【ワシントン共同】米ニュースサイト、アクシオスは15日、エマニュエル駐日米大使が退任後に民主党全国委員会の委員長への立候補を検討していると報じた。民主党は大統領選と上下両院選の全てで共和党に敗れ、立て直しが急務。民主党の一部から「弱体化した党の再建にはエマニュエル氏のような力強いリーダーが理想的だ」との声が上がっているという。
エマニュエル氏は新委員長の選出手続きを関係者に確認しているという。現在のハリソン委員長は責任を取り、来年3月に始まる2期目は目指さない考え。全国委は資金調達・配分や選挙戦略を担い、各州支部の活動を統括する。
トランプ次期米大統領は15日、ホワイトハウスの報道官にキャロライン・レビット氏(27)を起用すると発表した。大統領選でトランプ陣営の広報担当を務めていた。報道官は定例記者会見で政策を説明する「政権の顔」で、米メディアによると、レビット氏は史上最年少の報道官となる。
トランプ氏は声明で、レビット氏について「歴史的な選挙運動の広報担当として、素晴らしい仕事をした。賢く、タフで、効果的に情報を伝えるのにたけていることを証明した」と評価した。
第1次トランプ政権の報道官は、記者会見を開く頻度が少なく、主要メディアと衝突する場面もあったが、トランプ氏は「国民にメッセージを届けるのを助けてくれると最大の信頼を置いている」とレビット氏に期待感を示した。
レビット氏は第1次トランプ政権で報道官室に勤務。次期政権で国連大使候補に選ばれた共和党のステファニク連邦下院議員の広報担当も務めた。2022年に地元の東部ニューハンプシャー州で連邦下院選に挑戦し、共和党予備選を勝ち抜いたが、本選で民主党候補に敗れた。【ワシントン秋山信一】
(画像はネットから借用)
メディアのX離れ、スウェーデン紙も投稿中止 「極端な」環境理由に
【11月16日 AFP】スウェーデンの主要日刊紙ダーゲンス・ニュヘテル(DN)は15日、イーロン・マスク氏が所有するX(旧ツイッター)での記事の公開を中止すると発表した。「過酷で極端」な環境を理由に挙げている。
これに先立ち今週、英紙ガーディアンとスペイン紙ラ・バングアルディアもXへの投稿を中止している。
DNのペーテル・ボロダルスキ編集長はXに投稿した記事で、「イーロン・マスク氏が買収して以来、このプラットフォームは同氏とドナルド・トランプ氏の政治的野心との一体化を強め、一方でXの環境はより過酷かつ極端なものになっている」「したがって当面の間、われわれの公式アカウントからは何も公開しない」と述べた。
マスク氏は、自身のXの使用をめぐってたびたび物議を醸しており、その傾向は特に、最近の米大統領選で勝利した共和党候補のドナルド・トランプ前大統領を支持した時に顕著だった。
富豪で右派陰謀論者でもあるマスク氏は、2億500万人近いフォロワーを持つ自身の個人アカウントを利用して有権者をトランプ氏支持に誘導。扇動的で誤解を招くような投稿で政治的な対立を過熱させたとして、批判を浴びた。
マスク氏は2022年にツイッターを440億ドル(現在のレートで約6兆8000億円)で買収して以来、信頼・安全部門を骨抜きにするとともにコンテンツモデレーション業務を縮小し、陰謀論者を復帰させた。(c)AFP