜部副部長を務めた弁護士の若狭勝氏が21日、読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演。7月7日の東京都知事選で3選された小池百合子知事をめぐる問題を指摘した。
この日のテーマは「司法の闇」。元財務官僚で信州大特任教授の山口真由氏、弁護士の本村健太郎氏、明治天皇の玄孫で作家竹田恒泰氏らとともに、議論を進めた。
その冒頭、進行役アナウンサーから、小池知事の話題を振られると、若狭氏は「私は今日、クールビズできたんですよね。小池さんがクールビズを進めたということで」と言い、小池知事の話題に及び、周辺にくすぶる刑事告発事案に触れた。
「刑事告発、そのひとつの、地位利用にともなう選挙活動。これについては、けっこう証拠が集まって犯罪が認められる可能性があるんではないかと思っています。都知事の立場を利用して、区長や市長に出馬要請文書を書かせている」
公務員の地位利用による選挙運動を行ったとする公職選挙法違反に問われる可能性を指摘した。同文書をめぐっては、都内おおよそ8割の区市町村長の名を連ねられていたともされ、若狭氏は「広範囲であり、悪質である」とも。
「特捜部が悪質だ-と(いう判断に)なると、少なくとも裁判になって、罰金ぐらいはある。起訴する可能性があり、罰金が確定すれば、公民権が停止する。そうなれば、失職する」
小池都知事に失職の可能性があると指摘。「もちろん、控訴していけば4年かかるので、(任期を)まっとうできますが、その期間の世論がどうか」とも話していた。