日本の難民認定「プロセス厳格」 米、長期収容にも言及
米国務省は、30日に公表した2020年の人権報告書の中で、日本の難民認定制度について「難民資格を与える法律があるが、難民認定のプロセスは厳格だ」と指摘した。そのうえで、2019年の難民認定申請者数が1万375人、認定者数が44人だったことに言及し、「NGOや国連難民高等弁務官事務所は、難民認定する割合の低さに懸念を表明している」と記した。
また、「NGOや市民グループは、難民申請者の無期限の収容に懸念を表明している」と記述し、難民申請をしたが認められず、入管施設に長期収容される外国人の問題にも触れた。
人権報告書は国務省が毎年公表しているもので、世界各国の人権状況についてまとめている。(ワシントン=大島隆)